自称「一般的な会社員」

どこにでもいる、一般的な会社員の日常

9月16日

2011-09-16 | バイク
最近、ゴルフの練習に行ってもイライラするばかり。1日に2回はクラブをへし折りたくなるよ。ゴルフは紳士のスポーツで、自分との戦い。短気な自分が憎い…。明日最終調整をして、明後日ラウンドしてくるよー。今回は何が起こっても安全牌しか切らないよー。



JSM三日目。

昨夜もスゲー汗かいたなぁ。でも体調は悪くないし、天気も快晴。フハハ、悪くない、とても悪くないぞ。朝食はいたって普通。フツー。フトゥー。昨日の夕飯がめちゃうまだっただけに、期待しすぎた。

今日の目的地は高野山、世界遺産ですよ。熊野古道とか、そういうところ。それなりの長距離移動で、ようやくいつもの旅っぽくなってきたよ。

走り出してすぐに電話が鳴りました。知らない番号からだ。仕事じゃないな、なんだろ。まさか宿に忘れ物でもしたか?コンビニに停まって折り返してみると、五日目に泊まる予定の宿からでした。水道が止まっていて、お客さんを泊められる状態じゃないとのこと。うーん、コレはまいったなぁ。どうしたものかと悩んでいると、不審者に声をかけられました。

不審者「どうした兄ちゃん、昨日は大丈夫だったか?」
ア「あ?はぁ…?(誰だコイツ)」
不審者「ホレ、ちゃんと駐輪場停められたか?」
ア「え?あ!駐車場の管理人さん!?なんでこんなところに?」
管「オレんちこの辺だもんよ。昨日はどこ泊まったんだ?」
ア「昨日は花山温泉に泊まりましたよ。これから高野山に行ってきます」
管「そうかぁ、気をつけてなぁ」

まさか駐車場から10kmも離れたコンビニで再会することになるとは…こういうのがあるから旅は面白い。宿の方は、夜にでも考えよう。

和歌山暑い。気温が高いというよりは、日差しが強い。日の当たる場所は暑いんだけど、日陰ではそんなでもない。バイクで走っていると風がとても心地いいよ。この旅の間、『移動中は快適だけど、観光中は汗だく』という現象に悩まされることになるよ。

最初の目的地は丹生都比売神社。1700年の歴史を誇るらしい。山の中にあるだけあって、流石に涼しいっつーか肌寒い。朱塗りの門構えで、THE 神社って感じ。『お経?祝詞?が聞こえてくるなぁ。朝のお勤め的な感じかな?』と考えながら、敷地内へ。本殿に近づいて驚いた。100人前後のお坊さん?宮司さん?がお経だか祝詞だかを唱えている。圧巻だよ、アレは。とても近づける雰囲気じゃない。普段からそうなのか、台風の被災者のための鎮魂なのかはわからない。遠巻きに写真を撮らせてもらって、退散。

続いては山を下って慈恵院なるお寺。国宝があるらしいんだけど、公開してなかった。あんまり見るところもないので、サックリと観光終了。しかし暑い…。立地上階段が多くて、もう汗だくや…。

そしてここでまた謎の電話。六日目に泊まるはずだった宿もキャンセルだって。ホント、どうなるんだべさ、この旅は。

いい感じでお昼なので、ご飯を食べよう!少し行った所に地元の食材を使った小料理屋があるらしく、そこで食べるよ!中に入ってみると、やや高級感が…。なんか場違いな感じ。出てきた仲居さんっぽい人に『ご飯、大丈夫ですか?』とついつい聞いてしまったよ。なんか一見さんお断り的な感じがしたのよ。カウンターに案内されて、放置プレイ。さっきより場違い感が増したよ。そして出てくるご飯。おいおい、オレまだオーダーしてないっつーか、メニューすら出てきてないよ?さも当然のように出されたので何も言えず、黙っていただく。

うーん、高そうだし上品な味だけど、やっぱり感動するレベルじゃないなぁ。ネットには御当地料理も食べられるって書いてあったけど、メニューがないんじゃなぁ…。どうすっぺかなぁ…2500円くらいまでならなんとか出せるかなぁ…。色々と不安で感情を出さずに食べていたら、女将さんが話しかけてきました。当たり障りの無い会話から、旅行の話になり、一人旅ってのが息子さんに近いものを感じたらしく、結構入りこんだお話まで。メニューが出なかった話をしたら、『説明も無くてごめんなさい』と言われ、お詫びに鮎の南蛮漬けをサービスしてもらったよ。塩焼きや開き、刺身はよく食べますが、南蛮漬けは初めて。これが美味しい。揚がっているので香ばしく、骨まで食べられ、甘酢が食欲を刺激してくれるんだわ…。御当地料理は食べられなかったけど、これはこれで満足。

そしてお会計。2500円超えてたら泣く…!と密かに覚悟していましたが、御代は1000円でした。いわゆるランチ御前的なものらしい。ホッと一安心。『一人旅で1000円は高いでしょう』と言われたけど、充分許容範囲です。

御当地料理が食べられなかったので、どこかで買って食べよう。柿の葉寿司ってのがあるらしく、専門店へ。柿の葉寿司は酢で締めた魚の押し寿司。下見程度に考えていたのですが、入ってすぐに試食を勧められ、買わないわけにはいかない雰囲気に…。まぁ、美味しかったからいいか。今日は夕飯がないから、ここで買って宿で食べてもいいんだけど、酢で締めているとは言え生ものは怖いよなぁ…。結局お土産セットを実家に送り、自分の分は見送り。買っておけば良かったかなぁと今でもちょっと後悔。

さて、腹も膨れたし、本格的に山を登るよ。一路、高野山へ。怪しげな、裏道っぽい最短ルートをナビされたけど、早々に通行止めの看板が。戻って国道から行けってさ。看板に従って国道に出ると、MapFanがしきりにUターンを勧めてくる。VICSが無いから仕方ないんだけど…。数キロ進んだ辺りで諦めてくれたよ。

山道を走っていると楽しくなるね。私のバイク旅はやっぱりこうでなくちゃ。山道は車がほとんどいないから自分のペースで走れるし、風が気持ち良いから大好きです。寒いけど。気持ちよく走っていたら、目の前にダンプが現れました。他の道が通行止めなので、復旧作業車はこの道を使うのかな。急ぐ旅でもないので、のんびり後ろを走るさ。埃が煙たいけど。途中で少し開けた道に出ると、ダンプは道を譲ってくれました。お互いクラクションを鳴らして、手を挙げて挨拶。こういうのいいよね。

高野山は真言密教の総本山らしい。弘法大師が修行したんだか帝から統治を認められたんだか、そんな土地。因みに我が家は真言宗らしいので、一応聖地巡礼になるのかしら?

いやー、広い。広すぎる。主だったお寺を見るだけでももの凄い時間がかかるよ。正直、歩きつかれてヘトヘトだよ!歩数計によると約1万6千歩、10km歩いたらしい。しかし、その価値はあったよ。大伽藍とか、すんごかった。時間がなくて金剛峰寺の中を見学できなかったのは残念。奥の院とか、荘厳だったし。道中右見ても左見てもお墓で、それが2~3km続いているのは圧巻というかなんというか。パナソニックとかグリコの社長のお墓があって笑った。社名を刻むなよ。必ず隣に社員一同的なお墓もあるし。九州の島津家とか、織田信長とか、胡散臭いお墓もあったなぁ。

当然のように全部は見て回れませんでしたが、日が暮れる前に退散。全部見るには丸々二日は必要だよ。当初の予定では、これからあらぎの里へ行ってキャンドルナイトというイベントを見るはずでしたが、台風の影響で中止。このイベントを中心に予定を立てたのに!と腹も立つけど、これ程の被害じゃ仕方ないよね…。おかげで夕飯の予定も消し飛んだ。しかし、代替案は考えてあるんだぜ!日帰り温泉に行って温まって、併設のレストランでご飯を食べる!っつーわけで暗くなる前に出発!

大雨の影響で通行止めが多く、迂回路がないんだよね。本当は龍神スカイラインを走るつもりだったんだけど、通行止めだったから国道を走っているんです。そして先頭の車が泣けるほど遅いんです。大行列だよ。一応、60km/h制限なんだけど、30km/hしか出てない。大型車が追いついて行列に加わるレベル。山道だから追越も難しい。さすがに3台まとめて抜くのは無理だよなぁ。途中の分岐でも遅い車と同じ方向だったときは絶望した。

そんなこんなありつつも、MapFanの案内に従って順調に走るよ。そして気づけば、センターラインも無い、住宅地を走らされているよ。おいおい、ふざけんなよMapFan。こんな擦れ違いもやっとな裏道を走らせやがって…!とふてくされた私の目に入った道路標識には、確かに国道の文字が。え?ここ国道なの?実家の前の道路の方がよっぽど広いよ?そんな狭い道を、大型バスが走っているんだから、そりゃもう渋滞にもなるわ。頼むから立ち往生はしないで欲しかったなぁ。ようやくセンターラインが現れたときは、何故か『戻ってきた!』という良く分からない感想を抱いたね。

基本的に、私が走った国道は片側1車線だったなぁ。『祝!国道昇格!』っていう道路が多かったから、元々は地元の方しか使ってない道路だったんだろう。あわせて『国道の早期整備を!』っていう看板も多かった。確かに路面状態はあんまりよくなかった。

日もどっぷり暮れきったところで、日帰り温泉『鮎茶屋』に到着。受付のお姉さんが凄くタイプだった。やっぱり温泉は幸せ。30℃くらいの低温と、40℃くらいの高温に交互に入るのが和歌山の流行らしい。花山温泉でもそうだったもんな。平日の夜なので人も少なく、超快適。運転で疲れた体に温泉が沁みるわぁ…これがあるから旅はやめられないよ。

夕飯は、よくある温泉併設のレストランで頂く。お、和歌山ラーメンがある。御当地料理はサンマ寿司と鮎寿司か。鮎の寿司なんて聞いたことないけど、鮎自体は親父殿が釣ってくるから比較的食べるんだよなぁ。よし、サンマにしよう、安いし。ってことで、和歌山ラーメンとサンマの押し寿司を頂きました。おほほ、コレで1200円か、全然悪くないぞー!

あんまり遅くなると明日の朝がつらいので、そろそろ宿に向かう。やっぱり受付のお姉さんはタイプだった。さて、本日はお城に泊まるよ。湯浅城なる、面白い宿があるのだ。とりあえず知り合いの湯浅さんに写メを送っておいた。外はお城だけど、中は非常に残念。合宿所っつーか青年の家的な感じ。せっかくだからと入ったお風呂も、ガッカリ感満載。しかし悪いことばかりじゃないよ。テレビはこの旅の中で一番だった。32インチくらいのAQUOSだったんだけど、他の宿は海外製の小さいヤツで動作が遅くてねぇ…。そして何より、バスタオルの肌触りが最高だった。意味も無く感動したわ。

さて、五日目の宿を決めないと…。キャンセルの電話をしてきたおじさんは『那智勝浦だったらなんとかなるかも』って言ってたな。iPadとiPhoneを駆使して、宿を探すよ。闇雲に泊まれる宿を探してもダメ。行く予定の観光地も変更になるからね。Google Map、るるぶ、MapFanを駆使しまくり。iPadとiPhoneのメモリがフローしまくり。るるぶのスマホサイト使いづらすぎ。結果、大きな変更をしなくて済む宿が見つかったよ。ちょっとお高いので夕飯を無しにして、近くの料理屋で食べることにしよう。六日目の観光予定地は被害が大きい地域だから、大幅な変更が必要だな…。和歌山市に戻るルートで…明日考えよう。

さ、明日のために今日はもう寝よう。明日はまたいっぱい走るぞー。空調を点けっぱなしで寝たら、翌朝すげー寒かったよ。