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ロジャー・ムーア主演第1作『007死ぬのは奴らだ』

2009年06月27日 12時45分32秒 | Weblog
               
 007シリーズには、本当にはまってしまった。今回の作品は、ショーン・コネリーに継ぐ人気となったロジャー・ムーア主演の第1作『007死ぬのは奴らだ』(1973年イギリス制作)である。
 この作品は、これまでのボンドが演じてきたお決まりのものが、かなり払拭されている。これは、ロジャー・ムーアが、これまでに作られてきたボンドのイメージでは、あまり乗り気でなかったからだと言われている。ショーン・コネリーに次回作を打診したトム・マンキウィッツは、「人生で欲しかった2つのものはもう手に入れた。(ゴルフコースと自分の銀行)」と断られていたため、代わりのジェームズ・ボンド役を探す必要があり、これまで選考で何度か候補に挙がったロジャー・ムーアに依頼するしかなかったからであった。払拭されたものは、例えばマティーニの注文時。「ステアじゃなくシェイクで」とは言わなくしたり、長い葉巻を愛用するといった点がこれまでのボンドとは異なる。また、スコットランド訛りのロジャー・ムーアは、「ボンド。ジェームズ・ボンド」という挨拶時の言葉を言うのに、かなり苦労したと言うことである。また、今回の敵役は、すべて黒人俳優であることも、これまでの「007」シリーズの常識を打ち破っている。黒人の麻薬犯罪王で、スメルシュの諜報部員であるMr.ビッグ役兼政治家カナンガ役にヤフェット・コットー、ブードゥー教カルト教祖のサメディ男爵役にジェフリー・ホールダー、とぼけたCIA協力者のボンドガールにグロリア・ヘンドリー等、かなり奇抜に黒人配役を設定している。
 また、ボンド役の年齢を見てみると、ロジャー・ムーアはこの時45歳、これは最高齢の007デビューでもある。デビューの年齢を見ると、初代ボンド役ショーン・コネリーは32歳、2代目ボンド役ジョージ・レーゼンビーは30歳、4代目ティモシー・ダルトンは43歳、5代目ピアース・ブロスナンは44歳、6代目ダニエル・クレイグは38歳。しかし、ロジャー・ムーアは、最高齢のデビューとは思わせない快活なボンドを演じている。この当時、すでにショーン・コネリーより年上だったのに、若返ってスマートでかっこよく見える。その初登場からしてベッドシーン。しかも、そのとき、映画では初めてボンドの自宅にMとマネーペニーが訪問。
※キッチンで、ボンドがエスプレッソを作ったマシン。「ダイヤルM」にも登場。
『ラ・パヴォーニ(ラパヴォーニ) エスプレッソマシーン PROFESSIONAL PL 1...』
                     
今回の舞台はアメリカ!
麻薬王、片手が義手の殺し屋、呪術宗教の男爵らと颯爽と闘い大活躍。
 当時一般にはほとんど知られていなかったハングライダー(スカイカイトとも言っていた)を操ったり、ワルサーPPKだけではなく、リボルバーを使ったりするのも新鮮。(「ダーティ・ハリー」の影響といわれてます。)
もちろん秘密兵器も登場しますが、ハングライダー以外は、時計や盗聴器発見器といった小物が、リアルに使われる。
 本作でのアクション・シーンの目玉は、ジェット・モーターボートでのチェイス!!ほかの映画では見られない、モーターボートが空を飛び、地を走るチェイスシーンは必見!!しかも、秘密兵器とかではなく市販のモーターボート。
他にも、飛行場や、2階建てバスでのカーチェイスなど盛りだくさん。
 タイトル"LIVE and LET DIE"は、ことわざの"live and let live"(世の中は持ちつ持たれつ)をもじったブラックユーモアのようだ。洒落てる上に、それを「死ぬのは奴らだ」と訳したのもうまい!(原作小説の翻訳時)。

<!-- 「007死ぬのは奴らだ」 -->

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