夏休みだったこともあり、こんな時は映画三昧なのです。最近の映画は、素晴らしいと感じる。CGなのに、実写映像以上の迫力ある繊細な画像だったり、アニメなのに非常に現実味のある、実写に近い映像だったり、ストーリー構成が良かったりと、感動することしきりである。
これだけ映画作品が素晴らしいと、鑑賞していても楽しい!映像を制作する苦労はあるのだろうが、この努力が映画ファンを虜にするのだろうと感じる。
今夏は、素晴らしい3作品を鑑賞。
1.「ライオン・キング」(2019年、アメリカ制作)
ディズニーの作品の実写版「ライオン・キング」。この作品は、兎に角、映像が実写以上に素晴らしいことである。動物の躍動感や毛並みの質感、筋肉の動き等、実写以上と言っても過言ではないほどに、素晴らしい映像で提供してくれる。
『リトル・マーメイド』(1989年)から始まった、ディズニー第二次黄金期と呼ばれる、劇場アニメーションの作品群が製作されていた時代のなかで、最も世界興行収入を伸ばしたのが、『ライオン・キング』(1994年)だった。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズによる、ディズニー・クラシック作品の実写リメイク企画が盛んな現在、今回のリメイク版『ライオン・キング』が製作されることは必然的だったといえる。ディズニーの近年の企画では、続編的な扱いのものや、内容を改変したものもあるが、本作『ライオン・キング』の内容は、基本的には忠実にアニメーション版をなぞっている。となると新たな見どころは、映像表現ということになるだろう。ここでは、本作の映像を中心に革新的な部分を紹介するとともに、オリジナル版を含めた本作の問題にも触れていきたい。ライオンが躍動し、動物たちがサバンナに佇む。ほとんど実写にしか見えない映像だが、じつは、これらが描かれた本作のすべてがCGアニメーションで表現されている。このような、実写かアニメーションか、一見して判断がつきかねる本作の製作というのは、監督ジョン・ファヴロー(『アイアンマン』)が、やはりディズニーのリメイク作品『ジャングル・ブック』(2016年)を手がけたときから予想できていたことだ。『ジャングル・ブック』でも、主人公モーグリ少年以外に登場する動物たちが、すべてCGアニメーションによって作られ、その意味において、本作への試金石となっていたといえるだろう。そして人間の出演者がついにいなくなった本作では、もはや全体が超リアルなCGアニメーション作品となっているのだ。
CGアニメーションによる、実写と見まがう映像は、もはやオリジナル版が公開された25年前の映画業界から見ると、魔法としか感じられないかもしれない。本物にしか見えないライオンや動物たちが、過去のアニメーション版を基に、それぞれいきいきと適切な演技をしているのである。どんな優秀な動物や調教師がいたとしても、このような映像を実写で撮影することは不可能だ。さらに、主人公のライオン、シンバが生を受け祝福される、プライドロックを含めた自然もまた、CGによって雄弁な魅力を与えられている。
この人間不在の、ほとんど実写のような映像を見ていると、もうCGのみで実写作品……いや、すべての要素が整理され必要なものだけで構成された、実写を超えた作品が製作できることが可能だということが実感できる。やろうと思えば、人間の出演者不在で人間ドラマをCG製作することもできるだろう。ただ、かつて『バットマン フォーエヴァー』(1995年)で、バットマンが高いところから飛び降りて着地し、去っていくまでのアクションをすべてCGで表現した際のように、ハリウッドの映画俳優組合の猛反発があることが予想されるため、なかなか同様の試みができなかっただけである。
とはいえ、俳優の演技とCGの融合は進んでいる。『アリータ:バトル・エンジェル』(2019年)のように、精細なモーションキャプチャーによって、人間の演技を、表情のニュアンスまでCGキャラクターへと投影した例もある。
ファヴロー監督の『ジャングル・ブック』でもモーションキャプチャーが使われていたが、本作では声の出演をした人物たちの動きを撮影し、モーションキャプチャーを使わずに、CGアニメーターが映像を基に、実際の動物の生態を加味しながら、キャラクターの演技を作っていったという。このように、数年の進化によってスタジオは、より直感的にCGキャラクターの動きを作ることができるようになってきているのだ。ライオンが躍動し、動物たちがサバンナに佇む。ほとんど実写にしか見えない映像だが、じつは、これらが描かれた本作のすべてがCGアニメーションで表現されている。このような、実写かアニメーションか、一見して判断がつきかねる本作の製作というのは、監督ジョン・ファヴロー(『アイアンマン』)が、やはりディズニーのリメイク作品『ジャングル・ブック』(2016年)を手がけたときから予想できていたことだ。『ジャングル・ブック』でも、主人公モーグリ少年以外に登場する動物たちが、すべてCGアニメーションによって作られ、その意味において、本作への試金石となっていたといえるだろう。そして人間の出演者がついにいなくなった本作では、もはや全体が超リアルなCGアニメーション作品となっているのだ。
CGアニメーションによる、実写と見まがう映像は、もはやオリジナル版が公開された25年前の映画業界から見ると、魔法としか感じられないかもしれない。本物にしか見えないライオンや動物たちが、過去のアニメーション版を基に、それぞれいきいきと適切な演技をしているのである。どんな優秀な動物や調教師がいたとしても、このような映像を実写で撮影することは不可能だ。さらに、主人公のライオン、シンバが生を受け祝福される、プライドロックを含めた自然もまた、CGによって雄弁な魅力を与えられている。
実写映画『ライオン・キング』日本語吹替版予告編
2.「アラジン」(2019年、アメリカ制作)
この作品も、ディズニー作品。「ライオン・キング」と同様に、実写化作品なのである。アラビアンナイトの伝承を物語にしているので、妙にエキゾティックな作品となtっいる。また、魔人ジャファー役のウィル・スミスの好演が良い。実にユーモアある魔神を演じている。
「アラビアン・ナイト」の物語をベースに、不思議なランプを手に入れた若者が愛する女性を守るため繰り広げる冒険を描いたディズニー・アニメの名作を、「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー監督のメガホンでディズニーが実写映画。生きるために盗みを働きながらも真っ直ぐな心を持ち、人生を変えるチャンスをつかもうとしている青年アラジンと、自立した心と強い好奇心を抱き、自由に憧れる王女ジャスミン。2人の運命的な出会いをきっかけに、それぞれの願いは動き始める。そしてアラジンは、邪悪な大臣ジャファーの甘い誘いに乗り、魔法の洞窟からランプを引き受けるが……。魔法のランプから登場するランプの魔人ジーニーをウィル・スミスが演じる。アニメ版でアカデミー主題歌賞を受賞したアラン・メンケン作曲、ティム・ライス作詞の「ホール・ニュー・ワールド」などおなじみの楽曲も流れるほか、「ラ・ラ・ランド」「グレイテスト・ショーマン」のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが手がけた新曲も物語を彩る。
山寺宏一“ジーニー”のマシンガントーク!『アラジン』本編映像
Will Smith - Friend Like Me (From "Aladdin")
3.「天気の子」(2019年、東宝制作)
これは、「君の名は。」の製作を行った新海誠作品。あの純真な恋をまた違った世界押して、清々しく演出している。
「君の名は。」が歴史的な大ヒットを記録した新海誠監督が、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄されながらも自らの生き方を選択しようとする少年少女の姿を描いた長編アニメーション。離島から家出し、東京にやって来た高校生の帆高。生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく手に入れたのは、怪しげなオカルト雑誌のライターの仕事だった。そんな彼の今後を示唆するかのように、連日雨が振り続ける。ある日、帆高は都会の片隅で陽菜という少女に出会う。ある事情から小学生の弟と2人きりで暮らす彼女には、「祈る」ことで空を晴れにできる不思議な能力があり……。「兄に愛されすぎて困ってます」に出演した醍醐虎汰朗と「地獄少女」「Last Letter」など話題作への出演がひかえる森七菜という新鋭の2人が、帆高と陽菜の声をそれぞれ演じる。そのほかの出演に小栗旬、本田翼、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子ら。「君の名は。」に続いて川村元気が企画・プロデュース、田中将賀がキャラクターデザイン、ロックバンド「RADWIMPS」が音楽を担当。RADWIMPSが手がける主題歌には女性ボーカルとして女優の三浦透子が参加している。
映画『天気の子』スペシャル予報
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