映画の中には、「劇場型映画」というものがある。要するに、映像のリアル感や奥行きの深さ、音響の臨場感が素晴らしいものを、私はこう呼んでいるのだが、この種の映画を観ると、本当に舞台を観て来たような錯覚に陥ってしまう。『オペラ座の怪人』、『ブラック・ダリア』がそれである。オペラ座の怪人は、元々、舞台で演じられてきた歌劇であったものを、映画化したものであり、当然と言われれば、そうかもしれない。しかし、映像をカメラと通して捉えたものを、映画館で放映しているのに、何故このように、リアルな臨場感を味わうことが出来るのだろう?オペラ座の柱や舞台、シャンデリア等が非常に立体的な映像で、しかも、音響が素晴らしく、実際に舞台で歌劇を見ているのと、ほとんど変わりがないのである。舞台製作に携わってきたアンドリュー・ロイドが、映画でも同様に脚本・演出を行ったため、なんら舞台での感覚と差異を感じさせない出来上がりにしていることに、本当に驚く。監督にジョエル・シュマッカー、俳優は、ファントム役に
ジェラルド・バトラー、歌姫・クリスティーヌ役にエミー・ロッサムを起用している。見事に、「劇場型映画」を作り上げている。
ジェラルド・バトラー、歌姫・クリスティーヌ役にエミー・ロッサムを起用している。見事に、「劇場型映画」を作り上げている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます