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妖怪文化の創造者、水木しげる逝去!

2015年11月30日 23時16分30秒 | Weblog

 「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」等、妖怪を主題にした多くの漫画作品を描き、妖怪文化を創造した水木しげる逝去した。人間とは異質な存在を創造し、これまで古くからの日本伝承の精霊やお化けの伝説から、妖怪というジャンルを築き上げた偉大な漫画家なのであった。
 幼少の頃、「ゲゲゲの鬼太郎」を漫画やアニメで見て、驚愕したことを覚えている、不気味で恐ろしい妖怪という存在、しかし、その中で人間に味方し、人間を助ける正義感あふれる妖怪「ゲゲゲの鬼太郎」の存在がいたことも大きかった。恐ろしい妖怪、不気味な妖怪の源は、人間の憎悪であったり、人間の破壊した自然界の怒りだったりしたので、「妖怪は怖いが、もっと恐ろしいものは人間じゃないか!!」なんて子供心に感じたりもした。それほど、多くのことを考えさせる漫画・アニメだったのである。
 中でも「ゲゲゲの鬼太郎」は、白黒アニメ時代からカラーになったあとも、多くのシリーズが放映された。素晴らしい漫画なのである。また、「河童の三平」や「悪魔くん」なんかも、実写ドラマで放映されたこともあり(もちろん白黒作品であったが・・・)、実に特異な世界を体現させてくれたりもした。
 そんな水木しげるは、もうこの世に存在しなくなってしまった。非常に残念でならない。ご冥福をお祈りいたします!!

     

【記事】

水木しげるさん死去:妖怪通じ現代に警鐘

毎日新聞 2015年11月30日 13時09分(最終更新 11月30日 22時11分)

漫画家の水木しげるさん=東京都調布市で2006年8月撮影
漫画家の水木しげるさん=東京都調布市で2006年8月撮影

 目玉おやじにねずみ男、子泣きじじいや一反もめんを生んだ漫画家、水木しげるさんが30日、死去した。

 自らのことを「水木サン」と呼ぶ。「人三化七(にんさんばけしち)(人間でいる時間が3割という水木さん独特の使い方)」と言って笑わせた。たっぷり寝ていっぱい食べ、束縛を嫌い自由気ままが身上。売れっ子になって徹夜とインスタントラーメンの食事ばかりに嫌気がさし、仕事を減らすなど独特の哲学を持っていた。

 アカナメ、海坊主、家鳴り−−。発展の一方で減っていく夜の闇や自然を惜しみ、見えない世界を畏れ敬う感性の鈍化と合理性ばかり追う現代に警鐘を鳴らし続けた。水木作品からは、自然の奥深さや幸福の意味するものが浮かび上がってくる。

 妖怪への関心を育んだのは、幼い頃家に手伝いに来ていたおばあさん「のんのんばあ」に聞かされた話。いろいろな出来事が「妖怪の仕業だよ」と語られる話を聞いて、山や森、川にただよう不思議な雰囲気に強い興味を抱いた。成長と共に忘れた妖怪をよみがえらせたのは戦争体験だ。

 戦時中は陸軍2等兵としてニューギニアのラバウルに。上官には「態度が悪い」と殴られるなどつらい軍隊体験だったが、現地の人々とつき合い、禁止されても村に通い続けて自然と一体化した彼らの習俗に魅了されていった。爆撃で左腕を失い、死と隣り合わせにひそんだジャングルで幼い頃の記憶が次々浮かぶ。後に「妖怪が見えた」と述懐した。

 妖怪研究と冒険を兼ねてエネルギッシュに世界各地を回って資料収集。「日本妖怪大全」を刊行するなど妖怪文化研究に取り組む。各地の妖怪、精霊は共通性があり、地域により姿形は変わっても1000ほどの妖怪がいるという「妖怪千体説」を提唱。1995年には「世界妖怪協会」を作家の荒俣宏さん、京極夏彦さんらと共に設立するなど、妖怪の“市民権”を日本に定着させるシンボル的役割を果たした。【内藤麻里子】














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