Movieな空間

映画大好き人間の気ままな空間です!!

B級グルメ道164 小ぶりながら生きたたい焼き「浪花屋総本店」

2013年04月10日 22時31分06秒 | Weblog

 和菓子のご贈答で、誰からも愛されるものは何のでしょうか??とらやの羊羹、うさぎ屋等のおいしいどら焼き、草加せんべい等が頭に浮かびます。しかし、これ以外でも、喜ばれるものは多いはず。その中でも、「たい焼き」は、和菓子の贈答で捨てることのできない逸品であろうと思うのです。
 昨日は、神楽坂に行ったので、ここの戦前からやっている老舗「五十鈴」に寄ってみた。ここの和菓子は、近隣だけではなく東京都内、近県にも鳴り響いているほどの名家である。この店で有名なのは、「三色最中」、「栗蒸し羊羹」等である。残念ながら、栗蒸し羊羹は秋限定品なので、店頭には当然にして存在していないため、三食最中を購入して帰った。この最中は、単品で250円相当のものなので、結構重みがある和菓子である。小豆、白あん、ゆず餡の三食が、円形の最中の中に均等に割り振られているので、食べやすい最中なのである。食べてみると、実に高尚な味なのである。過度にい甘くなく、実によい塩梅の甘さなのである。この点が、老舗和菓子やと新進気鋭の和菓子屋との差異となる。伝統に裏打ちされた名家は、その伝統の中で切磋琢磨されてきているので、甘さの味に実に通ったものを持っている。しかし、伝統のない新進気鋭の新参和菓子屋では、その伝統がないため、過度の甘さになってしまう。この点が大きく異なるのである。古くは平安、江戸時代から、多くの人の味覚に影響を与える老舗であれば、単純な和菓子とはならないのである。
 本日は、麻布十番の「浪花屋総本店」の「たい焼き」を購入した。子門正人が歌った「およげ!たい焼きくん」のモデルとなった老舗のたい焼き屋であるので、先ほどの伝統は申し分ないのである。しかし、東京たい焼き御三家の中でも、たい焼きが少々小ぶりである。たいが出世魚だったら、どんな呼び方になっているのだろうか?まあ、そのような小ぶりなたい焼きなのである。しかし、小豆餡は、実に芳醇にして、過度に甘くなく、うまいのである。購入の際も、今回は並ばずに済んだ。寄って見たら、2,3人の客のみ。「何匹、ご入り用??」という店主の問いに、「4つください」と私。ほんの何分かですぐに受け取りができた。ここのたい焼きは、1個150円なので、4個で600円。この「浪花屋総本店」は、2Fが喫茶ルームになっていて購入したたい焼きを、2Fで堪能できるのである。これも、並ばせない妙技であろうと思う。四谷のわかば、人形町の柳家ともに、このような喫茶ルームの設備はない。当然にして、多くの行列ができてしまうのである。