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【ミステリー】真実の話?『ノアの箱舟』

2009年06月09日 23時35分35秒 | Weblog
             
 人間が神の怒りを買ったことが、人類史上2回ある。それは、「バベルの塔」建設と、「ノアの箱舟」神話における大洪水である。
 旧約聖書では、紀元前2000年頃、バビロニアにおける「バベルの塔」建設の話が出てくる。バビロン人たちは粘土を焼いてレンガを造り、天まで届く塔を建てようとした。人間が神の住処の高みに到達し、神と肩を並べる野心を抱いたことを意味していた。神はそれを反逆と受け取り、彼らの言葉を混乱させ、互いに通じ合わないようにするという手段に打って出た。人類は様々な言語をしゃべることで意思が通じなくなり、人々はここを去ったという話である。
 もう一つが、『ノアの箱舟』における洪水伝説である。これも旧約聖書の物語である。神がアダムとイヴを創造して10世代が過ぎた頃、地上には悪がはびこるようになった。「世は神の前に乱れ、暴虐が地に満ちた」と創世記は記している。巷に暴力や争い、盗みが溢れた。人々は淫乱にもなり、男色や獣淫に耽りもした。その様子を見た神は、人間を創造したことを後悔した。しかし、神はバビロニアに住んでいた正義の人ノアにだけには、世にも恐ろしい「人間リセット計画」を打ち明ける。「私は地の上に洪水を送って、命の息のある肉なるものを、みな天の下から滅ぼし去る」と。そして、箱舟を造り、彼の家族とあらゆる種類の鳥と哺乳類、爬虫類などを一つがいずつ集めるように命じた。オーク材の箱舟の建造に取り掛かるノアを見て、人々は嘲り笑った。時が来ると、神は箱舟の戸を閉めた。凄まじい量の雨が地上に降り始めた。紀元前2500年頃の事と言われている。大雨は40日間続き、地上の生き物は溺れ息絶えた。水が引くまでに、さらに150日かかり、漂流の果てにたどり着いたのが、800km先のアララト山だった。
      
 ノアの箱舟が到着したとして知られるアララト山はトルコ東部に位置し、ヨーロッパや中近東でもっとも高い標高5,166mです。休火山で最後の噴火は1840年6月2日でした。上部3分の1が常に雪に覆われており、頂上付近は氷の状態です。 昔からアララト山にノアの箱舟の存在が信じられていた。そして近年になりいろいろな発見がされ、紀元前3000~4000年前の糸杉でできた巨大構造物が発見され、聖書に描写される箱舟と非常に似ているとして調査が開始されている。