アッくんの長岡京新聞社

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アッくんの『乙訓寺の空海』第十三話 『天台宗』

2012年03月21日 | □ 長岡京市の伝説(ベイツガァーさん)
平成24年3月21日(水)

 乙訓寺の空海のもとに最澄が訪ねてきたが・・・

「空海さまと最澄さまが まさか初対面だったとは・・・」

 空海は最澄を応接間へ案内するよう弟子に命じた

「空海さま?最澄さまってどうな人?
「知らないのか?
 当代一の大僧正じゃ
 拙僧より早く日本に帰り
  しかも天台宗の教祖」
「えらい人なんだ

「うむ。僧になるには国家試験に合格しなければならないが
 天台宗は最澄さまが日本に帰られたとき
 桓武天皇さまに国家試験の科目に加えられているのです」
「つまり教員免許だったら国語・英語・数学・天台宗と並ぶ感じですね
「?」
「・・・ちがうンですね
「・・・」
「つづけてください・・・
「うむ。国家試験の天台宗コースは
 年間2人の卒業生に僧として資格を与えることができます

 2人のうち1人は天台学専攻

 そして もう一人は密教専攻なのです」
「天台宗の中に密教があるンですね
「本当の密教はわたしが習得した真言宗
 でも真言宗は国家がまだ宗教として認められていない
 真言宗は国家試験ではないのです」
「そうなんだ

「しかし 最澄さまとお会いするのは気が進まないなあ・・・」
「なぜですか?
 一緒に中国へ渡ったときのことなど
 お話すること いっぱいあるでしょ?
「先輩が拙僧のところへこられた
 理由はわかっている」
「え?何なンですか?
「それは会えばわかる」
「・・・

 つづく

(写真は長岡京市指定文化財 乙訓寺の裏門です!)



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