アッくんの長岡京新聞社

アッくんの周りで起きる小さくて明るい話題を贈ります。

賤ケ獄(岡田秀文)

2017年06月29日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成29年6月29日(木)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「ハ・いそがしっ ハ・いそがしっ」
「アッ!ヨモギさん
 長岡京市ゆかりの本を見つけたの?」
「うん!岡田秀文さんの『賤ケ獄』だ
 登場するシーンはココ

 ここにいたり、明智軍は総崩れとなった。
 伊勢貞興、御牧景重ら明智方の有力武将が前線を支え、ついに討取られる間に光秀は勝龍寺城へ引き下がった。
 ・・・こうして秀吉は勝利を決定付けるとともに、明智光秀を追い詰めるべく、旗下の兵をもって勝龍寺城を囲んだ。
 勝龍寺城には二千ほどの兵が戦場より逃げ戻っていた。
 しかし、日が暮れ落ち、篠つく雨が帳となって夜の闇をいっそう深くすると、前途を悲観して城から逃亡する兵が相次いだ。
 光秀もここに拠ってさらに秀吉軍と一戦を交えるのは難しいと判断し、深夜、わずかな供回りだけを連れて城を脱出した。

 とある。」
「逃亡できたのは雨だったからなんだ
「さらに・・・

 天王山の頂に堂々たる三重の天守閣を構える城の姿を目の当たりにした時はおどろいた。
 天守閣ばかりでない。天王山の山腹を削り、いくつもの段々に重なった曲輪が、複雑に入り組み、建造物の白木の匂いこそ初々しいが、万の軍勢で寄せても小揺るぎもしない、一山全体が難攻不落の大城郭のよそおいであった。

 とある。」
「あれ?勝龍寺城って天王山にあった?
「記述は山崎城の話だ
 光秀を討った秀吉が天王山に設けた城なんだ」
「そういうことか~
「サッ!
 あじさいの世話をしないと!」
「いったい・・・
 何の仕事を掛け持ちしてるの?
 つづく
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