アッくんの長岡京新聞社

アッくんの周りで起きる小さくて明るい話題を贈ります。

櫻守(水上勉)

2017年04月23日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成29年4月23日(日)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「ハ・いそがしっ ハ・いそがしっ」
「アッ!ヨモギさん
 色んな仕事を掛け持ちしてて忙しいンでしょ?」
「そうなんだ!桜の季節だからナ
 おっと また長岡京市ゆかりの本を見つけたゾ」
「なんていう本ですか?
「水上勉さんの『櫻守』だ
 登場するシーンはココ

 弥吉は、朝方新聞を・・・よんでゆくとこんな記事がある。
 『日本一の桜の園が名神高速道路建設用の砂採取地に買い上げられ、非情のブルドーザーに踏みにじられようとしている。
 この主は桜の研究で知られる竹部庸太郎さん・・・』

 とある」
「もしかして 桜の園が長岡京市?
「ハハハ
 そのあとのシーン

 『桜の園は、乙訓郡向日町寺戸の丘陵約1万平方メートルで、竹部さんが古来の名木がつぎつぎに枯死してゆく対策として全国から送られた各種の桜の種子、苗木を植えて苗圃にしたもの
 ・・・これらの苗木は、成木となり、春の開花時の美しさは日本一・・・』

 とつづく」
「向日市じゃないですか!
「長岡京市からも見えてたはずだからイイじゃん」
「そうですね
「アッ!こんな時間だ
 桜の守をしないと!
 ハ・いそがしっ ハ・いそがしっ」
「・・・
 つづく

忍びの風(三)(池波正太郎)

2017年03月26日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成29年3月26日(日)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「ハ・いそがしっ ハ・いそがしっ」
「アッ!ヨモギさん
 仕事を掛け持ちし過ぎで忙しいンでしょ?」
「すべては小説のためサ
 ところで長岡京市ゆかりの本を見つけたゾ」
「なんていう本ですか?
「池波正太郎さんの『忍びの風(三)』だ
 登場するシーンはココ

 明智光秀は信長父子の自決を確認するや、兵を分けて諸方へ逃げ散った信長父子の家来たちを追い、捕え、討った。
 それから、京都の西南、山崎の近くにある勝竜寺城へ、家老・溝尾庄兵衛を入れ、京都の押えにした。
 そうしておいて、みずからは兵をひきい、近江の大津から瀬田へ出て、瀬田城主の山岡景隆を追いはらい、景隆が焼きはらった城と瀬田の橋の修築を、
『急げ』
 と命じておいて、妻子が待つ近江・坂本の城へもどった。

 とある」
「長岡京市の勝竜寺城が出てきましたね
「だろ?
 そのあとのシーン

 秀吉は、早くも山崎へ進軍して来て、光秀傘下の部隊をしりぞけ、山崎を押え、天王山を占領してしまった。
 この気勢に、光秀は圧倒され、一三日には勝竜寺城へ退却してしまった。
 十三日の山崎の合戦は、雨中におこなわれ、明智軍は総くずれとなったのである。たまりかねた明智光秀は、暗夜に乗じ、勝竜寺城から脱出した。
 こうなれば、近江・坂本の居城に立てこもるほかに、道はなかったのだ。

 とつづく」
勝竜寺城の北門から堀を渡って脱出したのかナ
「見た人いないからなあ~」
「籠池さんじゃないけど
 『事実は小説よりも奇なり』って言うもんネ
「アッ!こんな時間だ
 ハ・いそがしっ ハ・いそがしっ」
「”ハ・いそがしっ”は吉本の谷しげるさんのギャグですよ
 つづく

戦国幻想曲(池波正太郎)

2017年03月10日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成29年3月10日(金)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「アッ!ヨモギさん
「3月は卒業や年度末仕事で忙しいンだよ」
「掛け持ちしすぎなんでは?
「すべては小説のため
 ところで長岡京市ゆかりの本を見つけたゾ」
「なんていう本ですか?
「池波正太郎さんの『戦国幻想曲』だ
 登場するシーンはココ

 (主人公の渡辺勘兵衛は・・・)
 『阿閉家に仕えたくない・・・』と闇に消えた。

 二日間にわたって、明智軍は負けつづけた。
 光秀は、近江へ残しておいた兵力をひきいて、尚も戦うつもりであったらしい。
 近臣数名を従えたのみで、山崎の北東にある勝竜寺の城からぬけ出し、雨の中を、伏見・大亀谷から山越えして、小栗栖に出た。

 とある」
「長岡京市の勝竜寺城が出てきましたね
「だろ?」
「ところで渡辺勘兵衛と阿閉さんは?
「渡辺勘兵衛は阿閉家に仕えていたが
 阿閉淡路守が明智光秀の味方をすると決めたことに
 主人を見切ったのだ」
「仕事を辞めたンですね
 ヨモギさんも仕事の掛け持ち
 辞めては?
 つづく

光圀 古着屋総兵衛 初傳(佐伯泰英)

2017年02月16日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成29年2月16日(木)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「バレンタインデーが終わっても 忙しい~」
「忙しいってチョコレートバブル
 おわりましたけど?ヨモギさん
「余ったチョコの処分やお返し商戦が始まる・・・
 とにかくハードワークなんだ」
「は・はい・・・
「ところで 長岡京市ゆかりの本を見つけたゾ」
「なんていう本ですか?
「佐伯泰英さんの古着屋総兵衛シリーズ外伝
 『光圀』だ」
「光圀って コーモンさん
「それ!先の副将軍 水戸光圀公にあらせられるゾ」
「ははあ~
「登場するシーンはココ

(古着屋総兵衛の)鳶沢一族が影様の命で動くとき、徳川一族あるいは幕府を揺るがせる懸念を最小限度に留めて始末する。・・・

 1683年・・・
 綱吉様(五代将軍)にお世継ぎがないのは生き物を大事にせぬからじゃと
 綱吉様御母堂の桂昌院様と隆光権僧正が『生類憐みの令』を綱吉に進言した。
 とある」
「?長岡京市?出てきませんよ?
「桂昌院さまだよ」
「けいしょういん?かつらまさいん?
けいしょういん!」
乙訓寺を徳川家の祈祷寺として
 寄進を行って焼失したお堂を再建した人
なんだ」
「そういえば 前にききましたよね
「そうだったっけ」
「前の話を継承シーン?(≒桂昌院)
「。。。
 つづく

新太平記(5)義貞戦死の巻(山岡荘八)

2017年02月02日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成29年2月2日(木)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「節分だ~ 豆まきだ~ 恵方巻だ~ 忙しい~」
「相変わらず大変そうですね ヨモギさん
「すべては小説を書くためダ アッくん
 それより また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ」
「どんな本ですか?
「前回に続き山岡荘八さんの『新太平記』全5巻の第5巻『義貞戦死の巻』だ」
「義貞って?
「新田義貞さん南朝の総大将サ
 登場するシーンはココ

 今日も師直が山崎口な仮屋から船で渡って山下までやって来ると・・・

 とある」
「師直さんは第4巻に出てきた高師直さんのこと?
「そのとおり!
 船で渡って着いた山は八幡男山のこと
 つまり三川合流地点の淀川を渡ったってこと」
「なるほど~
 ・・・って
 出てきたの山崎口だよね 長岡京市じゃない
「アツッ!」
「アッ!びっくりした!
「男山八幡に火を放って焼き払ったそうだから・・・つい」
「ごまかさないで!
 つづく

新太平記(4)湊川の巻(山岡荘八)

2017年01月17日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成29年1月17日(火)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「年末年始 忙しかった~」
「色んな仕事しすぎですよ ヨモギさん
「すべては小説を書くためだ アッくん
 それより また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ」
「どんな本ですか?
「これだ!山岡荘八さんの『新太平記』全5巻の第4巻『湊川の巻』だ
 登場するシーンはココ

 楠木正成の奸計に高師直は足利尊氏に進言した。

『・・・早う退かれませ
 ・・・いったんの退却が何の恥辱になりましょう。
 急いで丹波路へおちさせられませ
 ・・・ひとまず篠村まで引きあげて、あの地で二度目のお旗揚げをなさりませ。
 篠村はご当家にとって瑞祥(ずいしょう)の地ではござりませぬか』」

「篠村?篠村って亀岡だよね 長岡京市じゃないよね
「続きを読むぞ

 師氏にそう云われると、尊氏はもうそれに従うより他になかった。
 果して篠村が瑞祥の地になるかどうか?
 しかし、山崎口へは西国の諸勢がなだれを打って退却しているので、とにかく桂川の近くへ遁れるよりほかに道はなかった。
 ワーッとまた、勝ちほこった敵の鬨があがった。

 とある」
「出てきたの山崎口だよね 長岡京市じゃない
「ワーッ!」
「アッ!びっくりした!
「じゃあナ」
「ごまかして行かないでよー
 つづく

親鸞 完結編 下(五木寛之)

2016年12月22日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年12月22日(木)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「クリスマスのプレゼントを配らないと~」
「忙しそうですね ヨモギさん
「サンタクロース業だよ アッくん」
「何ですか?それ?
「サンタに扮して あっちこっちの家に回る仕事だ」
「夢を届けてるンですね
「まあな
 それより また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ」
「どんな本ですか?
「これだ!五木寛之さんの『親鸞(しんらん)』って本だ
 登場するシーンはココ

 親鸞の子 善鸞(ぜんらん)と妙禅坊の会話

『念仏者に身分のちがいはない。とわたしも教えられました・・・
 でもそのことをあえて言いたてて
 世間をはばからぬふるまいをする・・・』

 妙禅坊は次の唱導(しょうどう)の日どりを善鸞に告げた。

『ぜひ勤めてみたい題目があるのです・・・
 武士から念仏者になった人物をとりあげてみたいのです』
『・・・で、どなたをおとりあげなさるのですか』
『蓮生です。法力房蓮生(ほうりきぼうれんせい)を考えております』
『いや、驚きました。法力房蓮生といえば、熊谷次郎直実(くまがやじろうなおざね)のことではありませんか』

 とある。」
「熊谷次郎直実?
「直実・・・つまり蓮生さんは
 長岡京市の光明寺の創建に力をつくした人だ
 だから

 蓮生は、源頼朝につかえる武士だった。
 さまざまな合戦で名をあげたが、のちに感ずるところあって法然上人の門下となり、念仏者として生きた人物である。

 と解説されている」

「なるほどね~
「この辺でサンタのクロースじゃないが
 クローズするゾ じゃあナ」
「ダジャレ落ちで 行ってしまった
 つづく

ボックス 上(百田尚樹)

2016年12月08日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年12月8日(木)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「シュ!シュ!ジャブ・ジャブ
 レバーは右ひじでガード!」
「ボクシングですか? ヨモギさん
「レフリーやトレーナー 忙しいンだ アッくん」
「また何か仕事ですか?
「まあな
 それより また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ」
「どんな本ですか?
「これだ!百田尚樹さんの『ボックス』って本だ
 登場するシーンはココ

 京都からの帰りの阪急電車の中で、鏑矢は大はしゃぎだった。
 ・・・
 阪急電車では、向かい合わせの四人座席に・・・座っていた。
 突然、鏑矢が『あの人のすーがた、
 懐かしいー、たそがーれの河原町ー』と歌い出した。
 ・・・
 十三駅で優紀は電車を降り、鏑矢たちと別れた。

 とある。」
「長岡京市は出てない
「阪急だよ 河原町駅から十三駅まで
 つまり 長岡天神駅も西山天王山駅も通ってるンだ」
「それはそうですが登場していないの事実です!
「くぅ~ そのパンチ聞いたゼ じゃあナ」
「ドヤ顔のままで 行ってしまった
 つづく

本能寺の変431年目の真実(明智憲三郎)

2016年11月10日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年11月10日(木)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「今週末は長岡京ガラシャ祭ですよ ヨモギさん
「雨が降りませんように願ってるよ アッくん」
「また何か仕事ですか?
「祭りは忙しいからナ・・・
 それより また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ」
「どんな本ですか?
「これだ!明智憲三郎さんの『本能寺の変431年目の真実』って本だ」
「明智さん?
「そう。憲三郎さんは明智光秀さんの子孫なんだ
 登場するシーンはココだ

 本能寺の変直前の天正十年・・・
 『(吉田)兼見卿記』をよくよく読み返すと・・・
 『十四日の早朝に長兵が安土へ向かった』と書かれているのだ。
 『長兵』とは誰あろう長岡兵部大輔、つまり細川藤孝だ。

 藤孝は信長に仕えて長岡の地を拝領したので姓を長岡と変えていた。
 兼見が隠そうとしたのは『謀反の談合に藤孝も加わっていた』ということ・・・

 とある。」
「謀反の談合って本能寺の変のこと?
「そう。さらに『兼見卿記』に・・・

 『十二日、勝竜(龍)寺の西において足軽の鉄砲戦あり、近辺が放火された。
 十三日、雨降、申刻(午後四時頃)に至り山崎において鉄砲の音・・・
 山崎の合戦で光秀は敗れ勝竜寺城に籠った、討死は多数とのこと。
 秀吉軍二万余が勝竜寺城を取り巻いたとのこと。
 十四日、昨夜、光秀は勝竜寺より脱走したとのこと・・・』
 
 とある。」
「勝竜寺城が登場しましたネ
「著者の明智さんは
 昨年のガラシャウィークで講演されたゾ」
「そういえば祭で何の仕事するンですか?
「行列で歩いて・さばいて・警備して
 売って・買って・運んで・飲んで・・・
 とにかく忙しいンだー じゃあナ」
「もう 行ってしまった
 つづく

もののふ(柴田錬三郎)

2016年11月03日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年11月3日(木)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「11月ですよ ヨモギさん
「ガラシャウィークだから13日のガラシャ祭まで 忙しくなるよ アッくん」
「何の仕事してるンですか?
「あれとこれと・・・
 それより また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ」
「どんな本ですか?
「これだ!」
「『もののー』?ものの~って何?
 敗けたときに叫ぶやつ?
(ホルモー:『鴨川ホルモー』万城目学さんの作品より)」
「あ・ブックカバーの帯が上すぎた・・・」
「『もののふ』?
「そう。ご存じ柴田錬三郎さんの『もののふ』って本だ」
 登場するシーンはココだ

 『さアさ、花の都山崎の菜種、内裏の御油料にさしあげるという菜種じゃ―』
 と、人を集め乍らも、床五郎は、心の中では、別のことを考えていた。

 とある。」
「大山崎の話ですよね。床五郎って誰?
「斉藤道三サ
 この本は短編が12編 掲載されてて
 『斉藤道三残虐譚』という作品で登場したのサ」
「長岡京市は?
「おまたせ! 長岡京市が登場するシーンはココ

 まことに、見事なまでの総敗北であった。
 光秀は、いったん勝竜寺城へ逃げ込んだが、完全に包囲されるのが時間の問題と判ったので、やむなく、闇にまぎれて、城を出ると・・・

 とある。」
「勝竜寺城が登場しましたネ
「この話は『本能寺』という作品
 アッ!こんな時間だ
 次の仕事に行かないと
 じゃ!」
「忙しい人
 ものの・・・数分いただけじゃん
 つづく

偉人の話 二年生の『ほそかわ ガラシャふじん』 (宮脇紀雄)

2016年10月27日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年10月27日(木)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「アッ! ヨモギさん今日は?
「小学校の授業だ アッくん」
「え?先生もやってるの?
「まあな ところで長岡京市にゆかりのある偉人が登場する本を見つけたンぞ
 宮脇紀雄さんの『偉人の話 二年生』だ」
「何か見たことある
「偉人の話は『ほそかわ ガラシャふじん』
 初版は1957年なので もう60近く前の本だ」
「そんなに古いンだ
「ところでアッくん 読んでみて?」
「え?朗読ですか?
「そう!早く!」
「じゃあ・・・

 年をとった おさむらいは いいました・・・
『おっつけ、われらも おともいたします。ごめん。』
 さけぶのと いっしょに、うつくしい ガラシャふじんの くびを うちました。
「くびを うつ!ってどういうこと?2年生に判るように説明して?」
「う~ん う~ん。。。
 体がふたつになるとか・・・
「怖いだろ!続きは?」
「『おくがたさまは、ただいま おはてなされたぞ。』
「おはて?おはてって何?」
「う~ん う~ん。。。
 鬼籍にいる・・・かな?
「伝わらン!」
「難しいですよー説明
「だろ?でも この本に
『先生や、ご両親の皆さまから、補足してお話しくださいますように、お願いしたいと思います。』
 って書いてあるンだ」
「親も勉強しないとダメかも
「まあな『読んだあとで』
 というコーナーがあるから紹介するゾ

『ほそかわ ガラシャふじんは、いまから 4百年ほど まえの 人で、
 ほそかわ ただおきという とのさまの おくがたでした。

 ガラシャふじんが、りっぱな さいごを とげたのを 見て、
 人びとは どう おもいましたか。』
 どう おもいましたか・・・
 アッくんは どう思いましたか?」
「う~ん う~ん。。。
 りっぱな 最後だと・・・
「他に感想はないの?」
 つづく
(毎月第4木曜日は図書館で大人による子どもの本の読書会です。
 土曜日はガラシャ夫人の朗読講演です

細川ガラシャ夫人 上(三浦綾子)

2016年10月11日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年10月11日(火)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「あれ?何をブツブツ言ってるンですか? ヨモギさん
「朗読だよ アッくん」
「ろ・朗読もやってるンですか?
「本は 声を出して読むのがイイらしいからナ
 ところで また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ」
「どんな本ですか?
「ご存じ三浦綾子さんの『細川ガラシャ夫人』って本だ」
「長岡京市がいっぱい登場しそう!
「そう。登場するシーンを朗読するゾ
 今回は明智玉子(ガラシャ)さまが 細川忠興さまへ嫁ぐ道筋でのことだ

 この道の彼方に勝竜寺城がある・・・

 『お疲れでございましょう』
 いつの間にか、清原佳代が玉子の傍らによりそっていた・・・

 昨晩、明けやらぬうちに坂本城を出た玉子は、夕方京に入り、清原頼賢の邸に一泊した。
 清原家は細川家の親戚に当たる高位の公家である。
 玉子の接待に出たのが、清原家の息女佳代であった・・・

 その夜、旅の疲れからか、侍女のおつなが熱を出した。
 佳代はねんごろにおつなを看病した上、彼女の代りに、明日は自分が侍女として勝竜寺まで供をしようと、思いがけぬことを申し出た。
 大名の正室にとさえ望まれた身分ある公家の娘である。
 たとえ数日といえど侍女になどできない。
 玉子は固辞した。が、佳代は熱心に願って止まなかった。
 しかも、
 『佳代は、あなたさまに、一生お仕えいたしとうござります』

 と言うンだ
 清原マリアさまとの出会いのシーン
 どう?」
「どや顔されても
 はっきり言って
 朗読っていうか・・・棒読みです」
「練習が足りんか~
 まあ・本物の朗読を聞きたかったら
 10月29日の“音の匠”中村啓子さんの朗読講演にいけば?」
 つづく
(朗読を聞いてから30歳の方は『30歳の成人式』へ行く?)

坂本龍馬 物語と史蹟をたずねて(八尋舜右)

2016年09月19日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年9月19日(月)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「今日は敬老の日ですよ ヨモギさん
「しかも彼岸入りだから忙しいンだ アッくん」
「働きすぎでしょう
「ところで また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ
 八尋舜右(やひろ・しゅんすけ)さんの『坂本龍馬』って本だ」
「坂本龍馬さんと言えば幕末ですね?
「そう。登場するのはココだ!

 ・・・坂本家は明智氏の末裔だというのだ。
 ・・・明智光秀の縁戚に明智左馬之助光春という武将がいる。
 本能寺の変のあと、近江坂本城で自刃して果てたが、この光春の妾腹の子に太郎五郎なる幼児があり、ひそかに土佐へのがれた。
 隠れすんだのは長岡群才谷村

 ほら!長岡でてきた!」
「土佐の長岡群?長岡京市とちがう
「ちがったか・・・
 じゃあココだ! 禁門の変

 山崎天王山で野戦砲を撃った安岡金馬は、運よく戦場離脱に成功し、敗走する長州兵にまじって長州領に逃げ込んだ。
 『死ぬなよ』
 龍馬の一声が鼓膜になり続いている。

 とある」
「長岡京市じゃなく 山崎天王山ですか・・・
「この禁門の変で真木和泉さんら十七烈士は切腹したンだ」
「そうなんだ
「じゃ 忙しいから お先に~」
「何の仕事してるの?
 つづく

野中広務 差別と権力(魚住昭)

2016年09月01日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年9月1日(木)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「忙しそうですね ヨモギさん
「今日から9月だろ 秋向けの仕事が増えて忙しいンだ アッくん」
「掛け持ちしすぎでしょう
「ところで また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ
 魚住昭さんの『野中広務 差別と権力』って本だ」
「野中広務さんと言えば?
「影の総理と言われた京都出身の政治家
 登場するのはココ

 五十棲が食事をすませて部屋でくつろいでいたら園部の青年団員から呼び出しを受けた。」
「五十棲さん?
「後に長岡京市長になる五十棲辰男さんだ
 で 五十棲さんの言葉
 『僕は乙訓郡の青年団長(京青連)で・・・
  そこで初めて野中さんと名刺交換して夜遅くまで青年団運動のあり方を議論した』
 とある」
「京青連?
「京都府青年団体連合会
 団員は2万人以上
 共産党の強い影響下にあったそうだ」
「そうなんだ
「京青連に不満を持つ
 当時園部町会議員だった野中さんと五十棲さんらは
 新たに京都府青年協議会(京青協)を結成するンだ
 京青協の会長に野中さん
 副会長に五十棲さんが選ばれる」
「これが繋がりですね
「野中さんは青年団運動を通じて
 やがて総理大臣になる竹下登さんらに出会うンだ
 アッ!配達の時間だ
 また今度!」
「・・・配達って何の仕事 掛け持ちしてるの?
 つづく

仏果を得ず(三浦しをん)

2016年08月22日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年8月22日(月)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「三味線もってどこ行くの ヨモギさん
「稽古さ 芸事も大事なのだ アッくん」
「忙しくしずぎでしょう
「ところで また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ
 三浦しをんさんの『仏果を得ず』って本だ」
「登場するところは?
「俺が死人から奪った財布は、おかるの父親の与市兵衛どののものだった。
 なかに入っていたのは、おかるが身売りして作った金だった。
 と『仮名手本忠臣蔵』の一場面を演じるところサ」
「出てきませんよ 長岡京市
「与市兵衛だよ
 与市兵衛の墓は長岡京市にある」
「そういえばそうだ
「見せ場は切腹の場面
 『ヤア仏果とはけがらはし。死なぬ。魂魄この土に止まって、敵討ちの御供する!』」
「仏果とは?
「ここではお金のこと」
「ところで本当に習ってるの?三味線
「三味線(≒ウソ)だ ベンベン(←三味線の音)」
「。。。
 つづく
『与市兵衛の墓』第1話

『与市兵衛の墓』第2話

『与市兵衛の墓』第3話

『与市兵衛の墓』第4話

『与市兵衛の墓』第5話

『与市兵衛の墓』最終話