本澤二郎の『日本の風景』 より
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52018628.html
2013年01月24日
本澤二郎の「日本の風景」(1261)
ネット掲示板にいいニュースが載っていた。
「ムサシ」の不正選挙事件が英文記事になったというのだ。
日本では既に日刊ゲンダイが報じた。
英文記事は「ニュークリア・ニュース」。
記事の内容は
「全有権者のたったの14%の得票で自民党が過半数をはるかに超える議席を占めた」
「最新式の電子投票機が怪しい」
「一つの企業がカウントから広告まで選挙全体にかかわっていた。この企業は原子力産業の関連企業でもある」
などとポイントを突いている。欧米のメディアに即伝わっているだろう。
安倍内閣の正当性に赤ランプがついたことになる。
この記事は1月17日付けである。
グローバル社会はネット情報が先行する。
活字映像メディアは後追いしている。
<日刊ゲンダイに次ぐ快挙>
日本の新聞テレビは報道しない。
正しくは日刊ゲンダイを除いてだ。
小さな日本語圏と英語圏に伝染した政治的効果は大きいだろう。
そのうちに中国語圏やイスラム圏へと波及すれば、日本の怪しげな権力構造を世界が共有することになろう。
もっとも、英語は世界語としての地位を占めている。
その波及効果は絶大であろう。
「ムサシ」は国際的にも知れ渡っていることにもなる。快挙である。
<総務省は逃げる>
日刊ゲンダイの取材に選挙担当の霞が関・総務省は
「本省は関知していない。地方の選挙管理委員会に委ねている」
と巧妙にも逃げた。
問題は地方の選管にある、といいたげなのだ。
その通りで、独占選挙屋の標的は地方の選管だ。
地方選管を買収してしまっている「ムサシ」を印象付けている。
疑惑は深まるばかりだ。
<選挙事務を独占>
選挙の投開票から管理・運搬を一手に握るという「ムサシ」は、どうみても不可解な存在だ。
それが40年も通用してきた。
従来は自民党の牙城がくずれるという場面は少なかった。
不正は少なくてすんできた、というのだろうか。
選挙は民主政治の根幹である。
ここに正当性がないかもしれない、というような構造的欠陥を抱えていること自体に問題がある。
問題どころの話ではない。
選挙システムそのものに制度的欠陥がある。
直ちに止めるべきだろう。たとえ不正が無いとしても?
このルールを即座に廃止する責任と義務が、この国の司法立法行政の3権に課せられている。
この重大な事案を放置するマスコミも悪質だ。同じ狢なのか。
違うというのであれば、公正なルールに改める正論を主張すべきだ。
<ムサシと選管からの内部告発>
多くの日本人が、この選挙事務に関与している。
数人ではない。「おかしい」と感じる関係者はいるに違いない。
国民に奉仕する人間を自負する者がいるだろう。
内部告発すれば、3権も動くだろう。
そうしないと、日本人は余りにも悲劇である。
情けない国民である。
日ごろは選挙の行われていない国や市民を批判してきている右翼メディアは、このことに真正面から向き合うべきではないだろうか。
<選挙ルールが重大欠陥>
筆者にも不正を証言する人たちがいる。
不正があれば、それは国家的重罪である。
この疑惑を明らかにする責任は日本人にある。
しかし、その前に1民間企業に選挙の一切を委ねている独占システムに、問題の全てがある。
不正有無の問題以前なのだ。
これくらいのことが、なぜわからないのか。恐ろしい国と国民であろうか。
<政府は必ず嘘をつく?>
もう一ついい報道がネットに載った。
これは愛知放送という地方のテレビ局のことだ。
「政府は必ず嘘をつく?」という当たり前だが、それでも画期的な放送を流した。
9・11や3・11の嘘を、実にわかりやすく解説した番組だ。
本来、NHKが率先して扱う内容である。
悲しいことにNHKは嘘をつくメディアの先頭を走っている。
国民の金で国民を裏切っている。これほどひどいメディアもないだろう。
そんなNHKに金を払う日本人がいる?
多くの日本人も政府の嘘を知るようになってきている。
3・11の教訓である。
愛知テレビがそれらを堂々と報じた意味は絶大だろう。
疑問符の?マークをとれば、もっと良かったろう。
大阪からは、相変わらず怪しげな政治集団が国民を騙し続けているが、名古屋のマスコミはまともだ。
そういえば、東京新聞を肩代わりした中日新聞の本陣が愛知ではなかったか。
愛知放送は俄然注目を集めている。
財閥の圧力に屈するな、と声援を送りたい気分だ。
<がんばれTBS>
石原は石原でもTBSの石原社長も、ネット掲示板に登場、彼が社員全員にゲキを飛ばした、と報じられている。
「真実の報道、まともな番組で市民の支持を得よ」
とハッパをかけているらしい。
その意味がわかる。
いまのテレビに見たい番組など無い。レベルが低すぎる。
1億総白痴化のために存在しているからだ。
最近は若者も見ていないほどだ。
いっそのこと各国の映画を流した方が視聴率は上がるだろう。
韓国の現代映画は食傷気味だ。ひどすぎる。行き過ぎである。
TBSの土曜日番組「報道特集」は、たまに見ることがあるが、テレビ局の中では一番まともである。
国民に奉仕するという原則をほぼ貫いている。
対してフジテレビには、いつもながらあきれてしまった。
昨日の午後の番組で、アルジェリア人質事件を取り上げながら「自衛隊の活用拡大」、軍拡をわめいていた。
お粗末な番組の典型だ。
日本テレビも同様かもしれない。
過去を知らない、憲法9条を読んでいない人間が、やたらとフジや日本テレビに多い。
軍拡をわめく輩は、自分の子弟を真っ先に自衛隊に送り込むことだ。
自分は手を汚そうとしないで、自衛隊員に泥をかぶせようとする。
自分の息子が自衛隊員として、戦火の人質救出作戦に引きずり出されることを考えろ、といいたい。
余談だが、このTBSの石原社長が先頃、テレビに姿を見せた。
髭を生やしていた横顔だったが、確か自民党大平派を担当していた時の石原君である。
当時から彼は反骨の片燐を見せていた。
TBSにはジャーナリズムが少し残っているのも、彼のせいかもしれない。
もっとも、報道特集番組くらいだが。
以下略