ネット国民の唯一の勝利:自民党は小選挙区で大勝したが、この3年間、自民党支持者は減っていた
1.ミステリーだらけの12.16総選挙の結果
本ブログにて昨年の12.16総選挙は不正があったのではないかという疑惑を呈しました(注1、注2)。
今では、まともなネット国民の多くが今回の選挙の結果に疑問をもっています。
しかしながら、ネットでの疑惑の的・選挙請負屋であるムサシの社員から告白があるとか、決定的な証拠はまだ暴かれてはいません。
今回の選挙でもっともおかしいのは、本ブログ(注3)にて指摘したように、小選挙区と比例代表区を比較したとき、
小選挙区の候補者の得票数と、その候補者の所属する政党の比例区での政党得票数に大きな食い違いが生じている点です。
筆者の住む千葉県八千代市の隣の船橋市は千葉4区であり、野田・元民主党代表の区ですが、
12.16総選挙にて投票した船橋市民28万人(投票率約60%)のうち、
野田氏に投票した人が16.3万人、
民主党に投票した人が7.8万人です。
小選挙区で民主代表・野田氏に投票して、比例区で民主党以外の党に投票した人が8.5万人もいます。
その後、ネットでは今回の選挙に疑問を持った人が大勢いて、その人たちの調査結果によれば、
上記のような例が頻発しているのは、日本未来の党であり、
同党の候補者の得票数を100とすると、未来の党の比例区の得票数はほぼ60前後の区が多いようです。
2.候補者の得票数とその所属政党の得票数が食い違うのはなぜか
今回の選挙では、各政党は大小係わらず、各選挙区の候補者を一人に絞っています。
したがって、各選挙区では候補者の得票数と、その候補者の所属する政党の比例区での得票数はほぼ一致するはずですが、上記のように、それが大きく食い違う例が頻発しているわけです。
しかしながら、だからと言って、今回の選挙で不正があったと断じるのはやはり早計です。
そこで、不正がなかったとして、なぜ、このような現象が生じたのか推測してみたいと思います。
上記、千葉4区の例を取り上げますと、
小選挙区では野田氏に入れた人の約半数は、比例区では民主党以外に入れているのはなぜでしょう。
その投票者の心理を推測すると、民主党は支持しないが、野田氏個人は支持する、
もしくは、民主党は支持しないが、小選挙区では知名度の高い野田氏以外に入れたい候補者がいなかったので、やむなく野田氏に入れた、
というものでしょう。
千葉4区では上記のような投票行動を取った人が非常に多かったということです、不正がなかったとして・・・。
3.投票者の決め手は、単に、候補者のマスコミ露出度なのか
上記のように、ちぐはぐな投票行動する人のタイプは、投票する人物の名前や顔を知っているかどうかで決める人のような気がします。
投票用紙記入用のテーブルに掲示されている候補者リストを見て、名前と顔を知っているという、ただそれだけで、投票するということです。
千葉4区の有権者で野田氏を知らない人はいないでしょう。
マスコミ露出が多い、ただそれだけで野田氏に投票した人は、野田氏が民主党所属であるかどうか、あまり重視しないわけです。
政治に関心のある人から見れば、こういう人の投票行動は許せないわけです。
なぜなら、政治が間違った方向に行く危険があるからです。
しかしながら、現実にはこういう人が案外多いということです。
候補者の知名度を投票の決め手にする人が多いということは、マスコミを増長させることにつながります、くやしながら・・・。
こういう有権者は結局、政治をおかしくしてしまうわけで、まともな国民にとって大迷惑です。
4.自民党支持者は下野してからまったく増えていないどころか、減っている
選挙後のマスコミ報道(注4)によれば、自民党の今回の比例区得票数は1662万票です。
前回、自民が政権から落とされた09年選挙が1881万票であり、そのときよりも減っているのです!
小泉フィーバー時代の2005年郵政民営化選挙での2588万票に遠く及ばないとのこと。
あれだけ、民主が自爆したのに、自民の支持はまったく増えていない、それどころか減っているということです。
にもかかわらず、小選挙区で自民が圧勝したのは、単に、アンチ自民の政党が乱立して、アンチ自民の票が分散したからに過ぎません。
アンチ自民の政党が結束できていれば、自民の大勝はなかったわけです。
その意味で今回の選挙はアンチ自民勢力のオウンゴールということです。
5.維新やみんなの党は自民の大勝を助けたのみ
悪徳ペンタゴン勢力は事前に、自民支持が増えていないことを知っていたわけです、
だから、日本維新の会やみんなの党を第三極と偽って、結局、自民の大勝をもたらしたということです、
すべて、計画的だったのです。
しかも、維新もみんなの党も不要なほど、自民を大勝させたので、悪徳ペンタゴンは笑いが止まりません。
なお、上記、悪徳ペンタゴンを構成する日本人勢力およびその黒幕・米国戦争屋の定義は本ブログNo.687の注記をご覧ください。
この意味で、悪徳ペンタゴン・マスコミは、自民がイヤ、民主がイヤという圧倒的多数の国民を巧妙に、維新やみんなの党に誘導することにまんまと成功したのです、
ヤレヤレ・・・。
6.唯一の救い、それは自民支持者がまったく増えていないこと
現在の日本で唯一の救い、それは、民主が自爆しても、自民の支持はまったく増えていない点です、この状況は小泉フィーバー時代とはまったく異なります。
今の安倍政権は、かつての野田政権と同じく、国民からの実質的な支持のない政権ということです。
今の国民の本音、それは、戦後の二大政党である自民も民主も国民本位の政党とは思っていないということです。
今はネット時代です、国民はいくらでも情報が取れます。
だから、悪徳ペンタゴンのだましに引っ掛からなくなる傾向は今後、強まっても、弱まることはないでしょう。
2009年の政権交代後、この3年間、自民の支持がまったく増えていないことは、悪徳ペンタゴンにとってショックでしょうが、この現実こそ、この3年間のネット社会の努力の賜物と言えます。
注1:本ブログNo.696『12.16総選挙における不正疑惑浮上:米国を真似た選挙システムの導入で不正の危険が増しているのではないか』2012年12月21日
注2:本ブログNo.699『12.16総選挙はまったく信用できない!:整数のはずの開票数字に小数点が付くとは・・・』2012年12月27日
注3:本ブログNo.697『民主党内の対米自立派全滅に成功した野田総理が新宿で祝杯を挙げる:こんな人物を船橋市民はほんとうに支持しているのか』2012年12月23日
注4:毎日新聞“衆院選:自民、比例57 前回並み”2012年12月17日