赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

プーチン失脚の危機

2023-05-02 00:00:00 | 政治見解



プーチン失脚の危機:230502情報

ロシア問題の研究家がロシア国内でのプーチン評を紹介していますので引用いたします。


プーチン失脚の時が迫ってきたとモスクワ国際関係大学元教授

実際。ウクライナの戦況を見るに、
・1月、ロシア軍のラスボス・ゲラシモフ参謀総長が、ウクライナ特別軍事作戦の総司令官に任命された。
・プーチンは、ゲラシモフに、「3月中にルガンスク州、ドネツク州全土を制圧しろ!」と命令。
・しかし、ゲラシモフはこのミッションを完遂できなかった。
・そんな中、ウクライナに、欧州から戦車や戦闘機が届きはじめた。
・ウクライナ軍は今、大規模な反転攻勢の準備を進めている。
と、こんな感じになっています。

では、クレムリン内部では、何が起こっているのでしょうか? 

外からでは、何も分かりません。しかし、ロシア語ユーチューバーの中には、「予測がよく当たる」「クレムリンの内部を知っている」と言われる人が二人います。

一人は、SVR将軍。この方は、対外情報庁の将校で、クレムリンのインサイダー情報を発信しています。どこまで本当の情報かわかりませんが、予測がよく当たり、日本のメディアも欧米メディアも、時々情報源として引用しています。

もう一人は、ソロヴェイ教授。この方は、モスクワ国際関係大学の元教授です。ウクライナ戦争勃発、ロシア軍の苦戦、動員などを、それが起きるずっと前に予測し、的中させてきました。

今回は、ソロヴェイ教授がどんな話をしているのか見てみましょう。

・4月19日にウクライナ軍の反転攻勢が はじまったかもしれない。
・ウクライナ軍に敗北すると、エリート層は、プーチンを許さない。ロシア社会も、愛国者たちも、プーチンを許さない。
・プーチンの評判は、すでに失墜している。
――(プーチンの2番目の妻とされる)アリーナ・カバエワと親しかった友人が交流しなくなった。電話でも話さなくなった。彼女はそのことをプーチンに伝えたが、プーチンは、「今はそれどころじゃない!」といい、スルーした。――
・4月17日にルガンスク州、ドネツク州を訪問したのはプーチン本人ではなく、彼の影武者である。そのことを、エリートは皆知っている。
・(民間軍事会社ワグネルのトップ)プリゴジンは、プーチン訪問に合わせてルガンスク州に来るようにいわれた。しかし、プリゴジンは、来るのが影武者であることを知っていたため、ルガンスクに来なかった。
・もうプーチン政権は、最終段階だ。
・プーチン後の最有力者は(安全保障会議書記)ニコライ・パトルシェフだ。
・ロシアのエリートたちは今、ニコライ・パトルシェフの息子ドミトリー・パトルシェフ(現農相)に接近している。(註:ニコライ・パトルシェフは高齢なので、息子のドミトリーを大統領にして、院政体制をつくるという話がある。)
・プーチンと近い友人たちは、プーチンに完全に依存している。
プーチンの弱体化は、彼らにとって、政治的、影響力の終わりを意味する。資産を失う可能性もある。
・プーチンは、パトルシェフに権力を移譲することを約束したが、その後反故にした。
プーチンは、2月の年初教書演説で、「来年の大統領選挙は予定通り実施される」と述べ、続投の意志を明確にした。
・約束とは、「ドミトリー・パトルシェフを首相に任命し、その後、辞任を宣言する」こと。(そうなると、ドミトリー・パトルシェフが大統領代行になる。)
・国際刑事裁判所が3月、プーチンに逮捕状を出したことで、プーチンが権力を移譲する可能性はゼロになった。

変化が起こるには、二つの条件がある。

一つは、軍事的破局。軍事的破局とは、たとえばウクライナ軍が(侵攻がはじまった)2022年2月24日の地点に到達すること。あるいは、ウクライナ軍がクリミアに侵攻すること。そうなるとロシアのエスタブリッシュメントは、プーチンに「お前のせいでデッドエンドだ。責任をとれ!」とつめよるだろう。

・変化が起きる二つ目の条件は、プーチンの健康が悪化して、大統領としての職務を果たせなくなること。・いつ起こるか誰にもわからないが、そんなに先のことではない。(出所)


どうでしょうか? びっくり仰天の話が多く、なかなか信じられないと思います。

しかし、既述のようにソロヴェイ教授は、これまでたくさんの予測を当ててきました。それで、皆さんにもシェアさせていただきました。


ソロヴェイ教授の予測が当たる、当たらないはともかく、戦争がはやく終わることを願います。



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