はてなばばあ

気まぐれに自分メモ的に書いてます。

3日目つづき(小豆島)

2010年10月31日 | 旅行
さて、いよいよラストスパート小豆島へ戻ってきた。

時刻は15:09。日没まで約2時間半の勝負だ。
小豆島は、これまでの島の中では一番広くて人口も多い。今までテーマパークのように芸術祭目当ての人ばかり歩いていた島とは異なり、普通の生活する地元の人たち、普通に観光に来た人たちから見たら、ずいぶん浮いた感じの芸術祭目当ての我々含めた同志たちだったと思う。

小豆島に住む知り合いの話では、やはり一般的には芸術祭に興味を持つ人は多くなく、高松市内の人もそうだと思うけど、一時的なこの異常な賑わいに対してクールな視線を送っているのだと知った。そりゃそうだろうなあ。ホテルの送迎の運転手が言ってたけど、「このフェリーにこんなに人が乗ってるのを初めて見たよ」という言葉に普段の小豆島が想像できる。

話は戻り、オリーブ好きなので「オリーブ園」にも行ってみたかったけど、時間が限られているから今回は芸術祭のみに絞る。「王文志」の小豆島の家(これも日曜美術館で観た)だけでも観られれば!と、臨時バスに乗り込み目的地へ直行した。

バスを降りると、ありました。田んぼ道を下ったところに見えてます。



ああ、また歩かなくちゃと、重たい荷物を背負って(日帰り旅じゃないので、それなりに荷物があるのだ)あぜ道を下りて行く。

 
 

中に入ると、「うわあー気持ちE
すぐに靴を脱いで裸足になって寝転んだ。気持ちいい。風も心地よいし、隙間からのぞく外の世界との境界線も曖昧。ああ、夏でも涼しかったんだろうなあ。とか、夜はどんな感じなんだろう?(もちろん閉館ですが)とか、いろんなシチュエーションを想像してみたが、雨の日は?ん?・・・・よかった、曇りだけど降ってなくて。いやいや、雨の日もオツな感じなのかも?とか想像してみたり。ここは、きっと誰もが楽しめた場所だったんじゃないかな?



バス停近くの茶屋にて、遅すぎる昼食?間食?のおにぎり定食を食べて、少し場所を移動して「河口龍夫」の心の巨人という作品他を観終わり、超満員バスの入り口のステップに体を押し込み港へ戻る。

こうして3日間の芸術祭散策を終えて、日も暮れた小豆島から高松へ向けて乗り込んだ船の中では爆睡。寝ぼけ眼をこすりつつ、1日ぶりに降り立った高松港は、なんだか懐かしくも感じたのだった。



今回の旅で、初めて まともな食事をしようと寿司屋に入る。ホテルでもらったクーポン券でビール2杯サービスでついてきたので、もちろん一人で飲み干した。(相棒氏は酒が一切飲めないのだ)しかし、空腹氏が、血迷って2口ほどなめてしまったから・・・・

・・・その後、高松のホテルで事件勃発
詳しい話は、また今度(笑)

とりあえず、瀬戸内3日間は、これにて終了。
振り返ってみてもハードだったなあ・・・

瀬戸内3日目(豊島後半戦)

2010年10月31日 | 旅行
瀬戸内日程の最終日、小豆島のホテルを後にして、昨日の続きに再度豊島へ渡ることにする。もちろん小豆島も観たいけど、先に豊島美術館に行かなくては。(ここもやはり整理券が必要なので、朝もらいに行かねばならない。)船の乗船券は、2日間フリーパスを購入していたので、昨日からこういった余分な移動をしても損をしないのが良かった。何回乗っても同じ料金だから。

この日は、土曜ということもあって、小豆島発のフェリーには、たくさんの人が乗っていた。席が空いてないから外のデッキで海を眺めながら乗ってると、聞こえてくる会話から、どうやら高松から出ている豊島行きの高速船に乗れなかった人たちが、小豆島まわりで豊島に向かってるらしい。だからこんなに人が多いのかい(こういうことができるのもフリー乗船券があるからですね。)

ん?ってことは・・・すでに高松から豊島に入ってる人がいるんですね?宿が2軒しかないので安心してたけど、朝早い便で他からも入ってるかな?
豊島に船が着岸するときには、前日の教訓をもとに出口に早く並び、船を下りて、バスを待って、ぎゅーぎゅー詰めの臨時無料バスに乗り込んで、まずは美術館前で下車。てっきり普通の建物の美術館だと思い込んでいたら、なーんもない田舎の空き地にへばりつくような形で建ってる薄っぺらなドームっぽい美術館だった。完成したのが会期後半の10月だったせいもあり、今まさに人が押し寄せているらしい。
 

とにかく整理券をもらったが、今度は11:30だった。やはり時間が空くので、整理券をもらった人たちは、みんな同じような行動パターンで田舎の田んぼ道をウロウロと散策することになる。「戸田千世子」の池で羽根が風で揺らぐ作品、



びっくりハウス的な家の中で嵐を体験するジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーの「ストームハウス」、日曜美術館で観た「青木野枝」の鉄のオブジェなどを観て回る。ストームハウスは、我々が、日頃体験している本物の嵐の方が数倍迫力があるので、新鮮味がないのが残念(笑)。でも、居合わせた赤ちゃんや小さい子供が、本気で怖がってるので、臨場感満載で実に楽しかった。遊園地感覚
 

その後は、バスで移動して「森万里子」の池に浮かぶ不思議な物体を観てきて、ようやく美術館に入場できる時間となる。(前日に半分観て回ったおかげで、豊島内をほぼ回ることができた

しかし、いよいよ入場か?と、思いきや、整理券の時間の中でも、またまた入場制限。いったい何があるのだろう?と、入り口でわくわくしながら自分の番を待つこと数十分。

「内藤礼(作品)・西沢立衛(建築)」の豊島美術館
そこは、コンクリートで作られた柱のない広い広い空間だった。
天井にふたつ大きな穴が空いていて、空が見える。床は、水滴が生き物のように動きながら大きな水たまりに向かってみたり、その場で留まってみたり。「ああ、これが作品なんだ。この空間、時間、こういうことか。」と、一人で納得。しかし、入れ替えの為に15分ぐらいで退場を促された。

入れ替えがなかったら、いつまでも居座ってしまいそうな不思議な贅沢な空間だった。もちろん撮影禁止。だからこそ自分の目と体で感じることができた。カメラに頼りすぎないことも必要なんだな。と、改めて思う。

午後からは、小豆島に行く予定だったけど、昼の船便には全く間に合わず、次の14:20発まで時間を潰すことにする。大阪芸大の「ノリとたゆたう。」という薄暗い部屋の中でハンモックみたいなベットに寝転がる学園祭ノリ(失礼?)の作品では、待ち時間が30分くらい(体験時間は10分くらい)で、あっという間に時間が過ぎていく。休憩タイムと割り切って待ったから足と体の疲れがとれたけど、腹減り氏じゃなくてもさすがに腹が減り、港近くの商店で売ってるたこ焼きを食べたが、これが結構美味かった。そして、船の時間が近づき、「心臓音のアーカイブ」は諦めて豊島を後にした。豊島、不便だったけど楽しかったなあ・・・

つづく・・・

2日目つづき(豊島、前半戦)

2010年10月30日 | 旅行
直島(宮浦港)14:55発の船に乗り込んだと思ったら、あっという間に豊島(家浦港)15:17到着。 近いです。

本当は、次の日来る予定だったが、時間の都合上いくつか省略しなくては回れないと半分諦めていたので、少しでも先に観れることになってラッキー

ここの美術館も、やはり朝早く来ないと入れないから、そこは次の日に挑戦するとして、その他の箇所に行ってみる。
まずは、甲生地区へバスで向かう。「塩田千春」の古い木造サッシを組み上げた家、「スー・ペドレー」の古い民家の中のハーモニカの音が仕込んであるタンス、「キャメロン・ロビンス」の海辺に置かれた音が仕込んであるボートなど歩いて観て回る。夕方ということもあってか?人も少なくて静かだった。瀬戸内海が手の届くところに見え、日が沈もうとして時が進んでいく。
 


急いで次なる目的地「横尾忠則」の展示場へバス移動。さすが、一流人は違います。絵も作品も撮影可余裕を感じるなあ。作品自体は、おどろおどろしい色彩の見たこともない庭(お化け屋敷か?)とか、地獄絵が数点展示。それを観て、老若男女のお客さんたちは、ひたすら神妙な顔で写真を撮ったりしてました。
 

え?わたくし?庭を見た瞬間、爆笑しましたけど、何か?
でも、横尾ちゃん(と、あえて呼ばせていただくけど)ダイスキですから。

横尾ハウスを出て、港まで歩けない距離でもなかったのだが、一日歩きまわって疲れたので、たまたま居合わせた年配のご夫婦、一人旅の若者とお菓子食べつつバスを待ち港へ戻った。港付近には、「トビアス・レーベルガー」の奇抜なインテリアのカフェがあったが、ちょうどCLOSEDま、いっか。

しかーし!その店のすぐそばの漁港では、どこからともなく猫が1匹、2匹・・・と集まってきて、漁船の上の漁師のおっちゃんから魚を投げてもらうのを待っているではないかすると、それに合わせて猫馬鹿の人間たちも1人、2人と集まりだして、にわか撮影会状態に
 

まだ生きてる魚を手につかもうとするが、うまくつかめない子猫が一番人気 だった。



ひとしきり楽しんでいたら、すっかり日も暮れ始めたので港へ戻ると、高松行きの最終便の高速船乗り場には、たくさんの人が!

自分たちは、この日は小豆島に泊まる予定だったので良かったが、この船に乗れなかった人たちは、小豆島に一旦渡ってから高松へ帰らなくてはならなかったらしい。(小豆島行きは、フェリーなのでたくさん乗れるし、小豆島から高松行きもフェリーがあるので安心なのだが、なにせ時間がかかるので大変です)

本日最後の乗船、豊島18:10発小豆島18:59着。予約した宿へ。


それにしても、よく歩いた一日だった

瀬戸内2日目(直島)

2010年10月30日 | 旅行
さて、忘れる前に、じゃんじゃん更新するぞ。

2日目の早朝、ホテルの無料うどん朝食を食べ、7:00に港へ。
高松発直島行きフェリーの時間は、8:20なのだが、とにかく早く行かないと積み残しになることもあるらしい。高速船(収容人数が少ない!)もあるけど、高松から一番早く島に着くのはフェリーなのだ。でも、港に着いてみたら、平日なのでさほどでもなく「なーんだ。早く来て損した。」とか言いながら列に並ぶ。1時間少々の船旅を楽しみ、直島が近づいて来る頃には、すでに出口付近に人だかりの山が

「え?もしかして、出遅れた???」
船から下りると、地中美術館直行臨時バスのバス停には、すでに人の列ができている。ありゃりゃ・・・ま、いっか。と、おとなしく並ぶ。直島の目玉であるこの美術館は、入場制限をしているので、あらかじめ当日整理券をもらわないと入れないのだ。しかも、その整理券は午前中には終了するという話なので、まずは、それを入手しなくては。なかなか来られる場所じゃないので、やはりこの機会に行きたいと思うのは皆同じ。

そしてバスで現地に着いてみたら・・・

「うわーす、すごい人・・・・

ようやく順番が回ってきて、11:45の整理券をもらうことになった。
このとき、すでに9:45頃。2時間ほど時間があるので、下(美術館は、山の上にある)に向かって歩いて行こうか?と、景色の良い散歩道を下る。バスも運行してるが本数が少ないので。(美術館に戻るときは、登りなのでバスに乗った)

途中、ベネッセミュージアムとか李 禹煥(20年前に個展を観た)美術館があるけれど、そこは時間の関係上パス。とりあえずニキのオブジェと彌生ちゃんの黄色いかぼちゃに会いに行く。

います。います。風景になじまない(笑)原色のオブジェ。
うふふ「ニキさーん」と、思わず駆け寄る。喫煙氏は、興味ないので涼しい顔で、頼まれてワタシを撮る。
 

彌生かぼちゃは、意外なことに、はじめからそこにあるような?妙になじんで鎮座していた。人も少なくて静かに鑑賞。

  

その後、バスで少し移動して、家プロジェクト(何軒か廃屋を展示場として活用している)を鑑賞。

人気の「南寺」は、整理券が必要で、すぐにもらいに行ったら地中美術館と時間がかぶったので、少し待ってから再度もらいに行った。すると、ちょうど地中を観た後で来れる時間帯の整理券をもらうことができたので、あとで戻ってくることにする。

直島自体、少し大きな島なので、町営バスで移動した。

レンタサイクルもあるが、アップダウンが激しいので老体には無理。バスは、やはり満員状態になるけど待ってれば乗れる。臨時便も出てたし、平日だったのでなんとかなったが、子供連れや老人はキツかっただろうなあ・・・

さて、なにはともあれ地中美術館に到着。
安藤忠雄建築の建物は、その名のとおり地中に埋まった作りになっており、順路通りに進みながら徐々に中へ招かれていく。その空気感がなんともいえず美しい。大きく3人の作家の部屋に分かれており、自然光のみで鑑賞するモネの睡蓮は鳥肌もの。ジェームズ・ダレルの作品のひとつ、天井の空を見上げながら次の作品を待った部屋。人が座ってるのも作品の一部のように思えたり、また、誰もいない時を想像して悔やんだり。最後は、ウォルター・デ・マリアの舞台のような静かな空間作品。苦労して並んだ価値はありました。人につられて来ちゃった感ありありの関西のおばちゃまグループもそれなりに楽しんだみたいだし(笑)

そして「南寺」(人数制限1回に16人)
真っ暗な部屋の中で静かに自分と向き合う時間。外のざわめきをしばし忘れて、ついでに足の疲れも癒す。体感すること15分。

直島での散策が、意外とスムーズにできて、港に戻ると15時ちょっと前。
 

日没までにはまだ時間があるので、距離的にも近い豊島へ渡ってみることに。

ちなみに昼ご飯は、持ち歩いてた菓子パンしか食べてなかった・・・
しかし、腹減り氏もこの日は文句なし。とにかく移動が先なのだった。
土産を何も見てないのが心残りではあるが。

つづく・・・

1日目つづき(男木島、女木島)

2010年10月28日 | 旅行
瀬戸内国際芸術祭とは、アートを道しるべに、7つの島々を巡る芸術祭。

アートが、地域の資源、宝物を見つけ、光をあてる。それぞれの島に住む人たちは、見に来る人たちを歓迎し、アートをきっかけに人と人が結ばれる。日本、世界、どこの場所も祖先が生きてきた場所であり、財産であり、素晴らしい。そんなことを想い出させてくれるお祭りで、3年に1度のお祭りにするらしい。

今回は1回目。主催者側は、3ヶ月で30万人の人出予想を大きく上回る倍以上の人出に、てんやわんや状態だったと思われる。小さな島に渡る船の大きさ(収容人数)、本数、島内移動のバスの本数、完全にオーバーフロー状態。島にも宿はあるのだが予約で満杯。ほとんどの人が高松市内、岡山市内で泊まり、または、車で港へ来て、そこから船で島々へ渡る。だから、まずは島へ渡らなければ始まらないのだ。

我々が、電車を降りて港に着くと、「待ってました!」と、いわんばかりに12時発の男木島行きの船が停泊していた。本数が少ないので、これを逃すと14時まで待たねばならない。急いで乗り込むと同時に離陸・・・やったー

喫煙氏(すでに解禁)の「え?港で昼飯食べるんじゃなかったんか?島に食べる場所ないんちゃう?」と、不機嫌そうな顔をよそに、「いいの。いいの。とにかく渡るが先!」と、なだめて島に向かったのだった。(事実、土日は食べ物にありつけないこともあるらしい)

しかし、ほとんどの日程をワタスが計画したので、喫煙氏は文句言えない。言わせません。
これだけ人が集まる混雑の中では、なるようになんてならないのだから。

男木島到着!平日なので、そんなには人が多くなかったと思う。
 

まずは、腹ごしらえ。地元のおばちゃんの店でうどんを食べる。船から下りた人たちは、急ぎ足で集落の中へ消えていった。それを眺めながら、ゆっくりうどんを食べて、おばちゃんと少し話をしてから散策開始。この島は、平地が少なく斜面を這うように集落ができており、迷路のような路地をすすみながら宝探しのように散策できるので、非常にわかりやすくて、老若男女、子供も楽しめる島だった。

船が着くと一斉に人が散策を開始するので、その流れから少し出遅れたほうがのんびりできて結果的には良かった。撮影可の場所が多かったので、写真もたくさん撮りながら楽しめる。廃屋を利用した展示の数々、路地にパイプを張り巡らして遊ぶ作品、地元の竹を使った音の鳴る作品、どれも島になじんで溶け込んで無理なく楽しめる。そして、なによりこの島の持つ雰囲気、ゆったりとした時間が流れ、どんな路地も絵になる。朽ち果てた廃屋さえも美しく感じるのだった。

 

 

 

男木島のスペシャルアドバイザーsaoちゃん、ありがとう
デジャブーのように観てきましたよ



さて、早い便で男木島に来れたおかげで、思いがけず余裕で過ごせたので、ついでに女木島へと渡ってみることにした。女木島は、高松から一番近い島で同じ路線上にある。15時発女木島行きの船に乗り込む時、大量の人が男木島に降りてきたのを見ると、ああ、やっぱり人多いかも・・・???と、少々明日からのコトを不安に思うのでありました。

女木島では、1時間くらい港周辺のみ散策。



鏡を使った体験型作品など、単純に楽しめた。福武ハウス(休校中の学校を利用した展示)は、学園祭ノリで自分的にはイマイチ物足りない感じだったが、時間が余ってたのでヨシとする。最後は、浜辺に置かれたグランドピアノで、おきまりの記念撮影などをして楽しみ、夕方高松港へ戻り、長い一日目が終わった。




瀬戸内1日目(イサム庭園)

2010年10月28日 | 旅行
昨日、無事帰宅しました。なんて濃厚な1週間だったことか・・・・
忘れないうちに自分メモとして旅日記を記します。(くどいくらいに続きます

1日目、まずは、念願だった高松市イサム・ノグチ庭園美術館へ
ここは往復はがきで鑑賞申し込みをしてからしか鑑賞できない不便な所だが、行って正解!大正解!今回一番良かった場所になった。

イサム・ノグチが晩年アトリエを高松に構え、一年の数ヶ月をここで製作に没頭したというアトリエと住まいと作品(途中で終わってしまったものも含む)が、そのままの状態で保存されている。使用している石は、すべて高松の石(石の産地)というわけではなく、海外の堅い石をつかったものが多かった。(持ってくるだけで相当な費用もかかるんだろうなあ・・・)

アトリエの前にゴロゴロと配置されている制作途中の石たちは、それぞれが、それぞれの出番を待ってるように、静かにそこに佇んでいた。ちょうど小雨が降っていたので、しっとり石肌が濡れて美しかった。そして、蔵の中には、完成後の大きな作品が堂々と展示されていた。戦争反対の意味を込めた作品は、押しつけがましくなく、一切の無駄が無く、時が止まったようにそこにあった。「芸術は、すべて未来への贈り物」というイサム・ノグチの贈り物を目にした瞬間だった。圧倒的な存在感。

しかし時間制なので長居できず、少し庭園内を散歩して美術館を出る。

非常に不便な場所で、最寄りの駅まで徒歩20分。最寄りバス停は、もう少し近いのだが、バスの本数が少ない。しかたないので駅に向かって歩く。タクシーを呼んだ人たちがタクシーに乗って横を通り過ぎていく・・・
駅に着いたら、ちょうど高松港方面の電車が来ていたので飛び乗る。電車内には、イサム庭園で一緒に鑑賞していた人たちがちらほら乗っていた。(多分タクシー組)

無理して小走りしたが、この電車に乗れたことが後々の旅程に余裕をもたらす幸運の鍵となったのだ
午後は、いざ瀬戸内国際芸術祭へ

つづく・・・

旅行直前

2010年10月17日 | 旅行
旅行前っていうのは、徐々にテンションが上がりますねー。仕事の合間に(いやいや合間に仕事してるような???)ガイドブック見て計画を何度も練り直してます。見過ぎて少々疲れ気味。すでに3回は、観て回った気分

なぜ練り直しているかというと、瀬戸内の島移動は、超不便なうえ会期終了間近で相当混雑しているらしいのですわ。だから、キツキツの予定を立てても、思うように回れないかもしれないので、若干余裕をもって移動するようにしないと帰りの船に乗り遅れたりしそうなんです。そもそも小さな船では乗れないこともあるとか?臨時便が出ることもあるとはいえ、その分時間がロスしてしまう。なので、もう一度練り直しです。そうはいっても、綿密に計画立てても、いかんせん体力ないし、腹下したりすることも充分ありうる話なのであんまり当てになりません。

一応、泊まる宿だけは確保したんで、なんとかたどり着くように移動します。

ところで、ワタシたちは、大阪(伊丹)から出発するのですが、JRのお得な切符を発見した!新大阪と岡山間の往復切符が、6880円。(こだまと一部ひかり適用)相棒氏はバスでいい。っていうけど時間がもったいない。しんどいし。大阪から名古屋往復もこだまチケットを入手する予定。こだまといっても京都にとまるだけで少しでも安くなるならそのほうがいい。なんでも調べるもんですなー。

宿も、二人で朝食付き5400円という安宿発見。いやはや、ケチれるところはケチらんとねー。
ケチることにかけては、妙に気が合うワタシたち。競うようにして調べております

旅の計画は面倒だが、楽しい作業でもある

2010年10月12日 | 旅行
いよいよ今月末に迫った「瀬戸内国際芸術祭」と「あいちトリエンナーレ」
来週、欲張って両方一気に観に行くことにした。

今回の旅費は、相棒氏のマイルがたまったので「おともでマイル」を使う。超格安!一人分タダ!
ただし、ひとつ問題が。つまり留守になるから店を閉めなくてはならないことと、わんこ、にゃんこを預けるのに予算がかかること。なので、ギリギリの日程1週間という短さで計画。飛行機を予約した。この時点ですでに弾丸ツアーの予感大!

世間様の10月は行楽の秋、まだまだシーズン中で少々後ろめたい気分だが仕方ない。今しか観れないものを観たいのだ。今後の製作の糧にもなる。モノつくりをする人間として、これは行くべきことであり、感じるべき瞬間なのだ。実際、今まで観てきたこと、聴いたこと、感じたことが作品作りへとすべて繋がっているのだから。

いいわけは、おいておいて。

さてさて、日程なんだけど、いざ調べてみたら、瀬戸内の方は、めっちゃくちゃ不便らしいことが判明!小さな島を回るのだが、これがまた終了間近とあって、島の宿は予約で満杯。甘かった。仕方ないので高松市内の安宿を拠点に移動するか?絶対観たいポイントをちゃんと調べて行かないと、とんでもないこと(何も観れない)になりそうです。とにかく混雑覚悟なので船便の計画はちゃんと立ててみた。しかし、すべてはスタート地点の直島の「地中美術館」の整理券の時間にかかっている。いろんなパターンでシュミレーションして時間に合わせて移動を決めることにした。あとは天候次第、成り行きにまかせよう。

しかも、旅の最後に名古屋へ移動するのだ。
相棒氏は、先週「あいちトリエンナーレ」をほとんど観てきたので、名古屋では、別行動。ワタシのみ1日かけて回ります。あいちの方は、街中の展示だし、欲を出さなければ1日で回れるだろう。

日頃の運動不足がたたって、足腰弱くなっているので、わんこの散歩の時間を延ばして鍛えておかなくちゃ。相当歩きまわる1週間になりそうだ。

(写真)座布団6枚の上に眠る猫と何故か頭をはみ出して寝る犬。