イベントは、とうの昔に終わってます。
え?どうだったかって?
それは、次回にとっておくことにします。
え?え?え?
いやあ、5月末頃から徐々に胃がもたれるような、なんとなく右下腹に嫌な痛みがあるような、自分でも嫌な予感はあったんです。でもイベント控えてたし、痛み止め飲むほどの痛みじゃないし、緊急度は低いと考えて、とりあえずイベントに行ったんです。で、終わった次の日勇気を出して市内の総合病院に検査にいってみた。
び、び、ビンゴ~!!!大当たり!虫垂炎でした~
しかし血液検査、レントゲンでは異常がなく、超音波で腫れてるのが分かったのと触診で痛がるあたりで確定診断が出ただけなので、そこの病院の消化器内科医が外科医と相談した結果、緊急度は低いと思うので、さほど痛みがないならば抗生物質の薬を飲んで様子をみましょう。と、いうことになりました。
まあ、なんていうか、病名が分かりホッとしたような、不安になったような、複雑な心境で島に帰ってきました。しかし、「急に痛くなったら即救急車を呼んでください。」と、言われていたので、そんな恐ろしい状態で過ごすのはいやだし、まして医療体制の整っていない島での手術は絶対イヤじゃ!周りの人たちも口を揃えて「ここで手術しないほうが・・・」と全員が言う。
が、数日後に相棒氏が義父の一周忌で3,4日間名古屋に帰省することになっていたので、相棒氏が戻り次第交替で名古屋に帰って手術をしようと速効で飛行機を予約して抗生物質が効くのを待つことにした。
イベント疲れも取れぬまま、なかなか痛みがスッキリとれず、土産屋の納品も相棒氏に頼んで自分はゆっくり自宅で過ごしておりました。
ちょうど相棒氏が名古屋へ帰る前日のことです。夕方頃から徐々に腹が嫌な感じになってくるわけです。
マジやばい感じ?このまま一人でここに残ってる時、もしかしてホントに救急車呼ぶことになる?えー?そう考えるとだんだん不安が不安を呼び、精神的にもヨロヨロしてきた。じゃあ、どうする?
「ワンコの世話を友人に頼んで、明日の朝一便の船で鹿児島に渡って入院する!」と、自分。
「じゃあ、オレも鹿児島まで一緒に行くわ。で、名古屋行きはそこで考える。」と、相棒氏。
そう決まったら、急いで友人にワンコの世話を頼み、入院支度を始める。
ん?アレ~?やっぱり、さっきより少しずつ痛くなってきてる感じ。ここ数日ネットでガンガン調べて知識だけは詰め込んだので、これがいわゆる爆発破裂するまでのカウントダウンってやつじゃないだろうか?と、ますます不安がつのってくるじゃないか。
「やっぱ、島の病院でとりあえず点滴してもらう!で、その後で鹿児島に行く」と、相棒氏に頼んで車をぶっ飛ばしてもらう。いつぞやの、あの恐怖の大腸出血事件に比べればマシだと相棒氏になぐさめられ?病院へと急ぐ。
病院に着いたのが19時過ぎ。一応24時間体制の病院なので夜間勤務医がいる。待合椅子に座り、看護師に症状を説明。奥で当直医と看護師が相談しているが、手術をやりたくなさそうな雰囲気が伝わってくる。で、ほったらかされること1時間、不信感バリバリになった頃、検査技師が来て検査ができる体制が整い医師が初めて問診に来た。「もし緊急の場合、ここで手術することになったら了承してくれますか?」と聞かれて、「ワタシのお腹の中は元々腸管など癒着がひどくて、手術難しいと思うんです」と、しぶっていると「実はですね・・・今日だけ外科専門医師が島に来てるので、その先生を呼ぶことができるんですが。その先生はボクの大学の教授で任せられる人なんですけど(後で聞くと、普段盲腸ぐらいでは執刀しないらしい)」
なぬ?それを早く言ってちょうだいな。
こうなったら腹をくくって手術うけます。はい。今夜。ここで。
その後、CTやレントゲンや血液検査が進み、ベットで点滴いれてると、私服の少々酒臭い爺さんがのぞきにきた。誰?
・・・・この人がその外科医でした。手術台では「少し酒くさいですが、自分は外科医なので日頃から深酒しませんから大丈夫です」と、言い訳をしてくれるので「すいません、お食事は終わられたんですか?」と、こちらも気をつかう。おまけに手術室ではビートルズが流れていて、まさに「HELP!」笑っちゃうよね。あはは。
リラックスした手術スタートで半身麻酔の注射を腰に。もちろん痛いですよ。
だんだん脚の感覚がマヒしていき、ようやくメスが入る。
見えませんが、感覚はわかります。声も聞こえます。途中で痛いと言ったら局部麻酔追加2本。
患部は麻酔が効いてるが胃がひっぱられてるような感じでめちゃくちゃ胃が痛い。「あと少しですよ」の声だけを頼りに麻酔注射から合計1時間弱くらいでしょうか?無事手術終了。
とにかく緊急事態は免れたわけです。
もちろんそのまま入院。ひとまず相棒氏自宅へ戻る。
次の日、経過は順調なので飛行機取り直さなくちゃだけど、帰りのチケットあるし名古屋に行ってきて。と、頼むが頑として「もう行く気なくなった。行かん」と相棒氏。
結局、相棒氏の格安飛行機チケットはムダに。
ワタスの飛行機予約はJALマイルで予約していたので、キャンセルせず延期にして保留。
ま、そんなことはどうでもいいんだけど。
結局、抜糸まで入院して先日無事退院しました。
そりゃあ、少しは痛いけど経過は順調です。ただ、体力が落ちたので少し動いては休み、ゆっくり回復を待っております。相棒氏に、「お願いだから回復するまで大人しくしてくれ!」とまで言われて・・・す、すまん。
まったくもって、人生一寸先は闇ですわ。
回復したら体力つけよう。食事に気をくばろう。相棒氏にも優しくなろう。
と、今は思ってます。
最後に、色々ご心配おかけした方々、お見舞いにきてくださったり、メッセージくれたり、ホントにありがとうございました!
ワタシは実に幸せ者でごぜーやす。
いつか、どこかで恩返しをさせていただく覚悟でごぜーやす。
そん時はいつでもパシリに呼んでくださいな!
それと、食事の最中に呼び出して執刀してくださった先生、その後親切に丁寧に診察してくださった病院の方々、ありがとうございました。なんだかんだいっても今回も助けて頂きました。
以上、盲腸騒動事件記でした。
(写真は病室から見た虹です)