はてなばばあ

気まぐれに自分メモ的に書いてます。

チェコ旅行記(木工研修その2)ラスト長文です。

2012年09月20日 | 旅行
チェコ最後の日、チェコ国内の個人の木工房などの見学ツアーに行きました。(宿のオーナーの車で通訳の娘さんを伴って)あらかじめ見学させてもらえる工房を探してもらったのですが、プラハ市内はすべて断られて(まあ、そんなもんだろうねえ)引き受けてくれた貴重な工房へ。プラハから1時間弱くらいの郊外にある工房。





一応、購入することを前提にした見学だったので、とりあえず何か買わなくちゃいけなかったんで、まずは、案内された倉庫で作品を物色。





「おお!いいじゃないか!しかも直売値段で安いじゃん!」
「買います!買います!これと、これと、これと・・・・」
バイヤーモード全開ですが、よく考えるとモノがいくら安くても交通費や送料とか通訳ガイド代とか計算したら赤字です。今回は自分たちの研修だからいいけどバイヤーさんは大変な職業だと思いました。売れるかは博打だし。

ドイツのオモチャと比較するものでもないけれど、チェコのオモチャは素朴。デザインも少しやぼったい。ここにあったのは、この工房のおじちゃんのデザインなんだろうけど、プラハ市内の木工土産店などで見たオモチャ類と似たようなデザインだった。どうなってるんだろう?そのへんの事情はわからない。

買った後は、お約束の工房内を見せてもらう。





バイトが1人いるだけの個人工房。まるでウチのような規模だった。だからか?日本を離れて10日くらいなのに、すごく懐かしくなって早く戻って仕事がしたくなった。国は違うし、人種も違うけど、やってる仕事は似たような仕事。作業工程も想像できる。違うのは使ってる木の匂いぐらいなものだった。仕事の手を止めさせてすみません。そしてありがとう。
ホントは面倒だと思っていただろうけど、通訳の娘さんが若くてカワイイから場が和んでラッキーだった。彼女、チェコ育ちなだけあって、ぺらぺーらなチェコ語で感動しました。おかげで助かりました。

途中で昼食を・・・












次に向かった先は、車で2時間くらい走ったところにある大きな工場へ。
チェコの超有名なアニメのキャラクターのクルテクグッズなどを作る工場です。ここでは見学するシステムがあり、この日も地元の子どもたちが見学したり体験工作したりしていた。







元々国営の工場だったので、とにかく工場自体がでかくて広い。設備も整っている。見学は写真が撮れないので必死にメモりながら回った。ここでも通訳がいてくれて本当に良かった。多少間違ってるかもしれないけど、走り書きをメモっておきます。





(以下、メモ)
まず、材料について
貨物で木を運んでくる。80%の含水量を1から2年かけて20%におとす。
その後、工場内の乾燥室に運び、芯を抜いて板状などに木取りをして人工的に7%まで乾かす。(65℃に暖めて菌を殺すらしく、これには資格がいるそうな)3日から5週間かかる。その後、2日おいてから常温にもどす。ここまでが材料の準備段階。

製造工程は、流れ作業でそれぞれの担当者が黙々と仕事をこなしていた。
また、ほとんどの作業がオートメーション化されていて設備がとにかくすごい。0.6mmの丸い玉を7時間で6万5千個作れる機械とかたくさんあった。作ってるモノは、小さな雑貨なのに自動車の工場みたい。各フロアに別れていて、大まかな作業は男性の仕事で、ドリルで穴を開けたりペイントしたり組み立てる作業は女性が多かった。

塗料はもちろん体に害のない塗料を使用している。色をつける道具が町内会のガラガラくじみたいなカタチですごく気になった。どうなってるんだろう?そしてオーブンで乾かすんだそうな。はあ・・・規模がデカイこと!
最後の顔とかの細かい絵付けは、根気のある女性が延々と手で描いていた。てっきりハンコとか印刷だと思っていただけにビックリ仰天です!

給料自体、多分安いと思われますけど、工場で働く人数も多かった。もちろんクルテクグッズは大人買いしてきました。だって工場の見学コースの最後に「クルテクの生まれるところ」なんて文字を見つけちゃったもんですから!!!

随分時間をかけて見学させてもらったけど、「宿に戻るにはまだ少し時間があるよ。」と、言ってくれたので近くのガラスビーズ工場にも寄ってもらった。営業時間は終わっていたけど特別に店に入れてもらい仕事に使うガラスビーズをごちゃごちゃと仕入れさせてもらった。アナログな量り方で種類別に全部計算してくれるのだが細かい作業を黙々としてくれたおばちゃんに感謝。おばちゃんはチェコ語でワタスは日本語で何故か会話が通じた不思議。

そして、おばちゃんが計算するのにめちゃくちゃ時間がかかっちゃったので内心恐縮していたんだけど、趣味でビーズアクセを作ってる娘さんのテンションもかなり上がった様子でホッとしました。親子でわいわい楽しそうにB級品の一杯つまった箱をガチャガチャと宝探しをしていた。「お父さん、なんでこんなの選ぶのぉ?」「えー?だってさー」「やっぱりコレがいいよね~」とか、とにかく仲良し親子で楽しそう。



もちろん、ワタスも参戦しましたよ。相棒氏までも。
すっごく楽しい一日だったです。ありがとう!

そして夜遅く宿に戻り、眠い目をこすりつつ荷物をパッキングして次の朝早くチェコを後にしました。ちなみに荷物はすごい量でしたが、何せビジネスクラスですから楽勝でした。重さも問題なし。預け荷物は3つ。手荷物も沢山。とりあえず日本までは送料タダで帰ってきました。



国内線の乗り継ぎは追加料金がメチャクチャ高いので関空からは宅配便で送りましたけどね。

以上、長々とチェコ旅行記でした。
ルフトハンザ万歳!また乗ります!
このご恩は忘れません。
ありがとうございました。

チェコ旅行記(木工研修その1)

2012年09月20日 | 旅行
え?まだ続いてたって?

最後に今回のメインイベント木工研修の巻です。
チェコから国境を越えてドイツの村「ザイフェン」に行ってみることにした。下の地図Aのところ。公共の交通機関を利用すると非常に不便な場所なので、最初はレンタカーで行こうと考えていたのだが、結局、交渉して宿のオーナーの車で連れて行ってもらうことにした。(片道2時間くらいだったかな?ナビを頼りに道なき道を行く感じ)



ここは、森に囲まれた小さな村で、主にクリスマスオーナメントなどの可愛らしい木工雑貨を作る工房や店が集まっている観光村みたいなところ。クリスマスシーズンは、とても賑わうらしい。またこの近辺は、スキーリゾート地としても人が集まってくるらしくペンションもたくさんある素敵なところ。







行ったのが日曜日だったので、工房はどこもお休みで見学はできなかったが、木工おもちゃ博物館、野外博物館、売店は見ることができた。それにしても、見れば見るほどドイツの職人は仕事が細かく丁寧。完成度が高い。色も美しい。博物館では時間を忘れて見入ってしまった。同じようなモノを作りたいとは思わないけれど、とても参考になった。









博物館の中の「木工ろくろ実演」の部屋にて


また、知り合いが研修生を受け入れる工房に短期研修に行ったことがある。と聞いていたので、その工房に行ってみた。工房は休みだったが店にいた女の人が彼を覚えていて、なんだか嬉しかった。いい青年だからきっとドイツ人にも好かれていたことでしょう。
いいなあ。こんな環境に1ヶ月くらい住みたいわ~と、思わずにはいられません。

最後に、「買い物もしなくては!」と、店をみてまわる。それぞれの店ごとに特徴があって、自分の好みの作家さんを見つけるのは楽しい。いつもお世話になってるご近所のパン屋さんにどうしてもパン職人の人形が買いたくて衝動買い。それと、自分用に少年の人形を2体。小さいトナカイは、研修受け入れ工房の作品。



この人形は、相棒氏の作る彫り物人形と同じくらいのサイズだが量産できるタイプ。パーツごとに製作して組み立てて作ってある。色がいいし、作りが丁寧。いい買い物ができて大満足!

あっという間のザイフェン日帰りだったけど、無理してでも行って良かったと思う。そして、いつかまたゆっくりドイツも回ってみたいと思った。ドイツは歳とっても楽しめそうだ。

(ちょっとメモ)
チェコから国境を越えてドイツに入ると、いきなり道路がキレイになり、家々もキレイになる。逆にドイツから国境を越えてチェコに戻ると・・・・そのへんの事情は物価や貧富の差や諸々なんだと思う。国境の村というのは、昔はお互いに仲が悪かったり、また風俗的仕事をする人が集まる場所でもあったという。物価が安いのでチェコ側に流れるのでしょうか?最近は、ドイツからバカンスにチェコ側へ来てスキーをしたりするそうだ。確かに物価が全然違う。ザイフェンからの帰り道、チェコのレストランに入ったら安かった。安いけど美味しくてボリューム満点だった。田舎のぼろっちいレストランだったけど生ビールも美味かった。あ、ひとりだけ飲みました。すみません。運転手をしてくれた宿のオーナーがいなかったらメニューが全くわからなかったですね。それと、オーナーからチェコ事情とかのお話がたくさん聞けて楽しかったし勉強になりました。


チェコ旅行記(プラハ市内の観光、買い物編)

2012年09月05日 | 旅行
(観光編)

前回、プラハ市内には、数年前2月にツアーで訪れたのだが、その時は半日さらっとプラハ城からカレル橋、旧市街へ徒歩で移動。午後は文房具店や郵便局、画材屋、プラモデル屋などを駆け足でまわっただけだったので、消化不良みたいな感じで終わった。

なので、今回はゆっくりとプラハ城周辺を観て廻りたいと思い、朝早く出掛けた。6月は気候もちょうど良く、観光客が世界中から訪れるらしい。チケット売り場に行ってびっくり!すでにすごい人の列!観光地じゃ~!メインの大聖堂へは時間制の人数制限があり2時間待ち。入場チケットは、旧王宮や黄金小道などセットで購入することもできるので、他を観ながら時間をつぶせばいかと思い購入。



黄金小道は、土産物屋通りになっているのだが、以前来た時の店はほとんど無くなっていた。初めて来た時の感動も二回目は感じなくて、ああ、こんなところだった。そうだった。と、確認する感じ。



それにしても寒い2月の静かな雰囲気と比べて人の多いこと!満員電車並です!すぐに疲れてカフェで休憩。するとカフェも混んでて、若いオニーサンが1人で切り盛りしてて、すごく待たされました。時間をつぶしたかっただけなので全然オッケーだったんだけど、オニーサン、会計の時まけてくれた。いい人だ。

時間になったので、大聖堂に戻って入場。



すると、入り口にミュシャのステンドグラスがありました。いいです。これはとても良かった。ステンドグラスってどうしてこんなに美しいのだろう?いつ見ても感動します。でも、このミュシャのステンドグラス、入場料払わなくても見られる場所にあったのだ。なんだよ!その先はチケットを見せて入るゾーンだったんだけど、人が多すぎて前に進めないし、よく見えない。なんか人の後について回っただけで終わったような感じでした。ちょっとがっかり。

その後は、カレル橋に行ってみた。
ここも2月とは全然違って人も多いし出店も多かった。路上演奏の人たちは、同じ人たちなんだろうね?動画で写真を撮りたくてチップを帽子に入れたら、にっこり微笑んでくれた。もちろんカメラ目線で。こういうのは実に楽しいもんですね~





(買い物編)

買い物は、お土産用というよりウチの店でも売れるかな~?と、いう感じの細かいモノをアレコレ購入してきた。売れ残っても全部自分の好みなので全然構わないのだ。

巨大蚤の市、「コルベノヴァ・フリーマーケット」へ行ってみた。
郊外のただっぴろい空き地で土日開催されるところで、素人から業者まで、とにかく沢山の店が並ぶ。とりあえず一般人の出している家庭の不要品みたいなものが面白いんじゃないか?と、それらしきところを回ってみる。最初の店では、いわれるままの値段で買ってしまった。でも次々進むうちに要領がわかってきたので多少の値段交渉をしてみたり。英語も通じないから日本語で。コレ何ですか?なんとかなるもんだねえ。ホントかよ?

金属製の食器とか時計の文字盤とか染色用のローラーとか。Tシャツにローラーで模様をつけたら面白いかな?とか思いつつ、ガラクタの買い物を楽しんだ。で、気が付くと手が真っ黒に。靴も土ぼこりで真っ白に。服もホコリっぽくなりました。



プラハ市内では、以前行った文房具屋さんで再び興奮。やっぱり文房具って楽しい。ノートや鉛筆、クリップ、ハサミなど購入。



他には、アーティスト雑貨屋で陶器のグッズを少々購入。ここは日本語で案内が書かれていたので観光コースに入っているのかな?品揃えはよかったです。

それと、古本屋、アンティークショップをまわる。
蚤の市より値段は高いけど、キレイにしてある。ブルーオニオンの食器とか小さなグラスとかアクセサリーを中心にアレコレ購入。



毎日、宿へ戻る坂道では、荷物を抱えてへたばってました。
それも今では楽しい思い出です。