時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

久々にコイン収集の話

2007年03月25日 | コイン収集など
編集長の趣味の一つにコイン収集がある。
外国の大型銀貨を中心に収集しているが、いつも欲しい銀貨が手に入るわけではないので、その合い間に、中世の中国からの渡来銭や江戸時代の穴銭や分金、分銀類などもなんとなく集まってくるので、コツコツと分類などを楽しんでいる。
明治以降の近代、現代貨幣もずいぶん持っているが、状態の悪いコインを持っていてもつまらないと思うようになり、最近は状態の良いものに限って収集している。状態の悪いものや外国のマイナーコインは、いずれネットオークションででも処分することとしよう。
さて、コインの収集に欠かせないのが、貨幣カタログや先人が残した研究書などである。
貨幣カタログには、コインの種類や発行枚数、状態ごとの評価額が記載されているが、この評価額があまり参考にならないのである。
貨幣の世界でも、「格差」が生まれており、未使用で状態の良いコインは、驚くほどの高値で取引されるものがある。完璧な状態のコインには、カタログの評価額などはまったく参考にならない。
一方、並品、美品、極美品などのようにどこにでもあるような状態のコインの価格は低迷しており、カタログの評価額の方が概ね2~3倍高くなっている。
コインの収集家は、先細りしていると思われるので、美品以下の状態のコインは、誰も欲しがらず、今後ますます値崩れすると思われる。
値崩れを防ぐためには、コレクターの裾野を増やし、若い収集家を育てる工夫(小中学校に教材として貨幣資料の提供するとか)が必要であろうし、コイン普及にあたっての商品開発が必要であろう。以前、寛永通宝のストラップが売られていたが、面白いアイディアである。また、貨幣商もコインあるいは紙幣の時代や種類を限定して、店ごとの特徴を出すことが重要であろう。
カタログ以外にも、貨幣に関する入門書、手引書や研究書もたくさん出版されている。
マニアックな内容で発行部数も少ないので、高価な本が多い。
編集長のような貧乏人は、こんな高価な本を買うくらいなら、コレクションを増やした方がマシだとついつい思ってしまうのだが、やはり、こういう入門書、研究書なしにコレクションを続けることは難しく、結局は高い本を購入することになる。
研究書などを見ると、よくもまぁこんな細かい分類や考察をしたものだと、そのマニアックぶりに感心する(あきれる)とともに、コレクターである編集長でさえ、とても付いていけないと思ってしまうものもある。
しかし、このような研究が、日本の考古学、貨幣学などの発展にとっても重要な役割を果たしてきたのだろう。
これからも、趣味の一つとして長く楽しんでいきたいと思っている。