アメリカの自由な雰囲気に魅了されて30年余りも在米生活をしていた著者。
ところが911テロ事件をきっかけに変化した重苦しい空気のアメリカ、その元をたどるべく調査しての矢継ぎ早に出版したうちの一冊で、一年半前の2010年3月徳間書房刊です。
かっての世界は、武力を使っての征服戦争だったが、今からの時代は金融を使っての世界支配へ、それを長い年月を掛けて仕掛けてきたロスチャイルド家の目論みを幾多の資料を元に展開を。
19世紀後半のイギリスの知識階級は、「世界一優秀な英国が世界を支配する」のは理の当然。その思想から、1884年にロンドン大学に属した形でファビアン協会を設立。設立から120年以上経った現在のファビアン思想は暴力革命を否定して、斬進的に社会を変革しようとの忍耐強いプランにと。
そして、その思想的流れは現在、トニー・ブレア、ゴードン・ブラウンなどのイギリス労働党の母体に。さらにジョン・F・ケネディはその思想を伝播する役目のロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの卒業生。しかも、米国の権力組織の頂点「外交問題評議会、 CFR」の元議長ロックフェラー、投資の神様ジョージ・ソロスCFR元理事、ロバート・ルービン(CFR現共同議長)、現連銀議長ベン・バーナンキ、現国家経済会議委員長ローレンス・サマーズ、元連銀議長ボール・ボルカーなど現在アメリカ中枢の中心人物が皆、同じ学校の卒業生!(現は、2010年当時)
欧州の5都市に根を張った国際金融資本家の中心ロスチャイルド家は、表には出るなという家訓を守って、アメリカでの代理人、モルガンやモルガンから融資させた資産家、当時アメリカの石油の90%を支配してたロックフェラー家に米国の中央銀行である連邦準備銀行を1913年に設立させた。
従って、アメリカの連邦準備銀行(FRB)は、全くの私的企業。名前からは国の機関と見まごってしまう存在の私立銀行に世界中がかき回されてる現実!
そして、手を組んだロックフェラーを前面に押し立てながら、イギリスに鎮座するロスチャイルドは世界統一政府を目指してまい進中。富を握れば次は権力を志向することは人間の性。権力者の目指すものは、権力の維持のための管理社会への移行。行き着く先であろう全体主義国家を想定した小説が、ジョージ・オーウェルが書いた「1984年」。危険な書物として発禁にした国もあるそうです。
この小説「1984年」は、プラトンの「国家論」の階級制度を原型に。その最下層は、知的教育はされず、ただ働くだけ。その愚民化政策とクレジットカードによる借金漬け政策をアメリカ政府が取り入れてきたので、911後にアメリカの建国の理念がくつがえされても抗議の声さえ出なくなったと。
そして、日本は古の昔から、民のことを考えた政策を行う施政者を多く排出した世界史における奇蹟のような国。
「日本という国は、非常に精神的レベルの高い国民。ただ長年、マスコミの言うことを鵜?みにして全員が同じ行動をするという悪い習性がある。すべては自分の考えを持たないがためなので、画一的なマスコミの報道に惑わされず、政治だけでなくいろいろなことに対して多くの人が自分なりの考えを持つようになれば、政治的にも経済面においても日本の前途はおのずと開けてくると著者は確信」と結んでます。
この結びの言葉を読んでほっとしました。誰の役にも立たない存在、でも自分の意見を持つことなら出来るので、、、。だれに遠慮もせずによい立場を、せめて生かせれば。
昨日は終戦記念日。当時2歳だった私には、戦争についてはよくは分からずで今まで生きてきたように思います。誰もが触れたがらなかったが故もでしょうが。
ところが、同じ年の藤原正彦さんが書かれた「日本人の誇り」を読み、ようやく日本が日米戦争に突入せざるを得なかった理由、そして今日、何故これほどまでに中韓が日本をことごとく非難するのかの原因がおぼろげながら見え隠れを。第二次世界大戦以前の歴史を外交に持ち出す国は中国、韓国、北朝鮮だけ。謝罪と譲歩で応える世界唯一の国が、日本だから。
日米戦争の根底にあるのは、絶対的なアングロサクソンの優位性を脅かす可能性がある日本を許せなかったが故の策略と。
当時の日本の強さは「個より公、金より徳、競争より和」を重んじる日本国民の精神性にあると知ってたGHQ。戦後、日本が二度と立ち直れないようにする為に、その特性を封ずるべく作成したのが教育基本法。
その結果、「公=国家=軍国主義」という連想を植えつけることに成功し、現在の日本の姿に。あたかも「米魂米才」を理想として目指してるが如くの日本に。
かっては「和魂漢才」、「和魂洋才」も。 会田は「これからの日本は、和魂全才で」という言葉を残して逝きました。
人種差別を捨てないがための植民地主義、帝国主義の破綻が第一次大戦、第二次大戦に。そして、同じく矛盾を包含した共産主義は、ソ連の解体で大清算して。その後の20年の新自由主義はリーマンショックで世界を大混乱に陥れたまま、未だ混乱状態中。
ペリー来航の1853年から、米軍占領が公式に終わったサンフランシスコ講和条約発効の1952年までの「100年戦争」を終え、ようやく日本は自力で歩き始めた。
1904年には、日本はロシアとの戦争に勝利して、初めて白人種の世界征服に待ったをかけ、その後のアジア諸国の独立運動に発展することに。日本人の独立自尊の姿を見てか、かつ人種差別の終止符を打つという偉業まで!
そして、今また、震災にまで打ちのめされてる日本人が立ち直るには、祖国への誇りを取り戻し、祖国の育んできた輝かしい価値観を再認識して、基軸を取り戻す必要が。「日本人は、和を旨とする国柄です。戦後の奇跡的経済復興も、官と民の和、民と民の和、経営者と従業員の和でなしとげてきました」それが、占領軍の作った憲法や教育基本法で、個人の尊厳や個性の尊重ばかり謳ったから、家や公を第二にして、国柄が傷ついてしまったと。
藤原さんは、数学者として、アメリカ、コロラド大学で教鞭をとってました。それが、日本を外から観察するチャンスになり、かつ中にいては気づけないことも明白にできたこともあるのでしょうか?
節電の今年、アンペアを落とすことでとりあえず世間並みの対策を講じました。
そして、エアコンの使用を控えるとなると、目がいくのは暑さ対策が可能な機能性衣服に。
ユニクロの7月の既存店売上げは、前年比11.2%アップと発表されたので、早速に売れてるという「サラフィン」を捜しに銀座店に寄ってきました。
こういう用途で捜しに行く衣服は、ファッションというより機能性用品で。
昔は、洋服は、デザインとサイズと値段が選択基準だったはずが。
いつのまにか、機能を求めてユニクロに足を向けるようになってたのです!
ファッション性以外の目的で衣料店に行くなんて、考えられなかったことが今は普通。
業態の垣根どころか、産業全体がグローバルなプラットフォームの上で選択される時代になったような?
衣服とエアコン等電機製品、電力使用量、風を通すエアシステムの家づくり等々が同じ土俵の上で比較されて、、。重工軽少も関係ない選択肢の時代に。
昨日の「復刻版システム研究会」は、68回目から10年を経た懐かしの集い。
ホームセンターのシステム作りの苦労を背負ったメンバーが、創意工夫とか勘どころの意見交換をしながら、物流センターの見学会をも兼ねてた勉強会。
2?3ヶ月に一回、ほぼ全国を回り、かつ温泉付きのおまけまで。
まさにホームセンターの成長期にぴったり寄り添った日々を共にすごした仲間。そして、その後の空白の10年間は、各社の状況が大きく様変わりしての今日に。
再会を果たしたハッピーな仲間たち、違うステージに立っても、若き日の活動を思い出し、これからも協力しあう確認の場になったのではないでしようか!
そして、その翌日の今日は、フリーになった自分と付き合うスタート日に。