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「最強の人生時間術」斉藤孝著

2011-11-08 16:50:11 | 自由サロン

 著者は教育学、コミュニケーション論の専門家で、1960年生まれで、現、明治大学教授。

「声に出して読みたい日本語」「現代語訳論語」等の他に時間術の本「1分で大切な仕事を片付ける技術」も既刊してます。

この「最強の人生時間術」を書くきっかけになったのは、45歳の時の病気。人生の見直しをせざるを得なくなった経験から、人生とは「いつ終わるか分からない、あいまいな有限の時間」。これをどう管理するか?自分の人生全体を満足なものに仕立て上げるには、限りある時間にどう優先順位をつけて使うかが重要との思いを。

ヒンドゥー教の「四住期」にならって、人生を4つの時期「新・四住期」に区分。①狩猟期(30~45才) ②ダブルスタンダード期(45~60才) ③円熟期(60~75才) ④ゼロ出力期(75才~)に分けて、それぞれの時期をどうすごすか、人生をデザインするための方法の実践を提起してます。

私の世代、円熟(?と言えるか)期の老後は、生活にリズムを作ることでベースを。それまでの時間単位だったスケジュールを曜日単位にして、1週間をトータルで見た場合にメリハリがつくように。

また、後半生はすべてが低出力。体力も、エネルギー的にも低下、収入も減るので、なるべく早くからその低出力で生きる準備を始めるのが、移行をスムーズにするコツと。人生の「優先順位」を見直す「価値観の複線化」をはかりながらの準備が大事のようです。

なるほど人生の後半に備えるにはそれなりの心構えと準備が必要だったのだと今ごろ、感心してる私ですが、、。

日本にはもともと「リタイア」という概念がなかった。元気で仕事をし続けられることが幸せという価値観があって、生涯現役の生き方を1つの理想像としてきた。実際に50年前には、定年後の人生はそれほど長くなかったので、人生の再デザインなど必要がなかったし。

人生の再デザインなど露思いもしなかった会田ですが、最後の10年間はレンタカーで海外を2人で旅して、それなりの低出力期の生き方を期せずしてかな?

そして、人生において一番、勉強に適した時は、仕事から離れた円熟期後半からゼロ出力期と。目的なく学び、同士と語り合い、時には若者に語って聞かせる。そんな本当の学問を満喫できるのは人生の後半ならではの特権!とのヒントが。習い事の価値も上達だけではなく、楽しみながら長く続けることを目指す。上手、下手は第二の人生ではどうでもよいので。なるほど、、。

自分の立ち位置を客観的に知らしめられて、心の平安も少し頂いたような。


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