飛行機の翼が氷結してなかなか飛べなかった
「南仏なら暖かいから大丈夫」と思ってニースとマルセイユを拠点に、12月31日から1月9日までドライブ旅行しましたが、マルセイユ空港で1月8日、帰りの飛行機の出発が危ぶまれてとても心配しました。
それは、マルセイユからアムスルダムへ飛ぶ中型の飛行機で、機長がオランダ語と次に英語でアナウンスしました。
最初は、「翼に氷が付いたので5分ぐらいで溶かします」と言っていたのが、「なかなか溶けないので後25分ぐらいご辛抱下さい」となり、さらに、「なかなか上手くいかないのでさらにご辛抱を」と、延々と待たせます。
最後には、地上作業員が移動はしごを運んできて、機長が翼の高さまで上って確認、それでようやく飛ぶことができました。
この間、私たちは、「もし飛ばなかったらどうなるのだろう」とたいへん心配でした。アムスルダムで同じKLM(オランダ航空)の成田行きに乗る予定なので、これに乗れなかったら大変なことになります。
どうにか飛ぶことができて本当にほっとしましたが、「冬の欧州はやはり避けるべきかな」と考えました。もちろんパリなどフランス北部の都市は雪に見舞われて、クルマの交通が難儀しているとテレビで報道していました。
パリを避けて南仏を選んだのですが、それでも雪の心配がありました。
「雪予想」を知らせるクルマのスピードメーター
南仏を走っていたある夜、レンタカーのフォード車のスピードメーターに、オレンジ色の雪印が点灯しました。私は「スピード・オーバー要注意」のサインかなとスピードを落としましたが、どうも違うようです。
翌日、ガソリンスタンドで何人かに聞いて、一人の中年男性店員から「寒さで雪や凍結の心配があるというサインだ」と、ようやく英語で聞くことができました。
以後は安心してドライブしましたが、フランスは南部でもやはり寒いです。クルマから外へ出る際は必ずコートを着ないと、寒くて震え上がります。マフラーや手袋も、あるほうが暖かくて安心です。
「地中海沿岸で暖かい」と言われるニースとマルセイユ地区で、この状態です。私が住む東京や福島県南部は「暖かいんだなあ」と、改めて感心しました。
マルセイユ近くのエクサン・プロバンスのホテルでフロントの女性が、私たちの帰国前日(7日)の夜は「雪の可能性がある」と天気予報を教えてくれましたが、幸いなことに雨で助かりました。
しかし雨の中でも、飛行機の翼は氷結しました。ヨーロッパの寒さは想像以上に厳しいと、改めて痛感しました。
そんな寒さの冬(旅行シーズンオフ)だから、旅行費用が3分の1で済んだのですが、以後は雪や凍結の心配をして旅行期日を決めたいと思いました。
「鷹の巣村」と呼ばれる山頂の城塞跡の街、エズ(EZE)の、小さな商店街に続いてホテルとレストランが現われます。
海と山が見渡せる素晴らしいレストランで、コーヒーを飲んで景色を楽しみました。