昨日8月25日は、会田の二月目の月命日。
その日に、矢吹の不動産の売却手続きのために、司法書士を訪ねてきました。
名義書換した謄本が必要なので。
紹介された首都圏司法書士事務所は、車売却でお世話になった方が評判が良いのでと教えてくれた所。ご本人も司法書士試験に何度かチャレンジされたのでと、もろもろの相談にものってくれたり。
まるで網の目がはりめぐされてるかの如くで、他力に助けられてるのを実感します。
しかも、銀行から自分自身で手続き進行をしても良いと許可が来たのが、一昨日!
夕方、いつものようにお墓にお水を掛けに行きました。
お水を飲むのさえ止められた最期の無念さとこの暑さから、少しは癒されますようにと願って。
会田が最後までお世話になった鍼灸院の先生と陶板浴の伝道師が昨日、見えました。
元麻布の鍼灸院には、今や大使館関係者が病院へ行くかわりにと口コミで、訪れる時代に。
そして陶板浴の伝道師は、「会田先生は、自分の考えてることが、その時すぐには実現されないという不達成感に永年、さいなまれ、それが癌の引き金になった可能性が」と帰り際に。
たった一度、お会いしただけなのに、何という洞察力なのでしょう!
そして、続けて「肉体は亡くなっても、こういう時、会田先生はどう考えるのだろうと思う人の心には、会田先生は今もまだ、生きている」と励まして帰られました。
両隣の隣人達は、いつも「幸せに人生を終えた」と慰めてくれますが、苦労を重ねた方の言葉の深みには、ただ驚くだけでした。
会田の最後の録音講義、まだ陽が高い午後の淋しい時間にはCDを聞いて。
その中で、五木寛之さんの他力について会田が語ってる部分があります。運命という言葉とも合わせて。
何度CDを聞いてても、他力という言葉、ただ、そのまま聞き流してただけで。
ところでこのお盆、手に負えなくなるセカンドハウスをどうにかしなければと福島行きを。
そこに待ってたのが、友達が手配してくれたボランティアの片付け助っ人。翌日から素晴らしいスピードと決断力で家の整理が始まり、私はただただ感激してるばかり、、、。
そしてその翌日に、立ち寄られた彼女のご主人が、家を気に入って、彼女のアトリエにと勧め、何と３日目には家の売買が決まったのです!
インターネット・オークションに出さなければと危惧していたのに、不動産屋さんが来る前に決着するとは。
あまりの急速展開にただ、他力に感謝するばかりです。こんなことってあるんですね!
癌と告知されても、職場には知らせない人が増えてるとテレビで。
今までに職場に知らせたばかりに、沢山の人が解雇されたのでと。
心身ともに傷ついてる上に、これからの治療費の捻出の心配が!
それに、追い討ちを掛けるような解雇、経済的な理由から治療を断念する人もいるのではないでしょうか?
そして、入院した時の個室差額料金の高いこと!
最低基準の保険にしか入ってない場合は、大変な負担に。
最上階のバルコニー付き個室は、一月分の家賃かと見まごう一泊料金でした。
吹き抜けの快適な外来棟は、この高額な差額室代で賄われてるのでしょうか?
その上、西洋医学だけでは治らないと他に試行錯誤は、勿論100%自己負担。
現実に遭遇し、初めて保険の有り難味を知りました。
そして、これからは事前に調査してからでなければ病気になれないとわが身を確認?
癌対策には、体の免疫力を上げるのが基本と教わりました。
免疫を上げる一番効果的な方法は、体温アップとも。
35度の体温を何とかして36度台にする有効な方法として、陶板浴を勧められましたが、会田の場合、4回ほど通っただけで、通う体力がなくなり。
それではと、マットレス状のパッドなら、寝ているだけで体温を上げられるのでと送って貰ったのですが、結局、最後の一晩、それに寝ただけで。
全て遅すぎたタイミングに、、。
栄養のために生の酵素が取れるというジューサーも手配しましたが、結局、一度も使わないまま。
遅すぎたタイミングは、運命だったのでしょうか?
会田は検査入院を4/5からスタートしましたが、検査には殆ど毎日、自宅から通院を。
その頃から自宅、病院とずっと温熱治療に来てた方が、経過記録を送ってきました。
それを読むと、最終的に引き金になった腎臓機能の不全は、、抗がん剤のシスプラチン点滴後の副作用が引き起こした結果と思われてなりません。
抗がん剤を選択せざるをえない状態になる前に、年だから疲れてもしょうがないなど思ってたのが一番の原因ですが、、。
年のせいにしないで、どこか体調がおもわしくない場合は、徹底的に原因を追究すべきだったのに。かかりつけ医が内視鏡検査の結果、ピロリ菌はなしとの診断だけを信じて、こんな結果になってしまうとは。
「読む人間ドック゜」によると、長年抱えてるちょっとした不調が大きな病気の原因の可能性があると。肩こりのような普通見られることが重大な病気のサインだったりと?
癌は、今は早期発見さえすれば、かなりの回復率と言われてます。
でも、平均寿命が延びても、健康寿命でなければ人様に迷惑が。
日本の平均寿命は、今、世界一ですが、寝たきり率も世界一とか。寝たきりの主な原因は骨折と脳卒中とか。
一人残された身では、血液さらさらと体力維持を心がけなければですが、、。
偲ぶ会に九州からご参加された方が、マンゴーを送って下さいました。
会田はもう居ないのに、残ってしまった私にと何というご親切、幸せ貯金にしっかりと。
その方とのお話で、オゾンのことを思い出しました。
14年前、直腸癌の手術後、再発防止のためにいろいろ手立てを採ってました。
その中の一つがオゾン注射でした。
その話を覚えていらして、ご自分でもオゾンをされてるご様子。
それなのに私は、毎日、目の前のことに必死でオゾンを思い出す余裕もなく過ぎてしまい。
水素はフコイダンの点滴の合間に2.3度、入れてもらいましたが。
抗がん剤で体力が奪われなかったら、違う展開が開けた可能性があったのに、、。
数日前までの酷い暑さが、前日から少しトーンダウンして、やはり会田が傍に居ると感じさせられた偲ぶ会でした。いつも、大事な時はお天気が味方してくれた会田ですので、、。
通夜も葬儀の日とも大雨の予報、でもどうにか雨も避けてくれました。
そして、当日お越しいただいた100人少しの方々、とても温かく思い出話をしてくださいました。
発起人のカーマの鏡味さんから「良い会でしたね」と仰っていただいたとスタッフが喜んで。
この夏の酷暑、偲ぶ会には必ず参加とお電話いただいてた岡本さんから「この暑さで体力が無理で」と。
会田より10才上の元ケーヨー副社長の岡本さん、会田の死を聞いて「どうしよう、どうしよう」と電話口でただ繰り返すばかり。まるでわが事のごとく落胆され。
山形のホームセンタージョイの創業者の小関夫妻、お二人とも難儀な体を厭わず通夜にお越し頂きましたが、偲ぶ会は体調を崩され、「とても残念で」とのご連絡を。
年下の会田が、突然に逝ってしまい申し訳なさでいっぱいです。
平均寿命の79歳には足りませんでしたが、健康寿命を78年間、目いっぱい生きたと思います。
皆様、ありがとうございました。
