ジョイフル本田千葉ニュータウンの斜め向かいに大型のオープンエア・センター、BIG HOPガーデンモール印西(千葉県印西市)がオープンしたので訪ね、この中のイル・トラッキオーネで昼食をたべました。
値段は私には少し高いと感じましたが、それ相応の味と量なので当然かと思います。味や雰囲気に人気があるようで、開店後1カ月足らずですが大きな店内はかなり繁盛していました。
妻がトスカーナセットの豚料理(サラダ+パン+パスタ+豚ジラローストで1,785円)を取り、私は週替わりスパゲティ(1,050円)で、合計2,835円。外出しても一人1,000円前後以内に抑えている私たちには、少し割高という感じです。
200席はありそうな広い店内に、スパゲティやあぶり肉の厨房が見える造りで雰囲気が良く、本場のイタリアンレストランの感じです。
「たまにはこういう店で食べるのもいいな」と思って精算しながら妻が係に話しかけると、何と、フィレンツェ近くのバルベリーノ・アウトレットとローマにある店で、日本が3店目だと言います。
バルベリーノのデザイナー・アウトレットには、9月に行ってきたばかりでした。そう言えば確かに、アウトレットの中央部にレストランがあって、ずいぶん混んでいるので敬遠したのがイル・トラッキオーネでした。
“イタリアのオーナーはインターネットに出すのが嫌いなようだから、出てないと思います”と係の男性が言いましたが、その通り、ホームページはありません。
でも、他のサイトがイル・トラッキオーネを紹介しています。これによると、この店はトスカーナ料理が売物なのでした。
貧しかったトスカーナ農民の知恵
そのサイトを見て興味深く思ったのは、「イタリアのトスカーナ地方の農民が貧しさを乗り越えるための知恵」を使ったのがトスカーナ料理の特徴だということです。
たとえば、食べ残して固くなってしまったパンを、これも残した野菜や豆のスープと一緒に温め、仕上げにオリーブオイルを掛けるのが、リッボリータ(再び煮るという意味)。このようにトスカーナ料理は、食材を無駄にすることがないそうです。
トスカーナ地方はなだらかな丘陵地帯の風景がとても綺麗で、私は世界で一番美しい地方だと思っています。
しかし、ここまで美しい地方にするまでには、何百年もの間(600年と言ったと記憶します)、農民たちの地味な土壌改良や牧草地作りの努力があったのだと、以前にテレビ放送で見ました。
そのトスカーナでは昔、食べることにも知恵を使って、貧しさを克服していたのですね。
さて、イル・トラッキオーネの一番の特徴は、店内奥の『ジラロースター』だそうです。ここで、薪火で肉を料理するので、独特の風味が味わえるそうです。
また、店内左手の麺工房で作る自家製生パスタも特徴で、生麺のモチモチとした食感があるそうです。
私の味覚は「そう言えばそうかな」と思う程度ですが、次に行ったらよく味わってみたいと思います。(会田玲二)
イル・トラッキオーネ
千葉県印西市原1丁目・印西牧の原 BIG HOP内
電話:047-637-4865
営業時間 am11:30~pm23:30 テーブル200席。
年中無休。
黒板にVIETATO FUMAREと書いてあるイタリア語は、「禁煙」という意味です。