東京都内から東北自動車道に入り、給油が必要なので最初のPAで給油しました。すると係りが“エンジンルームを点検します”と言って、なにやらチューブでオイルらしき物を吸い取り出してから、運転席に来てそれを見せました。
“こちらが綺麗なオイル、お客様のはこんなに汚れています”と比較させました。そして、「これはギアチェンジのオイルで、この汚れではトランスミッションが削られて大変な状態。すぐに交換しないと大変なことになります」と説明しました。
私は、「ディーラーがこまめに整備点検しているし、つい最近も点検したばかりだから、あなたの言うことは信用できない。それで、料金はいくらか?」と聞くと「○リットルだから19,000円ぐらいになります」との答えです。
ディーラーの答えで交換不要と判明
「そんな大金を突然の一言で払う気にはなれない。ディーラーに問い合わせてみるから、今はいい」と断わりました。
ディーラーに電話すると、「お客様の車は今年の1月に走行5万キロ以上になったので、そのオイルは完全に交換しています」との答え。「もし心配なら、次のオイル交換か整備点検の際にすぐにチェックできます」と言い、今すぐの心配はないとのことでした。
私はまた、高速道のスタンドで、詐欺まがいの押し売りに遭うところでした。でも、19,000円もの大金を納得できずに払う気には、とてもなれませんでした。
以前も、給油で停車するなり係りが来て、“このエンジンの音はオイルが最悪の証拠”だと言い、すぐにオイル交換しないとエンジンがダメになると説明しました。この時も私は、「信じられないからいい」と断わりました。
後ディーラーに聞くと、「5,000キロから1万キロまでに交換すれば問題ない」との答えで、その後だいぶ経ってから、点検整備の際に「もうその時期ですから」とオイル交換してくれました。
交換・整備料金もディーラーがはるかに安い
ディーラーのオイル交換代は非常に安いです。ガソリンスタンドの半分以下だと思います。今回のギアチェンジ・オイルも、ディーラーは約半分だと言いました。
だから明らかに、ガソリンでは利益が取りにくいので、引っかかりそうな客に対して、巧妙に押し売りをしているのだと思います。私は74歳だから「お年寄り」だし、一見は裕福そうに見えるかも知れません。
クルマのメカに弱くて、お金持ちそうに見える人は特に、高速道路のガソリンスタンドでは「押し売り」に要注意です。高速道路は近隣・固定客相手ではなく、ほとんどがリピーターにならない客ですから、狙われやすいと思います。(会田玲二)