アクティブ・シニアのお役立ちブログ

中高年が元気に過ごすためのお互いの体験・情報交流の場です。

「ロスチャイルドが世界政府の゛ビッグブラザーになる゛」菊川征司著

2011-09-05 18:23:14 | 自由サロン

アメリカの自由な雰囲気に魅了されて30年余りも在米生活をしていた著者。

ところが911テロ事件をきっかけに変化した重苦しい空気のアメリカ、その元をたどるべく調査しての矢継ぎ早に出版したうちの一冊で、一年半前の2010年3月徳間書房刊です。

かっての世界は、武力を使っての征服戦争だったが、今からの時代は金融を使っての世界支配へ、それを長い年月を掛けて仕掛けてきたロスチャイルド家の目論みを幾多の資料を元に展開を。

19世紀後半のイギリスの知識階級は、「世界一優秀な英国が世界を支配する」のは理の当然。その思想から、1884年にロンドン大学に属した形でファビアン協会を設立。設立から120年以上経った現在のファビアン思想は暴力革命を否定して、斬進的に社会を変革しようとの忍耐強いプランにと。

そして、その思想的流れは現在、トニー・ブレア、ゴードン・ブラウンなどのイギリス労働党の母体に。さらにジョン・F・ケネディはその思想を伝播する役目のロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの卒業生。しかも、米国の権力組織の頂点「外交問題評議会、 CFR」の元議長ロックフェラー、投資の神様ジョージ・ソロスCFR元理事、ロバート・ルービン(CFR現共同議長)、現連銀議長ベン・バーナンキ、現国家経済会議委員長ローレンス・サマーズ、元連銀議長ボール・ボルカーなど現在アメリカ中枢の中心人物が皆、同じ学校の卒業生!(現は、2010年当時)

欧州の5都市に根を張った国際金融資本家の中心ロスチャイルド家は、表には出るなという家訓を守って、アメリカでの代理人、モルガンやモルガンから融資させた資産家、当時アメリカの石油の90%を支配してたロックフェラー家に米国の中央銀行である連邦準備銀行を1913年に設立させた。

従って、アメリカの連邦準備銀行(FRB)は、全くの私的企業。名前からは国の機関と見まごってしまう存在の私立銀行に世界中がかき回されてる現実!

そして、手を組んだロックフェラーを前面に押し立てながら、イギリスに鎮座するロスチャイルドは世界統一政府を目指してまい進中。富を握れば次は権力を志向することは人間の性。権力者の目指すものは、権力の維持のための管理社会への移行。行き着く先であろう全体主義国家を想定した小説が、ジョージ・オーウェルが書いた「1984年」。危険な書物として発禁にした国もあるそうです。

この小説「1984年」は、プラトンの「国家論」の階級制度を原型に。その最下層は、知的教育はされず、ただ働くだけ。その愚民化政策とクレジットカードによる借金漬け政策をアメリカ政府が取り入れてきたので、911後にアメリカの建国の理念がくつがえされても抗議の声さえ出なくなったと。

そして、日本は古の昔から、民のことを考えた政策を行う施政者を多く排出した世界史における奇蹟のような国。

「日本という国は、非常に精神的レベルの高い国民。ただ長年、マスコミの言うことを鵜?みにして全員が同じ行動をするという悪い習性がある。すべては自分の考えを持たないがためなので、画一的なマスコミの報道に惑わされず、政治だけでなくいろいろなことに対して多くの人が自分なりの考えを持つようになれば、政治的にも経済面においても日本の前途はおのずと開けてくると著者は確信」と結んでます。

この結びの言葉を読んでほっとしました。誰の役にも立たない存在、でも自分の意見を持つことなら出来るので、、、。だれに遠慮もせずによい立場を、せめて生かせれば。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。