東京あたりならまだまだ暑い日が続く9月下旬でも、福島県中通り地方のセカンドハウスでは、朝晩にふと「肌寒い」と感じることがあります。田舎は予想以上に寒いので、私は秋でも風邪を引きかけたり、11月を過ぎれば本当に風邪を引いたことがあります。
実は今回・9月28日、暑かった東京から車で福島県に着いた夜、鼻かぜを引いたように感じました。そこで暖かにして寝たので夜中に汗ばみ、翌日は風邪も治っていました。
東北の田舎は春秋でも想像以上に寒い
東北の田舎は寒さ(気温)がぐんと低くなるので、油断していると体調を崩すことがあります。セカンドハウスに来るようになって十数年、このことを私は毎年感じています。
「引退後や老後には田舎に移住する」という人が増えているようですが、年齢を重ねるごとに体の抵抗力が弱くなるので、移住する土地の気候は慎重に体感しておくべきだと思います。
せっかく「念願叶って理想郷に住めた」という喜びも束の間、日々すぐれぬ体調や病気と仲良くする結果に終わったのでは何もなりません。これは国内だけでなく、外国への移住についても言えることだと思います。
私は7月にフランスを旅行して、「夏なのに涼しく、時には寒くなるフランス」に驚きました。
10月初旬のイタリアでは、寒いのでカーディガンを買ったこともありました。
幸いに私は割合に丈夫で風邪も引きにくいし、仮に風邪を引いても早く治るので、土地が変わってもあまり不便は感じません。しかし、気候の変化に影響を受けやすい人の場合は、「老後の移住」は慎重に決める方が良いと思います。
畑仕事なども体を痛める原因になりかねない
田舎暮らしは「理想」のように見えるかも知れませんが、たとえば引退後に畑で自給自足すると言っても、「自分の体力でいつまで続けられるのか」を慎重に考えるべきだと思います。
以前にテレビで、田舎暮らしに失敗した人々の例が報道されていましたが、歳を取ってからの肉体労働はなかなか大変だと思います。
福島県のセカンドハウスに、私は月に1回か2回行くのが精一杯ですが、そこでは、玄関とその前の辺りを箒で掃くぐらいしかしません(忙しくて時間がないことが大きな原因ですが)。妻も私も、本当に何もしない(できない)人間ですから、畑仕事などはとんでもない大仕事です。だから、畑など一切持っていません。
幸いに、親切な隣家(農家)のご夫婦が庭木や庭全体の手入れなどをして下さるので、本当に助かっています。ありがたいことだと、いつも感謝しています。(会田玲二)