冬期の南仏旅行はシーズン価格の3分の1
12月31日に出発して1月9日帰国の10日間、南フランスのニース4泊、その西のマルセイユ近くのエクサン・プロバンスに4泊して、合計(航空運賃と燃料サーチャージ、ホテル代)1人160,540円の旅行に行きます。
それまではこの時期のアメリカ行き格安航空運賃を探していましたが、たとえばデンバー往復が約16万円(航空券のみ)などと、決して安くありません。これに比べれば、フランス往復+ホテル8泊=16万円は安いと思い、予約しました。
なぜアメリカよりも安いかと言えば、「憧れの南フランス」のシーズンは春から秋までで、冬期は観光客がぐんと減るので、3分の1ぐらいの相場に下がるのだそうです。
「それなら」と迷わず、妻と2人分を予約しました。
南仏の「美しい村」などをドライブ旅行する
大昔にヨーロッパ視察ツアーでフランスを訪ねて以来、最近になって数年前、観光ツアーで南仏からパリまでのバス長距離旅行をした際、ニースからアルル、アルビヨン、それから途中の都市とモンサンミッシェルを経てパリまで行きました。
その時も、「ニース、コートダジュールなど本当に素晴らしい」と感動しましたが、今回はレンタカーで、「フランスの美しい村々(人口2,000人以下で美しい条件を備えた140以上の村)」などを気ままに見て回ろうと思います。
私がフランスをドライブ旅行したのは2~3年前からの2回だけですが、
観光大都市のパリよりも地方都市、そして「美しい村々」が楽しいと感じました。
レンタカーでリヨンにも2回行き、「リヨンのほうがパリよりもよほど綺麗で落ち着いていて楽しい」と感じましたが、さらに「田舎」は、リヨンよりも素晴らしいと感じました。
それから、私が欧州のイタリア、ドイツ、フランス3カ国をドライブした中で、フランスの道路が一番整備されており、運転マナーも、伊・独、日本よりきちんとしていて、非常に運転しやすいと感じました。
そして、田舎の幹線道路が高速道路並みの速度(90キロ以上)なのに、素晴らしい並木通りが多く、信号がない(横断する人はクルマが来ないことを確認して渡る)ことに、「フランスの合理性と美しさの基盤」を感じました。
こんなわけで、今回の南仏ドライブ旅行はとても楽しみです。
パリがあまり好きでない理由
以上のように、私は、パリはあまり好きではありません。その最大の理由は、パリ・シャルルドゴール空港でレンタカーを返す際に、レンタカー駐車場が何回試みても到達できない「難解な場所」にあることです。これは、同空港でレンタカーを借りる人以外なら、嫌いになる事柄ではありません。
しかしもう一つは、
①物価が以上に高いことと、
②治安が悪いことです。
私たち旅行者はどうしてもレストランで食事をしなければなりませんが、パリの食事代は異常に高くてやりきれません。
そしてパリは、大観光地であり、所得格差も大きいので、一等地のような場所で犯罪が起こります。私は、目の前のホテル近くで年輩の女性がバッグをひったくられるのを見て驚きました。パリ市内やSC内には銃を持った兵士が巡回しているし、怖い街です。
パリは、私が本当に引退してから、美術館の絵画を思う存分堪能したり、コンサートを聴いたりと、100パーセント「余生を楽しむ」ために旅行することにしたいと思っています。
いまはそれよりも、フランスやイタリア、スペイン等の「田舎の美しさ」に触れながら、田舎の人々を支える小売店やショッピングセンター、レストラン等を見て歩きたいです。
格安航空便情報などを諦めずに探した結果
今回の格安航空券、ホテル予約ができたのは、妻が諦めずに情報を探し続けた結果でした。
「年末年始はやっぱり、格安の旅行はできないのかな」と諦めかけていたら、妻が最後に検索した情報源に格安券がありました。
だから何事もそうですが、「この件はこの会社で」と決め付けてしまわずに、ありとあらゆる会社からの情報を集める(主としてインターネット検索)ことが賢明だと感じます。
今回はレンタカー会社もヨーロッパカーに変更
今回はパリなどのメジャー空港ではなく、ニースとマルセイユという地方の空港なので、いつも予約するハーツレンタカーにアクセスしても、ニース空港で借りることはできるのですが、マルセイユについては「主要営業所のみです」と受け付けられませんでした。
すると妻が荒俣宏氏の本を読んで、“マツダレンタカーと提携しているヨーロッパカーがいい筈”と言います。そこでヨーロッパカーにアクセスしたら、何の問題もなく、ニース空港で借りてマルセイユ空港で返す予約ができました。それに、「カーナビ付き」の条件です。
これで、8日間借りて合計555ユウロ(1ユウロ130円換算で72,150円)ですから、まずまずのエコ(ノミック:経済的な)旅行だと思います。
ただし、レンタカーの契約条件に対人保険などは含まれていないようなので(ハーツの場合は長年の会員なので、自動的に「すべての保険込み」の条件になるのですが)、現地で借りる際に確認して、対人・対物の保険を掛けるほうが良いと思っています。
妻が荒俣宏氏の本:
「日本語カーナビで行く ヨーロッパ・レンタカー旅行完全ガイド◆イタリア編◆」~これからの海外旅行は「レンタカー」の時代~(角川書店刊)
をよく読んでいたお蔭で、ヨーロッパカーを借りることができて良かったです。
「情報を求め、探し続けること」の重要性を、改めて痛感しました。