使い方の説明下手は相変わらずだが
ドイツで初めてレンタカーしましたが、今回はヨーロッパでは初めて、きちんと機能するカーナビで助かりました。
イタリア、フランスでは、ナビ(GPS)の使い方がよく分からず、目指す住所にきちんと到達できなくて、ずいぶん苦労しました。
ドイツ・ハーツのナビはポータブルですが、目的地を入れることも問題なくできたし、設定した目的地にちゃんと到着しました。お蔭様で、とても助かりました。
ナビ機能には問題ないのですが、使い方を教えてもらうのが大変でした。私が「教えてくれ」と言っているのに、ハーツの担当スタッフは自分がさっさと入力して、「分かるね(OK?)」と去ってしまうのです。
これはイタリア、ドイツも同様で、私もだんだん気がついたのですが、彼ら現場スタッフには「相手が分かるように説明する」という『習慣・文化』がないようです。だから聞かれても、自分がやって見せることしかできないのだと思います。
何も分からない相手に合わせて、「分からない部分を順番に解明してあげる」という習慣・文化がないようです。
しかし、分からないままに出発したのではナビを借りた意味がないので、私はクルマを出口を出た道の隅に停めて、再び貸し出し事務所へ行って、彼女(スタッフ)を呼んでクルマに来てもらいました。*“この建物の中ではGPSが機能しないから行き先は入力できない”と彼女が言うので、一端、建物の外に出ないと再質問ができなかったのです。
こうしてようやく、ナビの使い方が理解できたので出発した、というわけです。
ハーツ・ナビゲーションシステムは独自開発の特許商品
ナビを運ぶためのカバンに、Hertz NEVERLOST R(丸で囲ったR)と表示してあり、ハーツの開発商品であることを示しています。ハーツは、ヨーロッパでのナビ・システムを、懸命に研究開発したのだと思います。
インターネットを検索して見ても、アメリカのハーツ・ナビは「日本語も対応」となっていますが、ヨーロッパでは日本語はなしで、英語で聞くしかありません。だから、開発もまだ、途上にあるのだと思います。
今回のフランクフルト空港のハーツでも、駐車場のパネルに私の名前とクルマの場所のナンバーが表示されていました。
このようにカード会員は、カウンターでの手続きは不要で、駐車場でそのまま乗ればいいのが特典です。
そして、今回ドイツで借りたシステムが、ヨーロッパでは最も進化したレベルのものだろうと推察します。それにしても、ヨーロッパは不親切です。下記のアメリカ・ハーツのような説明ガイドが、ヨーロッパにはまったくありません。
■基本操作■
○電源を入れ、注意書きが表示されましたら"ENTER"ボタンを押します。
○スペルの入力は最初のいくつかの文字を選択する事により、リストが絞られて短時間で行き先が見つけられるようになっています。(以下省略)
ラスベガスのレンタカーシステムは最高に便利
ヨーロッパに比べてアメリカはさすがに、すべてについて便利さを工夫していて最高です。特にラスベガス空港は最近、全レンタカーを、近くに建てた一つのビルにまとめて、空港からの共同バスが頻繁に出ていて問題なしです。
ラスベガス・マッカラン空港の近くに大きなレンタカー・ビルを建て、ここにカウンターと駐車場を入れ、分かりやすく便利にしました。返す時もここに返せば、バスが頻繁に動いているので、問題なく空港に戻ることができます。
これに比べてドイツ・フランクフルト空港のレンタカー設備は実にひどいものでした。
空港のカウンターで手続き(契約)するまではいいのですが、クルマのある駐車場が呆れ帰るほど遠くにあるのです。これを多くの利用者は(もちろん私も)、重いスーツケースと手提げバッグを持って、辛抱強く歩き続けなければなりません。
これは、エコノミークラスの人も、ビジネス、ファーストクラスの人も同じことです。もっとも、お金持ちであれば空港で借りずに、どこかの高級ホテルに持って来させると思いますが。
こういう経験をする度に、ヨーロッパはまだまだ「貸してやる、売ってやる」意識のままだと痛感します。そして総合して日本は、アメリカよりも親切で便利だと思います。特に、笑顔と親切さは「世界一」です。