夜中にたまたまテレビを見たら、「グリーンスパン氏が講演で、アメリカ景気は拡大の末期現象を示し、今年後半には後退へ向かうと述べた」と報道しました。
消費需要に支えられてきたアメリカ景気も、①住宅バブルの崩壊と、②企業の利益減少により、「景気拡大の末期に入った」という見解だそうです。
そのせいかどうか妻が、「今夜、円が急に高くなった」と驚いていました。1ドル120円台だった円が、一時は180円台に、そして今は190円台です。妻はFX(外為証拠金取引)をやっているので、見えるラジオとケイタイで為替相場が分かるのです。
何でもアメリカに追随する日本経済は、この先、不安な段階に入る可能性があるようです。アメリカの後退現象は、これまでも見られていました。2月にロサンゼルス地区でお会いした銀行支店長は、「原因はイラクです。アメリカ人はみな暗い気持ちでいますから、景気が良くなるのはむずかしいです」と言っていました。どうも、その通りの状態のようです。
これからは、何でもアメリカが主導する時代ではなく、ヨーロッパ(ユウロ)やユーラシア、あるいはBRICSなどが主導権を争う中での経済に移るのだろうかと思います。(会田玲二)