副題の「刺激と変化の中でイキイキと生きよう」に惹かれて手に取った本ですが、著者山崎さんは1935年生まれの会田より4歳下の75歳、今年8月の刊行です。
タイトルどおり、老後(65歳~?)は、都会の中心に住むのがベストといろいろな事例を著者の経験から勧めてます。
都会が老後の生活に有利と著者が考えてる理由を最初の章から拾ってみると
老後は「便利な環境」がいちばん大事になる時期
「街のにぎわい」を失うと、人生はさびしい
「過去の人」にはなりたくない、今を生きていたい
人が大勢集まる場所には何かしらの「会話」がある
近くに多様な「買い物天国」がある人生
「芸術三昧」の日々は心も豊かになる
今は、どの言葉にも頷いてしまう心境ですが、惜しむらくは芸術三昧には手元不如意が心もとなく。
次の章の
老後になると「広い住まい」を持て余す
都会暮らしには、クルマは無用の長物
は、否応なしにそういう状況になった次第ですが。
そして時間の余裕がある老後だからこそと「人間ウオッチング」を勧めてます。
仕事の世界にいた時は、とにかく働くことで精一杯なので、当然ながら人間について深く考えたり、つぶさに観察してみたりする暇はなかったが、大都会のあちこちでは、日夜さまざまなドラマがあるので、人間学の勉強を実施している結果になってる。その余裕の時間が持てる老後、老後のひまをかこっている暇はないと。
都会の中に満ち溢れている「刺激」を自分のエネルギー源として活用し、積極的でありながら楽な毎日を楽しんでる著者を見習いたいと読後感です。
生活ルールが落ち着いたら私も「人間ウオッチング」にチャレンジを? コスト不要ですが、観察するの不得手なので、どうでしょう?