「これからの海外旅行はレンタカーの時代」と謳う
妻が「ヨーロッパ・レンタカー旅行完全ガイド◆イタリア編◆」荒俣宏・泰子著・角川書店刊を買ってきて、“私たちと同じことを本に書いてあるから読んでみて”と言います。
めくって見ると、「これぞ、新しいシルバー世代の冒険スタイルだ」と題して、荒俣夫妻が体験したドライブ旅行の蓄積の上に、その上手な方法を説明しています。
特にガーミンというポータブルGPSを駆使して、日本語で、イタリアや世界各国を問題なくドライブできることを説明しています。
数年前からはヨーロッパでもレンタカーにカーナビが装備されるようになって、私も、初めての都市で間違わずに運転できることを「革命的に」感じ、喜んでいました。
このようにGPSが発達したので、「自分で好き勝手にドライブしたい」と思う人々がレンタカーでドライブする旅行が、これから急速に増えるだろうと思います。
日本から携帯するGPSガーミンの操作は難しかったが
妻と私は今回(9月2日~11日)、ニューヨークを中心にドライブ旅行する計画で、レンタカーにGPSを装備するようにハーツレンタカーにインターネットで予約済みですが、妻が「ガーミンも使ってみよう」と言います。
“ITに強いとは思えない荒俣さんができたのだから、私たちでもできるでしょう”と妻は言いましたが、私たちはもっともっとIT音痴だったようです。いろいろな人の助けを借りながら、数日間かけてようやく操作できるようになりました。
荒俣さんは著書の中で、ガーミンの買い方から操作方法まで具体的に書いていますから、確かにできないことはない筈です。
しかし実際には、たとえば画面が急に動かなくなったりもしました。そこで、ガーミンを買ったイェローハット世田谷若林店へ行って、店長さんに教えてもらいました。
初めは彼も解決方法がなくて困りましたが、バッテリーを外してまた装着したら、画面が動くようになりしまた。“パソコンなどが動かなくなった時と同じで、電源を一端切ると問題解消することがありますね”との説明。なるほどなるほどです。
ニューヨーク方面は大昔に何度か視察ツアーで行っただけなので、「行きたい」と思う店の住所をインターネットで調べ、これらをガーミンに入力しました(お気に入りに入れる)。現地では、これを引っ張り出して「出発」をクリックすればオーケーです。
ガーミンの住所誘導は他のGPSよりも大雑把ではある
ニューヨークへの出発前にガーミンに慣れておく必要があるので、自分の車に取り付けて、既存GPSと一緒に2基を使ってみました。
そうすると、ガーミンのほうが大雑把で、ピンポイントにまでは誘導しないことが分かりました。既存のGPSはピンポイントに誘導することが多いです(そうでないこともあります)が、ガーミンは少しずれた所で終わったりします。
しかしそれでも荒俣さんが愛用しているのは、
①日本語で操作できて、日本語で誘導してもらえるからだと思います。それから、
②出発前に日本で目的地を入力できることを、荒俣さんは強調しています。
さらに、
③ガーミンを携行すればレンタカーにGPS代金を加える必要がなくなります。今回・8日間のGPS代金は約80ドルです。
私の体験でも、イタリアやフランスのレンタカーではGPSの操作方法がよく分からず、説明を求めてもかなりつっけんどんにしか教えてくれず、不完全な理解のまま旅行せざるを得ませんでした。
「日本のレンタカー会社はとても親切だし、ナビもずいぶん分かりやすい」と、私はつくづく思いました。こういう点でも、日本は本当にいい国だと思います。
しかしアメリカのレンタカー会社(私の場合はハーツ)のGPSは難しくないので、問題はないと思いますが、次回ヨーロッパへ行く際のための練習にもなるし、万一に備えるためにも、ガーミンと2基を使ってドライブしてみようと思います。
ロータリーへの出入りは日本人には難しい?
荒俣さんの本を読むと、「ロータリーへの出入りの方法」を丁寧に説明しています。どうやら、運転するのは元スチュワーデスの奥さんで、書いてある通りに運転はそれほど上手ではないようです。
私は以前に他の人からも言われたことがあるのですが、「ロータリー(欧米ではラウンドアバウト)」に入る時が恐い」とか、「ロータリーを出るのが恐い。後続車がブーブー鳴らす」などと言います。
しかしこれは、ロータリー(ラウンドアバウト)のルールを知れば何の問題もないことだと思います。
進入の際は、サークルの右方(日本の場合を想定して言います)からクルマが来ない時にだけ入ればいいのです。サークル内は、回っているクルマが優先です。
サークルを出る際は、仮にサークル内に2車線あった場合、右(外側)レーンから出るなら何の問題もありません。出る前に右ウィンカーを入れれば、後続車には何の迷惑もかけません。
もう一つの問題はおそらく、慣れないので心が動揺している(焦っている)状態だと思います。焦らないためには、「分かるまでは何回でもぐるぐる回ればいいのだ」と割り切ればスッキリします。
そう思わずに、「ここで出るのかな?」とか「出るのは次かな、ならば急いで右レーンに入らなければ」とか考えて焦るのは禁物。却って、事故の原因になりかねません。
私は、ロータリー(ラウンドアバウト)のルールを教わったことはないのですが、実際に運転してみて、だんだんと上記のように理解するようになりました。
ロータリー(欧米へ行く際は「ラウンドアバウト」と覚えておくほうが分かりやすいです)は、上記のようなルールを理解してしまえば実に便利な仕組みです。特に、信号なしでユーターンができる点は、私はとても便利でありがたいと思います。