2009年05月22日(金)「阿智胡地亭の非日乗」掲載
財団法人「日本漢字能力検定協会」の公益法人所管官庁は文部科学省 財団法人「日本相撲協会」の公益法人所管官庁も文部科学省 公益法人と認可されれば、「法人税」は免除される。 民間企業からみたら大きな特権である。
公益法人(こうえきほうじん) 民法34条に基づき設立される社団法人または財団法人のこと。 商法で規定する株式会社や有限会社のように営利を目的とする法人とは異なり、宗教、慈善、学術などの公益に関する事業を行う。
公益法人の数は、全国で2万6000にも上るといわれている。社団法人とは、一定の目的をもつ人々が集まった法人のことであり、学術団体(学会)や日本医師会などが該当する。 財団法人とは、一定の目的のために投じられた財産を中心に活動する法人のことであり、財団法人の構成員はその目的に沿って財産を運用する。 例えば、日本相撲協会や日本サッカー協会などが該当する。
公益法人を設立するには、主務官庁の許可を得なければならない。 その際、事業内容の公益性、あるいは営利を目的としないことなどが審査される。
公益法人になると、年度ごとに事業計画や財務内容などを報告することが義務づけられる反面、自動的に税制上の優遇措置が講じられ、原則として法人税が免除される。 ♪ この二つの公益法人の不祥事を知ると、いったん認可されてしまえば、そのあとは毎年書類が形式的に文部科学省に上がり、中身のチエックはおざなりで、 そのまま受け取りのメクラ印が押されて、担当者のファイルに閉じられて一丁上がりのように見える。
“今年の漢字”と言って、京都の「清水寺の貫主さま」が大きな紙に墨タップリの大筆で一字の漢字を揮毫するのを、嬉々として毎年報道していたメディアも、 水に落ちた犬にここまで石を投げつけるのにいささかなりともバツは悪くないのかしら?
霞ヶ関の仲間内を助けたやにも見える。それはまあ席亭の「穿ちすぎ」としても、お役所の“不作為”がそのまま咎められない日本は、世界でも立派な「放置国家」なんだろう。 参考記事: 捜査の進展を見守るとともに、捜査当局の要請に適切に対応したい」とのコメントを発表した。◇6月の漢字検定には影響せず 前理事長親子逮捕 文科省は静観 同省は、親族企業2社との契約を継続するとした当初の改善計画案が不十分として、6月の漢字検定実施に難色を示していた。 しかし、その後、鬼追理事長が親族企業4社すべてとの取引を解消する計画を改めて示したことで、同省も検定実施を容認した。 |