六郷中学校にて、六郷地区の井戸浜、三本塚、藤塚、二木地区などの各町内会長、連合町内会長と市長、復興本部長との復興座談会。「復興ビジョン」の骨子案と住民の意向調査を資料として提示。出席者全員から要望/意見をいただいた。
午後は、七郷市民センターにて、荒浜、神屋敷、笹屋敷、藤田地区などの町内会長、連合町内会長との同様の座談会が開催。
東部地区、海岸地区の各町内会長からの発言は時間は限られたが、あの日から今日まで70日を経てきた言い知れぬ重さがありました。町内会で数十人単位で住民が亡くなっている現実、土台だけ残して家は無くなった、津波に全部持って行かれた……生の声に、津波被災当事者の皆さんが置かれている過酷な状況をあらためて知りました。
復興ビション骨子案で示した、集団移転の考え方には、仙台市から移転へ向けた強い提示、早急な方針の決定を求める声が少なくなかった。時間を置けば、農家は先祖伝来の農地の継承の可能性を一生懸命探るもの。戻るための努力を始める人達に、後になって戻れないとは言えなくなる。移転先の特定、移転条件の提示、土地の買い取りの内容の提示が早く求められる。
座談会を傍聴して、どうしても物足りない点が1点ありました。それは、復興ビジョンの内容説明の前に、先ずもって市長から被災者皆さんへ「私が皆さんを必ず守ります」という政治家としての強いメッセージがなかったことでした。先行きが見えずに大きな不安の日々を送っている被災者が一番聞きたかったのは、市長から直接のメッセージだったのだと思います。