この春のG1の1番人気が連敗したのはなぜか?振り返ってみた。
この春といっても事の起こりは、昨年の有馬記念をエフフォーリアが1番人気で勝って以来ということになるので、翌週のホープフルSをコマンドライン12着大敗から端を発している。
コマンドライン。どうなんでしょう。実力の評価より人気が先走っていたのでしょう。確かにディープ産駒で新馬、サウジアラビアG3をルメールで連勝したので、ホープフルの1番人気が不当だったとも言えない。
サウジアラビアは7頭立で相手が弱かったのか。2着のステルナーティアは確かに次走7着、11 、13着と戦績からは弱かったと言える。ただし、3 着のスタニングローズは続くデイリーG2を7頭立5着と負けて、ああこの馬も弱い馬かと思われていたところ1勝クラスのこぶし賞を1番人気で勝つと続くフラワーG3を連勝して、ご存知の通りオークスで10番人気の低評価を嘲笑うように2着と大がけして見せました。
では、サウジアラビアのレースレベルは低くなかったのか。勝ちタイムの1.36.4は7頭立のスローペースの上がり勝負なのでこんなものでしょう。ただ勝ったコマンドラインは2番手から33.5の末脚で抜け出していますが、上がりの脚としては4位。最速は5番手から上がり1位の33.2で3着したオークス2着になるスタニングローズなのは、レース成績を見返すと頷けるところでもある。終わって見ればというのが残念ですが(笑)
結論しては、コマンドラインはディープ産駒の早熟タイプだったか、デビュー前に仕上げ過ぎた反動なのか。毎日杯8着と大敗続きなので陣営も矛先をダートに変えてジャパンDダートに挑戦しましたが5番人気と支持されたものの14頭立14着の最下位と大敗してしまいました。
やはり早熟タイプだったのか、デビューに向けて仕上げ過ぎたのか。実力以上に人気が先行するタイプだったのでしょう。
これはファンだけでなく、陣営のみならずマスコミ、競馬専門紙の記者や競馬サークルの読み違いで、それほど珍しくもなんともない。毎年繰り返すサイクルみたいなもんでしょう。
馬が生をうけ、牡馬ならダービー馬に牝馬なら桜花賞、オークス馬に期待をかけた夢が走るたびに厳しい現実をつきつけられ夢が萎んでいく。その繰り返しでしょう。牧場の生産者だけでなく、ファンを取り込んだ大きな競馬サークルのこれが「競馬」なんでしょう。
春のG1を振り返るつもりが、あらぬ方向に行ってしまいました。おーい。待ってくれー
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