今年のメンバーで、今年G1を勝ったのは上位人気の3頭だけです。それで、4番人気馬とのオッズの開きがあるのはなぜか。
それは、接戦を演じた馬たちが参戦してないからだ。たとえば、フィエールマン、クロノジェネシス、サリオス、アリストテレスや距離は考えないでグランアレグリアだ。グランアレグリアは無理か(笑)
何が言いたいかというと、4番人気以下の馬たちと上位の3頭との差がオッズに表示されるほどにはないということだ。どうだろうフィエールマンが参戦していたら、アーモンドアイとのオッズ差はこれほどつくだろうか。ボク的にはそんなに大差にならないと思う。
その考えを進めると、春天でフィエールマンにクビまで追い縋ったグローリーヴェイズが20倍でアーモンドアイが1.9倍は妥当か。じゃあ、あんたはグローリーの単勝を買えばいいだろと返されそうだが(笑)ことはそんなに簡単ではない。
どう簡単じゃないのか。
アーモンドアイの参戦は、デアリング、コントレイルの後から決定した。なぜか、それは前走からの間隔が中3週と詰まっているからだろう。使ったあとの馬の状態を見極めてからという理由だろうが、ボクは意地悪く別の見方をしている。
無敗の3冠馬はノーザンファーム生産馬ではない。コントレイルはノースヒルの、デアリングタクトは長谷川牧場。
ノーザンファーム生産馬はグローリーヴェイズやカレンブーケドール、ユーキャンスマイルなどがジャパンカップ出走を決めていた。デアリングタクトのジャパンカップ出走を受けて、コントレイルも参戦を表明した。
そのときの矢作師のコメントが「競馬を盛り上げたい」という競馬界全体を考えての英断だった。では、アーモンドアイはどうするの?参戦しないのかというムードに圧されての参戦表明にボクには見えた。
なぜなら、アーモンドアイにとって中3週はローテーションがタイトだ。休み明け2戦目はパフォーマンスを落としている。それなのに参戦を決めたのは、出てほしい声に圧されてのもの。有利と言えない中3週はこれで引退ということで、多少無理をしてもという考えだろう。
競馬ファンに夢を与える参戦となったのだと思う。馬ファーストで考えてのことだとは思うが、他にもレースの選択があったはずなので、この選択を黙認したい(笑)
そして、コントレイルの一週前の追い切り。今まで一度も遅れたことのなかったコントレイルが遅れた。矢作師のコメントも感触は必ずしも良くはない。
この時点でのジャパンカップ回避も考えたらしい。そして一週間後の本追い切りで飛躍的に良化したらしい。一週前に回避すると言えば、ファンの期待に水を差すことになる。難しい判断だったことだろう。