開幕週は前残りの常識がそうではなくなったのは、いわゆるエアレーションを行うようになったからでしょうか。
エアレーション。バーチドレンと言われる機械で芝に穴を開けて路盤をほぐす作業。シャタリングという機械で路盤の中の土を切り裂き、硬くなった路盤を揺さぶりほぐす。それらのエアレーションという作業で軟らかい馬場造りを行っている。
その作業が行われるようになってから、開幕週馬場が前に行く馬だけに有利な馬場でなく、後ろから行く差し追い込み馬が差し届く、追い込みのきく馬場になってきていると漠然に思っていた。
そして今回の中山競馬はどうだったのか。調べてはないがエアレーション作業は行われたと思っていた。なのに土曜日の紫苑ステークスも日曜日の京成杯も前で決まった。
ボクの考えは、エアレーション作業後に降雨があってそれも馬場が回復していく過程では内から乾いていって前有利の内有利な馬場になっていったのではないかというものです。これはボクの勝手な憶測なので数字的な根拠はありません。
今はただ仮説として考えているだけです。新聞や週刊誌では逃げた馬を2番手の馬が交わして、内を回った内枠の先行馬が上位に来た凡戦だったと評している。
そうだろうか? ボクにはそうは見えなかった。馬場が硬くて前に行く馬ばかりが好走して面白くないという声に応えてエアレーション作業を取り入れてきたJRAの施策が開幕週でも差しや追い込みがきく馬場になって、変化に富む面白い競馬を演出してきたのが、降雨によって元の前有利な内枠有利な馬場に戻っていた。そう見えた。
あるいはそうではないのかも知れない。
先週くらいから馬場のクッション性を数値化したものをJRAは発表するようになった。この数値についてはボクはよくわからない。今はどちらかと言えば懐疑的に見ている。この発表されたクッション値なるものがどう馬券に結びつくのだろうか?
ひとつ気になるのは数値化するとあたかも裏打ちされた根拠あるものと思われがちなことだ。この数値と実際の競馬での乖離が迷路に入り込んでいるんじゃないのだろうか。
競馬ファンの何人が、クッション性の数値を欲しがっているだろうか?
軟らかい馬場、差し追い込み馬も台頭する面白い競馬は人為的に演出されるものだろうか?
一雨で元のモクアミに戻る馬場。
そんな妄想をしてしまいました。