eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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雷によるPAS開放①、②

2013年05月17日 | eつれづれ
①雷のショックでSOGが動作と書かれていますが、それはSOG機器そのものの雷による誤動作なのか、それとも雷の電圧による構内地絡があったのでしょうか? ②これが動作表示が無い状態でのPAS開放は、やっかいとなる・・・。とありますが、それはどう言う状況でなるのでしょうか?何分経験と知識不足の者でして申し訳ありませんが教えてください。

①SOG制御装置は無方向性で地絡電流感度は0.2Aです。復電前に関係ヶ所(PAS二次側~PCT、高圧ケーブル、キュービクル内の機器)の高圧絶縁抵抗測定を実施、特に問題無い数値(高圧ケーブル側2000MΩ、キュービクル側600MΩ)です。よって雷による構内地絡では無く前者の零相電流Ioが規定値より多く流れて開放したのか、それとも雷による影響の制御装置誤作動なのかは定かでは有りません。又、高圧ケーブルは長くないが静電容量を経由して上がって来たのか不明。ただし、SOG制御試験器は持参しなかったが車載、正弦波インバータ100Vで一旦P1.P2端子接続(VT内蔵PAS)を外して手動スイッチによるPASラッチ動作確認は実施...これらを経て、投入操作を行ったものです。
②このタイプのSOG制御装置動作ターゲットは承知の通り地絡表示しか無く、過電流動作時は何も表示せず蓄勢開放します。ですから何も表示せずPASが開放状態は、今回の様な特に過電流事故でも無くとも開放する可能性もあり、投入の判断が難しくなります。実際は地絡+短絡過電流の同時も考えなければなりませんが、外観、臭い等で点検を確実にする事です。本当はリスク管理上、高圧絶縁抵抗だけでは認識不足かも知れませんが雷によるものは中々、教科書通りには考察も出来ません。後はヘボ経験だけのエィヤーの一か八かも多々ありました!!以上、針金電気ヤでしたオソマツ。

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