eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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直流耐圧試験

2010年05月17日 | eつれづれ
18日、受電予定の耐圧試験を直流にて実施。高圧ケーブル、キュービクル全て一括。
AC耐圧試験は準備が面倒なので、直流耐圧にて...かかれば良い程度の試験。

直流検電器にて印加電圧確認する。漏洩電流等はデータロガにて記録しパソコンにてグラフにする。

一括の漏洩電流μAが直流だと判るので後はΩ則で交流数値に換算してエクセルで計算tanδ値が...適当に出る??。

直流耐圧試験時の実に綺麗な漏洩電流グラフ。DC11kV.10分間印加する。


補足:
直流耐圧試験(20,700V)は交流耐圧試験(10,350V)の印加電圧がなぜ2倍なのか。
直流と交流では波高値の違いのほか、直流では誘電体損失がないこと、更に絶縁体内の電界分布が異なる。これは同心電極である電力ケーブルでは導体上から遮へい層まで薄い絶縁体が直列になっていると考え、交流の場合はその静電容量に反比例して分布するので、半径方向の電界は双曲線分布となり、導体表面に近いほど強くなる。直流の場合は電界が絶縁抵抗により分布する。基本的には同様の分布であるが、使用中の電力ケーブルでは導体表面に近いほど温度が高く絶縁抵抗は温度とともに低下するので、この傾向は大きく緩和される。
このようなことから電気設備技術基準解釈第14条に試験電圧は交流の場合の2倍と定められている...ここからは当方のいい加減なUP...最もらしい理論の様だが現場サイドからすれば安定した電圧を保持し要はかかれば良い程度のものとバッサリと切り捨てて解釈...他の色々難しい事はワカリマセン!!。



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