eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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初期の漏電は間欠によって始まる!!

2014年04月04日 | eつれづれ
2月に受電した新設事業所より間欠電灯漏電メール着信...現地へ出向き24時間絶縁監視装置の試験を実施(誤作動で無いのかを確認したが正常)。

4頁ある漏電メールを印刷。

電灯分電盤内の個別でのクランプリーカー指示値は71.4mAで分電盤主幹漏電ブレーカ整定200mA、よって当然しゃ断動作はしない。

場所は特定出来たので子ブレーカを切り施工業者にて低圧絶縁抵抗測定...当然0MΩの指示。

Ω則で絶縁抵抗は0.00175MΩとなりメガーでは0MΩの指示。

末端負荷の漏電調査を業者に任せ、数時間後に結果報告...厨房室内の殺菌灯配線、ビスが電線に食い込んであった話で漏電は無事解消した。
このケースは漏電警報器(整定200mA)及び漏電ブレーカでは、何れも反応せず絶監装置検知しか判らない初期発見。ただ、この状態でも漏電地点の発熱等が進むと何れかは大きな漏洩電流となり分電盤の主漏電ブレーカも遮断して始めて事故とわかるだろう。漏電火災は、この発熱、可燃性物に流れることによって災害となる。

EA.ED共用接地において71.4mAの漏洩電流が流れた時での地絡抵抗は2,890Ω例(0.002089MΩ)となる...EA.EDの接地抵抗が直列にはいるので漏洩電流は少なく(絶縁抵抗値は気持ち若干良く「高く」なる)なる。
厄介なのは接地相で漏電している場合で、絶監装置、漏電警報器、漏電ブレーカも反応しないが、種々の条件(接地抵抗値、負荷電流、電線抵抗(太さ)、漏電点までの距離)が成立すると計算通り動作する例を後日、UPする...接地相における漏電も定期点検等で停電すれば当然、判明するが通常は判らない。

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