eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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あるある事例...電線から火花

2021年02月27日 | eつれづれ

降雨時にDV線より火花発生。

電力会社の原因説明。
これでは無いと思う...ビニル被覆の経年劣化で被覆ポリポリとなり亀裂はいる。

隣同士の電線の絶縁が徐々に低下、ついには雨で導通しスパークする。

撤去した5ミリDV線。
一般的に電線色の接続...。
DV黒- CV黒(+)
DV青- CV白(+)
DV緑- CV赤(-)
これを見ると青+と緑-とショート、スパークした状態の様だがキュービクルの元は刃形スイッチ(CKS)、ヒューズ溶断も無し。

スパークして溶断寸前のDV線。

一般家庭に引き込んでいるDV線では無く自家用の低圧配線での1コマ例。
この状態でも大地に還流しないのか24時間絶縁監視装置50mA設定の漏電検知は反応せず。
設置年は30年以上、経過していた...。

単三200V+よりN相に推定5A程度流れた、電力は当然1,000Wとなるが適度な雨水が導通する。
バーンと火花で乾燥し再度、流れるの繰り返し。
本当の大電流では電線は、ほどなく溶断するだろう。