eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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別の角度から漏電を検証

2011年02月12日 | eつれづれ
先の高圧ケーブル90mの静電容量で絶縁抵抗値17GΩでのIo=合成電流値計算では93.6mAで当然ながらIgr(対地抵抗分電流)は0に近く静電容量を透過するIc(対地静電容量成分電流)の93.6mAだけである。低圧回路における漏電した時のIo=合成電流式なのでR3(ED).R2(EB)の接地抵抗値は無視。余りにも高圧ケーブルの絶縁抵抗が良いので、ここでは関係無い数値となる。(位相角θ=90で、全て進み電流だけとなる)

下は例として対地電圧6600/√3=3810Vにおいて高圧ケーブルの絶縁抵抗が10kΩまで低下した時のIgr(対地抵抗分電流)はIc(対地静電容量成分電流)より当然の事ながら、かなり大きくなり374.45mAの漏れ発生...よってパチーン、ドカーンと地絡しPAS開放動作となる。

低圧の漏電発生した時のエクセル計算を単純に高電圧に差し替えただけのもので絶縁低下でIc(対地静電容量成分電流)は変化しない...Icは絶縁低下にサッパリ関与しない!!。