2023/11/20 12:01 産経ニュース
物腰の柔らかいステッカーの表
隠れた本音がわかるステッカーの裏面
物腰が柔らかそうな言い回しの中に潜む、京都人の本音を表現したステッカーが土産品として登場し、話題だ。その名も「裏がある京都人のいけずステッカー」。思っていることを素直に切り出しにくい現代、言えずじまいな本音をステッカーで代弁することができる。
企画会社の「ない株式会社」(大阪市淀川区)とデザイン会社「CHAHANG(ちゃーはん)」(京都市中京区)が、古都で長年培われてきた言い伝え技術を有効に活用したいと制作した。
トイレ編、玄関編、食卓編、ポスト編の4種があり、自宅で活用できる。サイズはどこでも貼れる縦10センチ、横15センチ。ステッカーの表では、はんなりした着物姿の京女の姿とともに遠回しの文言がつづられている。しかし裏をめくると一転、同じ女性がこわもてのアップで登場し、本音が太字で炸裂(さくれつ)する。
企画会社の「ない株式会社」(大阪市淀川区)とデザイン会社「CHAHANG(ちゃーはん)」(京都市中京区)が、古都で長年培われてきた言い伝え技術を有効に活用したいと制作した。
トイレ編、玄関編、食卓編、ポスト編の4種があり、自宅で活用できる。サイズはどこでも貼れる縦10センチ、横15センチ。ステッカーの表では、はんなりした着物姿の京女の姿とともに遠回しの文言がつづられている。しかし裏をめくると一転、同じ女性がこわもてのアップで登場し、本音が太字で炸裂(さくれつ)する。
例えば不要なチラシを断るポスト編。表で「小っちゃい郵便受けしかおへんですんまへん」と呼びかけているのに対し、裏では「迷惑やねん。しょーもないチラシいれんな」。文字通り、京都人の本音と建前が交錯する内容となっている。
ステッカーに登場する女性は実在する京扇子の老舗、大西常(つね)商店(京都市下京区)の4代目女将、大西里枝さん。ない株式会社の岡シャニカマ社長が、京都の風習とその本音をX(旧ツイッター)に投稿して話題になっている大西さんを知り、出演依頼した。
岡社長は「言いづらいことを遠回しに伝える技術は長年京都で培われてきた文化。言えずじまいの本音をステッカーに代弁してもらい、互いに良好な関係を築いてもらえたら」とPRする。
1枚880円(税込み)。嵯峨嵐山文華館(京都市右京区)やHOTEL MUSO(同市下京区)、旅館こうろ、京みやげuramatsu(いずれも同市中京区)などで販売中。