〔2023-04-26 建設通信新聞〕
大阪府摂津市は、「千里丘駅西地区第一種市街地再開発事業」の特定建築者を募集した結果、大和ハウス工業・JR西日本不動産開発・フージャースコーポレーション・関電不動産開発JVに決めた。応募者は同JVだけだった。
再開発の対象地(摂津市千里丘1)の面積は、1街区(権利床、保留床)が6180㎡、2街区(権利床、保留床、特定分譲床)が1050㎡。
事業では、1街区にRC・S造地下1階地上36階建て延べ4万3960㎡の住宅・商業業務施設、S造4階建て延べ3290㎡の駐車場を建設するほか、2街区にS造6階建て延べ3040㎡の商業業務施設を整備する。また、公共施設として、1街区には千里丘西駅前交通広場約3100㎡と区画道路1号線(幅8.7m、長さ約80m)、2街区には区画道路2号線(幅4.8m、長さ約40m)を整備する。ほかに立体横断道路(長さ約45m)も整備する。
業務内容は、再開発事業区域内既存建物解体除却工事支援、特定施設建築物の実施設計の修正、住宅権利床部分の内装工事、権利床など内装工事の要望対応・協力調整、権利床と保留床を含めた商業計画・運営体制・一体的維持管理体制の構築、管理規約原案の作成、エリアマネジメント組織づくりのコーディネートなど。
5月に基本協定を締結後、実施設計の修正に着手し、2024年度早期の着工と27年3月の工事完了を目指す。
22年11月に公表した事業計画書によると、事業費は258億5000万円で、内訳は調査設計計画費11億4200万円、土地整備費6億3000万円、工事費188億9400万円など。事業協力者として、大和ハウス工業・JR西日本不動産開発・関電不動産開発・大林組JVが参画している。設計業務は東畑建築事務所が担当している。