BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

ナニモノ?

2020年03月08日 | 古本
以前「桐島、部活やめるってよ」を読んでいたので、うっかり手を出した。しかし、前期高齢者にとっては
全くどうでもいいお話し。就活のメールでの情報交換に集う5,6人のやり取り。
こんなアタシにはどうでもいい小説でも、買ったからには読んだけど、1日過ぎたら内容など全て忘れてる。
これが帯には148回直木賞作と堂々とした印刷が。これなら地下の直木三十五さんも泣いておられる(笑)
191円の時間をアタシは損をした気分。
 「何 者」 著者 朝井 リョウ  新潮社 定価1500円+税
  ( 2013年1月13年 4刷 )

北海道にまつわる異色人物伝。以前北海道新聞日曜版に50回連載され、それをまとめたもの。
1999年7月から始まって、当時アタシも面白く読んでいた。しかしやっぱりあんまり有名でない方は忘
れていたので、こうして1冊にまとめられるのは意味がある。
無人駅の撮影時、白滝村には何度も行った。そこを過ぎて安宿がある丸瀬布の旅館に行く際、何度もその場に
は余りそぐわない大きな碑が建っているのが気になっていた。今は国道ヨコの畑の中だ。明治の末に入植、
その頃なら大木が茂り、背丈ほどの笹が繁茂していただろう。〔植芝 盛平〕その人の碑だ。凶作と飢えと寒さに
数年を経て、数々の武道の達人に出会い、やがてはその道の「植芝塾」達人と成す。
いまその平地に建つ碑を見ても、書かれている碑文を読んでも、武道に疎いものにはよくその世界が分からない。
だがそれなりの広い敷地は管理され、出生地であるはるか本州の南向きでぽつねんと建っている。いまも地元の
人々に尊敬の念が伝えれれていることがよく分かる。
 「北 へ」異色人物伝  北海道新聞編  北海道新聞 定価1400円+税
  ( 2000年12月31日 1刷 )

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