小学生時代の転校生のことを思い出した。
小説にでてくるパターンと似ている。
アタシのあの時代でもツギのあたった服でもなく、おしゃれで、
都会的。身体がどこか弱く学校は休みがち、長めの髪はストレートで、鼻すじの
通った美人だ。
しかし何故か決って2年か3年で転校していなくなる。そして一度くらいは次
の学校でも友達ができ、慣れたと学級に手紙がくる。仲の良かった女子が、1人
2人返事をだす。でもそれは多分、長続きはしない。次の学校でも元の学校でも、それぞれに子供なりの新しい毎日があるからだ。
その人の顔を今でもはっきりと覚えているが、ただし今も同じ顔であるハズも
なく、かりに今会ったとしても勿論分からない。
ふとそんなことを思い出した南 木さんの小説、子供の頃はどれも切ない。
ごく最近、初めて南木 佳士さんの3冊を続けて読んだ。十年も二十年も遅れて
いる読者だが、いつだっていい作家に出会えたヨロコビは大きいのだ。
「ダイヤモンドダスト」 著者 南木 佳士 文藝春秋 定価980円+税
( 1989年3月5日 第2刷 ※4作品所収)
「医学生」 著者 南木 佳士 文藝春秋 定価1300円+税
( 1993年7月5日 第4刷 )
「医者という仕事」 著者 南木 佳士 朝日新聞社 定価1400円+税
( 1995年5月1日 第1刷発行 ※エッセイ集 )
小説にでてくるパターンと似ている。
アタシのあの時代でもツギのあたった服でもなく、おしゃれで、
都会的。身体がどこか弱く学校は休みがち、長めの髪はストレートで、鼻すじの
通った美人だ。
しかし何故か決って2年か3年で転校していなくなる。そして一度くらいは次
の学校でも友達ができ、慣れたと学級に手紙がくる。仲の良かった女子が、1人
2人返事をだす。でもそれは多分、長続きはしない。次の学校でも元の学校でも、それぞれに子供なりの新しい毎日があるからだ。
その人の顔を今でもはっきりと覚えているが、ただし今も同じ顔であるハズも
なく、かりに今会ったとしても勿論分からない。
ふとそんなことを思い出した南 木さんの小説、子供の頃はどれも切ない。
ごく最近、初めて南木 佳士さんの3冊を続けて読んだ。十年も二十年も遅れて
いる読者だが、いつだっていい作家に出会えたヨロコビは大きいのだ。
「ダイヤモンドダスト」 著者 南木 佳士 文藝春秋 定価980円+税
( 1989年3月5日 第2刷 ※4作品所収)
「医学生」 著者 南木 佳士 文藝春秋 定価1300円+税
( 1993年7月5日 第4刷 )
「医者という仕事」 著者 南木 佳士 朝日新聞社 定価1400円+税
( 1995年5月1日 第1刷発行 ※エッセイ集 )