BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

痛 罵

2020年02月29日 | 古本
もう少し昭和天皇の考察があると思いきや、病状経過など詳しく書かれても今更だろうと思う。して佐野さん
いつもの手を使う。当時の改元の内幕や竹下内閣の唐変木ぶりや、宮崎 勤、美空 ひばり、オウム事件に話が飛
び最後は日本生命のTVCMコピーで使われた谷川 俊太郎の詩<保険にはダイヤモンドの輝きもなければ、パソ
コンの便利さもありません。(このあと10行あるけど省略)>という、よく流れた詩を痛罵してほぼ終える。
アタシもたまたま以前から日本生命に入っていて、病気や手術のとき保険が下りて多いに助かったが、外交員が
契約更新に来てこの詩を真顔で読まれたときには閉口した。金の為ならこんな詩を谷川 俊太郎氏は平気で書くの
かと、それ以来谷川さんの本には手を出さない。外交員もこの詩の陳腐なインチキさを疑っていないのだ。
 「ドキュメント 昭和が終わった日」 著者 佐野 眞一   文藝春秋 定価1400円+税
  ( 2009年10月30日 第1刷 )

次は佐高さんだ。原発文化人50人斬りで50人の名を挙げる。その源流は中曽根 康弘だが文化人、学者、タレント
など良く目につく人が挙げられている。ビートたけしなどかなりの分量で罵倒されている。
それはアタシも同感で、彼はもう何の芸も持っていない。TVの話もリサチャー任せの原稿読みしかしない。映画
監督としてもあれらがそんなに評価される映画なのか。フランス人のたけし映画の観かたはおかしいぞ。なんとか勲章を
受けたがアホらしい限りだ。偉そうにするか、自虐的になるか、そのどちらもウケない。(少なくともアタシにはだ)
この日本で反原発を公言するのは難しい。ただそれでも危険を訴え、人類の制御できない技術であることをいう人も
いるが、メディアは大きくは取り上げない。「終わってんだよ、ニホンは!」という映画ポスターのコピーがあった。
 「原発文化人50人斬り」 著者 佐高 信  光文社文庫 定価780円+税
  ( 2014年8月20日 初版第1刷発行 )



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