BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

廃 線

2010年11月08日 | 古本
 かって北海道の鉄道網は、馬車鉄道や簡易軽便軌道も含めてまるで人体の血管の
ごとく張り巡らされていた。今の道内の国道網くらいには在った。それが1970
年から80年代にかけてことごとく廃線となってしまった。石炭産業が斜陽になり
山奥の木材や海岸で獲れた魚たちは自動車輸送にとって替わられた。そして人は
個別な車で移動する時代になり、生産物も減少した。
 アタシの十代半ばからは、移動はすべて汽車だった。東京へは青函連絡船で何回
も乗った。そして道内道外各地にフトン袋ひとつを鉄道駅のチッキで送り、先の駅
で受け取った。今はもうチッキが死語になってしまったが。(あの時代はほとんど
の駅には駅員がいて、なぜかチッキの係員たちはどの駅も態度が横柄だったことも
思い出す。笑)
 今年の12月、新幹線が新青森まで開通営業となる。そしていずれ函館と札幌
まで延伸開通するだろう。その時、小樽から函館までの現在の函館本線は廃止廃線
となるだろう。そのことを沿線の住民や自治体の首長はどう考えているのだろう。
そのことを新幹線の延伸誘致にご熱心な上田札幌市長はどう考えているのだろう。
北海道は札幌だけが発展すればいいの? 上田さん!(笑)

 「北海道の大地をゆく-廃線の旅-」 著者 山谷 正  愛育社 
  ( 定価1600円+税 2004年6月1日 初版第1刷発行 )
 「北海道 鉄道跡を紀行する」 「続 北海道 鉄道跡を紀行する」
  著者 堀 淳一  北海道新聞社 定価1600円と1700円+税
  ( 1991年6月17日 と 1999年9月30日 1刷発行 )

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