BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

オカドメさん

2019年02月04日 | 時と事
岡留 安則さんが1月31日、肺ガンのため那覇市内の病院で亡くなった。まだ71才という若さ、酒とタバコに
やられたのだろうか。1979年の「噂の眞相」創刊時から、2004年の休刊まで毎月10日の発売が待ちどお
しかった。各ページの縦1行情報はなんとも面白く、それを先に読んだ。どんな権力や権威にもヤスノリ(安乗り)
はしなかった。訴訟だらけになったが、罰金を取られても右翼に事務所内で襲われても、それをネタにした。もう
あんな雑誌は日本に創刊されないだろう。休刊後アタシはどんな雑誌を読んでも物足りなく、雑誌コーナーに足を
向けることはしなくなった。死を伝える報道があるかとその日のニュースを注視していたが、TVでは扱いがなか
った。かろうじて新聞に載ったが、真相の真はこの眞だ。それを知る記者や校閲の人もいなくなったのか。
相変わらずTVはロクでもないニュースばかりで、殺人や俳優の不始末に限られた時間を費やす。NHKスペシャル
あたりで「噂の眞相」とはどういう雑誌だったかと言うような特集はやらないだろうな(笑)


登別映像機材博物館には、創刊時から休刊までの、そして岡留さんや関連本を置いてある。それはアタシの誇りだ。