BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

パンツ考

2013年06月23日 | 古本
 古本屋さんの著者別覧「よ」の覧からは、まるで地層から発掘される土器のように
「米原万理」さんが発掘される。もちろん在る時と無い時があるのだが、まだ未読の
万理さんがあればたとえ半額だろうが躊躇しない。
 著作リストみるともう大概読んでしまっているが、まだ少しはあるようだ。しかし
その在るという確率もこの先は少なくなっていく。万理さんは2006年に亡くなって
いて、増えることは有りえないからだ。
 あたり外れのない作家 米原 万理さんがせめてもう10年生きていてくれれば、あと
10冊は面白い本が読めたはずなのに全く惜しい。
 この著作の最後のむすびは太字で「さきにパンツありき。」だ。万理さんのチァメ気
とタイトルがすばらしい。
 上野千鶴子さんの「スカートの下の劇場」とともにアタシは「2大パンツ論考本」と
名付けたい。

 「パンツの面目 ふんどしの沽券」 著者 米原 万理  ちくま文庫 
  ( 定価640円+税  2008年5月30日 第3刷発行 )