BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

家計なら?

2008年03月18日 | 古本
 おっと、これは鎌田さんが太宰を?と一瞬思った。
でも考えてみれば同じ津軽の弘前市出身と金木町だから、
不思議はない。以前仕事で青森に行った際、斜陽館へ立ち寄った。
多分カラオケの撮影だったから、1990年代の早い時期だったと思う。
むかしむかし、夢中で読んだ作家のこれが生家なのかと、なんだか興奮した。
実際に太宰氏はこの家で(今の斜陽館、勿論その頃はその名にあらず。)生まれ
育ったのだ。で、この本は副題名として『太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒』
とある。どちらかというとその副題に添った流れで、実質的に家長であった津島
文治氏や、さらにその先にある家系の記述が多い。本のタイトル通りの内容で
文句をいう筋合いではないが、そうダザイダザイはしていないので少々肩透かし。
アタシは文治氏のハナシなど、どうでもいいのだが。(笑)
しかしだ、生れや育ちってそんなに人の人生に、強烈な関与をするもんですかね。
家系だの出身だの、なんの興味もないアタシとしては ウヘー、って感じ。
だいたいだ、食いモノと 着るモノと 家系(家計?笑)を語る(自慢する)
ヤツはオレは嫌いだ。 くりかえすが、オヘー、ってカンジ。

『津軽・斜陽の家 太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒』 著者 鎌田 慧
 (祥伝社 平成12年8月5日 第4刷発行 定価1700円+税)