論文式試験全体の感想

2012-05-21 17:50:53 | 司法試験関連
全般的に,問題がスリム化したのは事実である。受験生が,今年は解きやすかった,という印象を持つとすれば,それはスリム化の影響であると言える。余計な事情が捨象されたため,ノイズ情報に惑わされたり,事実の選別に苦労しないで済んだ。そのため事案の把握や論点の抽出がスピーディーにできたと言えるであろう。

また,設問等の誘導が細やかで(「饒舌」ですらある),「書いて欲しいこと」への誘導が例年より明確であったと言える。これも処理スピードが上がる理由となる。「スリム化」の現象が全科目的に起きたことからすると,これは何らかの統一的な目的意思によってなされたと見るのが穏当である。個人的には予備試験組み参戦への配慮ではないかと思う。予備組みが本試験の問題文の分量や事実評価の問題に四苦八苦しているのは顕著な事実である。試験中,悪戯に混乱迷走しないようにという配慮が働いても不思議ではない。この傾向が来年以降も続くかは分からないが,受験生的には歓迎される傾向であろう。

また,今大会が比較的「くみしやすい」という印象を持つ理由は,憲法,民事訴訟法,刑事訴訟法という「暴れん坊Big3」が例年に比べると「大人しかった」からであろう。もっとも「くみし易いから簡単」というわけではない。

問題文がスリム化したということと,書くことが減ることは必ずしもイコールでは無いことに留意しなければならない。刑法などは一見問題分は簡素だが,検討すべき「行為」は相当数に上るので的確に処理できたかどうかで個人差が相当出るはずである。

問題分が短い割には,個別的に検討させる素材であったので実際には差は相当付くと思う。憲法の政教分離違反の当てはめも,墓地,本堂,庫裏の3つに分けてそれぞれ違反の有無を検討できたかどうか。配点の仕方次第では恐ろしく差が付く可能性があるので注意が必要だ。

さり気にここ2,3年で民事系の設問数が増加しているという危険な兆候が顕著化してきた。民法・商法は明らかに設問が多すぎる。民法が難しかったと言う感想を多く聞いたが,分量の問題も大きいと言えよう。
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決戦翌日

2012-05-21 13:19:37 | 司法試験関連
金環日食で始まった試験翌日です。発表までの100日が本当に長く感じると思いますが,それは仕方ないです(笑)伊藤塾ではスタッフ採用もしておりますので是非皆さんの経験と知識を後輩の為に役立てて欲しいなぁ,と思っています。修習の時も他ローの友達がたくさん出来るので安心ですよ。

正直厳しいな,と感じている人は,すぐさま来季に向けて準備しないといけません。厳しいようですがそれが現実です。特に短答式で切られた場合,基礎体力不足が顕著だということになるので早めに動いても時間が足りないくらいです。毎年この点を理解しないで悪戯に失敗を繰り返す人があまりに多いのが本当に残念です。

自信のあった人も,解答速報や分析を見るのはシンドイ,と言う人は見ない方が良いでしょう。まぁ,ひと夏の間には徐々に漏れ伝わってきてしまうものですが(笑)分析結果を見たところで,採点基準まで分かるわけではないし,全受験生の出来が分かるわけでもないので,落ち込む必要は無いんですけどね(笑)精神衛生上あまりよろしくない,と言う気持ちは良く分かりますが。

何はともあれ,試験後の夏が始まります。有意義に過ごしていただきたいですね。
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5月の説明会シリーズにて

2012-05-20 20:01:31 | 司法試験関連
23日から始まる「吉野クラス講座説明会」シリーズですが,せっかく全科目分析したので,今年の本試験について沢山話そうと思います。特に名京阪遠征編は,せっかく関西まで出張るので,東京物(全国向け・WEB用)よりも更に色々話そうかな,と思っています。ギリギリまで内容は流動的にしておくつもりです(笑)。

生で受講される方は,今年の本試験問題を持参してもらえると,ご自身のメモ等が取りやすく良いかと思いますです。最新の結果を踏まえ,「論文突破レジュメ」の威力についてや,試験傾向を講座にどう反映させていくか呈示したいと思います。皆さん,是非是非,生講義に来て下さいね==☆その方が,めっさ燃えるので!!!笑

そう言えば,気が付いたら「カテゴリー:司法試験」のエントリー数が1000を超えていた。笑 試験期間中の怒涛の更新中に超えたみたい(笑)
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本試験奇憚 シュールな風景@平和島

2012-05-20 18:08:08 | 雑感
平和島の試験会場で,シュールなものを2つ見つけてしまったという話。もう試験が終わったので,おふざけモード全開君である。

一つは試験会場のある建物出入り口部分にある「司法試験場 →」という張り紙である。「→」の先には通常,試験場建物の入り口があるものだが,ここは違った。矢印の2メートルほど先にはどこをどう見ても,ファミリーマートの出入り口しかないのである。あえて正面玄関を無視し(しかもこの掲示物,試験会場建物正面玄関の柱に貼ってあるのだが!),何故か「ファミリーマートに入れ」と受験生を誘導するのである。シュールだろ?

二つ目は,建物敷地正門手前にある掲示板である。「本日のイベント」という標題の下に,でかでかと「司法試験」と書いてあった。司法試験はイベントだったのである。「入場料お幾らですか?」と聞いた者はいたのだろうか。その答えは当然2万8千円であろう(受験料)。残念ながら学割はきかない。これもシュールだろ?

*実は,そのファミリーマート内を通過すると,試験会場に行けるらしいのだが,それを知らずにいきなり出くわすと当惑すること間違いない風景である。「なにこれ珍百景」に採用されるレベルではないか?写真撮ってくれば良かったー!誰か撮ってないかなぁ。

*しかし,池袋と言い,五反田と言い,東京の試験会場付近のコンビ二,圧倒的にファミリーマートばかりなのも不思議な偶然であろう。
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戦い終わり日が暮れて,俎板の上の鯉の季節がやってくる

2012-05-20 18:00:00 | 司法試験関連
受験戦士の皆さん,本っ当にお疲れ様でした!!今晩はぶわぁーーーーっと飲んで騒いでくださいさい♪気が済むまで寝るのも良いでしょう♫もう何も皆さんをしばるものなどござんせん。遂に自由の季節がやっていまりました。

まぁ,合格の推定が働くとはいえ,9月の合格発表までは「暫定王者」ですが仕方ない。誰もが通る道,それは「ひと夏の間,身悶える道」

ところで,先ほどのエントリーで遅めの朝ごはんを「とんかつ和幸」で食べたと書いた。ところが遅めの昼は,麹町カレーで「カツカレー」を性懲りも無く食べてみたのである。本当にもうカツは十分である。

さて,明日から,ちょぼちょぼりん,ちょいちょいのちょいん,と「2012年麗しの本試験感想集」をアップしていく所存。分析は一応,7科目ともおわたー☆ なお来季受験生の皆様,2012年論文突破基礎力完成講義には当然の如く「ガツン!」と反映させます。
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2012年ラスト・ドライブ

2012-05-20 15:30:50 | 司法試験関連
いよいよ正真正銘の今大会の「ラスト・ダンス」,短答式試験刑事系のみとなりました。とにかく時間配分に気をつける。9分で4問ペースで行かないといけない(1問2分15秒)。試験開始から30分おきの「マイルストーン」(その時点で到達しておくべき問題数)を事前に確認しておこう。大体の目安は30分で13問程度ですね。

事務処理系,パズル系,学説問題系はどうしても時間を食うので,この辺の問題が続いた時は特に注意したい。「いけずな科目」刑事訴訟法は,後半部分に重たい問題が連発で来る事も多い(因みに第3回は後半が見掛け倒しの問題連打で時間短縮が最後で可能だったレアケース)。まぁ,結果論になってしまうので,後半で帳尻合わせをしよう,というのは極力避けたい戦略であろう。

最後まで気を抜かず,全力で駆け抜けましょう。18時を過ぎれば,夏がすぐ目の前まで来ていますよ!頑張れ!
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閑話休題(Big Season)

2012-05-20 12:41:00 | 司法試験関連
4月末の国家公務員総合職試験を皮切りに,「ビッグタイトル」の試験が連発になる時期,「ビッグ・シーズン」に突入します。司法試験本試験,同予備試験短答式試験,公認会計士試験,適性試験,司法書士試験,予備試験論文式試験,税理士試験などと続き,8月末からは法科大学院入試が始まります。「暑い夏2012」がいよいよ始まりましたねー。

今年の受験生にはまるで関係ない話ですが,わたくし,今夏は新講座を2つやります。一つは,短答マスター商法(24時間)。もう一つは,基礎マスター経済法(30時間)です。経済法は9科目目の担当科目になりますです。来年は10科目目に突入してやります(笑)。ついでに言うと,6月には裁判所事務官Ⅰ種試験用の論文対策講座もやります(民法,刑法,刑事訴訟法,民事訴訟法です)。吉野クラスの基幹講座2つは当然走り続けますので,夏は小忙しくなりそうです。
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短答式試験民事系終わる。

2012-05-20 12:02:05 | 司法試験関連
民事系お疲れ様です。しかし,論文は事実上科目別試験と化したのに,短答だけは系統別に拘る理由はなんやねんとブツブツ。

どうでもいいが何故民法だけ35問前後の出題と言う別格の扱いなのだろうか。憲法が多いならまだ分かる(文字通り別格だから)。しかし何故民法風情が2倍近い分量の出題が許されるのであろう。「民法は範囲が広いから」って何となく納得してしまうが,それを言うなら「商法」なんて実質3科目ごった煮である。会社法なんてあんなにしんどいのに酷い時は13問くらいしか出ない。会社法としては民法の御乱行を見過ごすことは出来ないのではないか。

どうみても民法の扱いは,「到底看過し得ない不合理な差別」と評価できよう。よって,民法の21問目以降の問題は,違憲無効であると思うのだが如何であろう。

公法系は,憲法の難易度に気を配ろう。たまに没問としか思えないような問題が平気の平左で出てくるのが憲法の小憎らしいところなのである。幾ら考えても,なんだか良く分からない問題は(特に憲法総論部分),割り切って先に進むべきである。
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第4Q開始

2012-05-20 11:44:29 | 司法試験関連
最終日,五反田に出張りました。今日は11時まで開店を待ち,「とんかつ和幸」で黒豚ロースカツ定食を頂いた!「和幸」に拘ったのは「幸」の一文字が入っているからに他なら無い。願を担ぎとどめの一撃である。しかし,暫く,カツは良いかなぁ 笑

短答って何となく「論文採点対象者選別試験」的なイメージが強いですが,現行の試験においては,論文の点数と合算されるわけで,「掛け捨て保険」では決してありません。1点でも多くもぎ取りに行く気合が必要です。極端な話,300点取れれば,論文1科目のミスが帳消しになります。昨日までの失敗を悔やむ余裕があるなら,まぐれ当たりでも良いから1点をもぎ取りに行くこと!本日4日目,第4Qの真っ最中!NBAやNFLならこれから面白くなる局面です。勝手に試合を終わらせないこと!
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最終日

2012-05-20 07:26:02 | 司法試験関連
いざ、行かん!五反田へ!あと1日奮闘しましょう!夏はもうすぐ!
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いよいよ大団円!

2012-05-19 23:18:46 | 司法試験関連
いよいよ明日4日目で今大会も終了です!あと少しです。気合いと精神力で乗り切りましょう!試験後の麦酒が美味そうですなぁ。最終日は五反田に出張ります。今日は味噌かつ煮を食べました。カツ量産体制です(笑)
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5時間半の悪戯にダルイ試験についての思い出

2012-05-19 16:42:43 | 司法試験関連
昨日休んだとは言え,心身ともに極限状態が続いているので,蓄積疲労は無視できない。最終日で一番怖いのは,5時間半と言う時間の長さと集中力の持続の問題である。論文に比べ,短答は瞬発力が要求され,しかも淡々と数をこなして行く必要がある極めてかったるい試験である。ケアレスミスも当然許されない神経衰弱誘発野郎だ。論文とは異なる心身ともに嫌なきつさのある(クソ)試験である。

個人的な経験では,民事系が途中で飽きてきた(笑)。3科目で75問と言うのは,正直飽きる。しつこいとすら思う。40問前後辺りで急にやる気が失せると言うか,疲労を感じ始めたものであった。こうなるとテンションが下がり始めるので,尚更やる気が減退してしまうのであった。民事系については気持ちを奮い立たせようと奮闘した記憶しかない(あと「会社法もっと難しくせいや」等と変なことは考えていた)。結局,民事系は30分ほど時間を余らせたので,別に慌てる必要も無かったのだが,これは結果論である。とにかく「問題番号を進めたかった」という印象が強く残っている。

基本的に単純作業が嫌いなので,短答は個人的に疲労感を非常に強く感じたものだった。そこで時間を見計らってユンケルを投入し,エンジンを再点火させた。結局,4日間とも1本800円程度のユンケルを投入したのだが。試験が終わった後は搾り出すエネルギーは何も残っていなかった。

3系統の中で,時間不足の恐れがあるのは刑事系であろうか。最後の最後で時間との戦いというのはあれだが,時間配分だけは気をつけたい。最近刑事訴訟法がとみに性質悪いので尚更である。刑法でパズル系がなりを潜めているのでまだ良いが,刑法で事務処理作業の多い問題が目立つ時は,時間配分は本当に要注意となる。
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参考資料

2012-05-19 14:35:48 | 司法試験関連
以下は昨年のオープンスクールで配布したレジュメより抜粋です。参考までにどーぞ。

<2011年試験の科目別感想>

憲法
 判例は,年度別重要判例集からの出題が今年は影を潜め,百選レベル判例がメインに。
 補足意見,反対意見のロジックと多数意見のロジックを混同させる問題は今年も顕在(第1問,第7問)。
 判例の細かい言い回し等にも配慮が必要。
 統治のついては,前年同様,「統治の論点」に関する出題がメイン。
 統治については,条文問題も出ているが,憲法本体の条文を丁寧に読み込めば出来るレベル。
 現場思考型の問題も出ているが。絶対とるべき問題(第5問,第15問,第20問)。

行政法
 行政手続法,行政不服審査法,行政事件訴訟法,行政代執行法の条文問題は定番だが,年々細かい部分を問うようになってきている。
 平成21年度の判例が2題出題され,いずれも現場思考型の問題の体だが,判例そのものをシッカリ理解しておくべき問題でもある。
 第33問,第39問は細かいが,それ以外の後半部分の問題は,易しい問題が並んでいる。取りこぼさないようにしないといけない。
 行政法Ⅰの分野の問題も顕在(第28問)。
論文で聞きにくいところは短答式試験で聞いてくる傾向あり。
行政手続法,行政事件訴訟法,行政不服審査法,国家賠償法,行政代執行法,情報3法は必須

民法
 短答プロパーとも言うべき,条文の知識をストレートに問う問題が多い。しかし決して細かいというレベルではない。
 条文の知識などを,事例式でワンクッションおいて問う問題もある(第3問,第24問,第27問,第29問)
 制度比較問題もある(第11問,第12問)
 親族・相続で6連発。しかし,「正答を出す」,という観点からは実はあまり難しい問題ではない。
 要件事実的な問題は出題されなかった。

商法
 会社法は,昨年と比べ易化した。この程度は取れないと勉強不足。
 会社法が15問,商法総則・商行為+手形小切手法4問というセットリスト。会社法の比重が上がった。
 第37問や第38問,第42問などのように鍵となる(=易しい)肢を上手く利用し,肢の組合せから解答が出せる問題が目立つ。
 第39問のように,正解肢自体は簡単,という問題もある。見かけ上より,正答を出すという観点からは容易な問題になっている。
 「判例六法全条文マーキング講義 会社法」で十分対応可能。
 「そのような規定はない」的な肢が散見される。条文を読みなれていれば切れるということである。
 相変わらず,判例問題は少ない(参考となりそうな判例は2個くらい)。
 商法総則・商行為,手形小切手法は第52問が細かいが,残り3問は取りたい問題。

民訴法
 前年と比較して特に大きな変化はない。
 条文知識を,事例をかませて聞いてくる出題は相変わらず。抽象的に制度を理解しているだけでは自信をもって肢を切れない。普段から具体的イメージを持つよう意識する(第57問,第63問,第70問,第71問)。
 前年同様,正解肢自体は易しいか,肢の組合せで切れる問題が多い。
 単純に条文の文言知識を問う問題も多い。
 そのような規定はない,という肢も多い。

刑法
 昨年とあまり傾向は変らないといえる。
 学説問題が復活している(第7問,第11問,14問)。しかし内容は非常に易しい。「学説問題」と騒ぐほどのものではない。
 事務処理系というほど作業量,作業の質がきつい問題は出ていない。
 昨年同様,短答式試験刑法が出来ない人は,論文刑法も出来ないと思われる。
 判例とほぼ同様の内容の記述が目立つので,一読して判断できる問題が多い。
 「難しい」と評価できそうなのは,第12問くらい。
 構成要件の具体的当てはめ,判例の具体的事例での判断というスタイルは昨年同様。
 第20問は「難問ではない」。

刑事訴訟法
 果たして本当に刑事訴訟法は「難しかった」のかどうか。
 論文論点はあまり出ない(第24問くらい)。論文では出しにくい,手続規定がメインの出題。
 刑事訴訟法では,刑事手続を具体的に押さえることが重要(第5回でも3分の1がこの系統の問題だった)
 会社法と同様に,条文知識の有無が決定的な影響を持つ。
 事務処理量は他科目に比べ多いのは事実。
 「はやり物」については,基本書の該当箇所で,「大枠・概略」を掴んでいれば出来る(裁判員制度,通信傍受法)
 「判例六法全条文マーキング講義 刑事訴訟法」で十分対応できる。
 部分点が哀しいほどに無い。

* ロースクールでは,刑事模擬裁判,民事模擬裁判がある。そのため,裁判手続についても「知識問題としては細かい」という認識は全く無い(例:第5回民事系第57問~60問,73問,74問:書記官,管轄,訴状の却下,公示送達,控訴,上告)
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問題文分析快調

2012-05-19 12:45:23 | 司法試験関連
憲法,行政法,民法,民訴法,刑法をざっと分析しました。もちろん詳細等は試験終了後にします(笑)。まずは23日からの説明会で色々話すことになると思いますです。

なお,民法の設問1はちょいと事実関係を勘違いしていたので,金曜日の論文突破~内でお話したことを,月曜日に少し訂正します。すみまそん。
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短答直前の留意点

2012-05-19 11:57:50 | 司法試験関連
手形法は,判例六法掲載の判例チェックが,過去問題の出題傾向からするとかなり効果的である。会社法はここまで来たらある程度開き直ることも必要だろう。

民法は,約170個の肢のうち,判例知識を問うものが80以上あるのが通例である。判例知識の確認が効果的である。

民事訴訟法は,択一プロパーの条文の確認をしておきたい。裁判長,裁判所などの各条文の主体を確認しよう。

刑法は,プチ論文試験的な問題が多いが,72条までの択一プロパー条文の確認をすると良い。

刑事訴訟法は,論文との住み分けが一番ドライである。条文の読込みをすべきである。誰が何を出来るのか,という視点で手続規定を確認するのが良い。

行政法は,百選で判例の確認,で十分であろう。行訴法と不服審査法は比較問題が多い。行手法は具体例をイメージしておきたい。代執行法は条文を押さえるべし。

憲法は,年度による難易度のばらつきが比較的激しい。百選掲載判例で,反対意見等がある判例を優先的にロジック・言い回し等を確認しておきたい。統治は,旧司法試験で言うところの論文論点がほとんど。博士君マークなどを重点的に潰せば良いだろう。

行政法,民訴法,民法,統治は,やればやるだけ点が伸びる傾向がある。最後の追い込みが効きやすいのではないかと思う。
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